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Retro-gaming and so on

Hunt the Wumps

Land of Lispと言う本で紹介されているこのゲーム。
全く知らん、って言って良いゲームだと思う。
僕も知らんかった。
なんせPC用としてはあまりメジャーじゃないプラットフォーム向けにリリースされただけのゲームだ。
どうやら、Lisperの連中は、黎明期のパソコンでもマイナーな機種を選んでるらしい。
ポール・グレアムが買ったのはTRS-80だし、Land of Lispの著者が買ったのはTI-99/4A(※)であって、彼らはメジャーな機種であるApple IICommodore 64を選ばなかった。
彼らはプログラミング言語でもパソコンでも、マイナーなモノを選ばなアカン病気にでもかかってるのだろうか(笑)。

レジェンドとしてはサバイバルホラーゲームの祖、とも言われていて、実は1973年製のゲームである・・・・まだパソコンが存在しなかった頃のゲームだ。そう、実は元々、メインフレームやミニコン上で稼働してたBASICで書かれたゲームだったのだ。
実は黎明期のパソコンでは、こういった、メインフレームやミニコンで稼働してたゲームを移植・販売する、ってのが良く行われていたのだ。
このゲームもそういった流れの中で、テキサス・インスツルメンツ自らがTI-99/4Aに移植したものである。



オリジナルはテキストだけ、のゲームだったのだが、TI-99/4A版はグラフィックを付けてゲーム化してる。
基本的にはPC版はTI-99/4Aにしか移植されなかったので、どんなゲームなのか確かめようにも、今プレイするのは非常に難しい。
ただし、続編の2と3はIBM-PC用にリリースされている。が、こちらはオリジナルと同じように全編テキストだらけである。今のWindows機じゃ考えられないが、当初IBM-PCはグラフィック処理回路はオプショナルであり、全ての環境でグラフィックを使えるとは限らなかったのである。


また、現在はUNIX/Linux用にBSDのゲームをまとめたパッケージに同梱されてはいるが、これも手元のPCにUNIX/Linuxがインストールされてないと確かめるのは困難だろう。


過去にはWindows用に移植されたフリーゲーム版もあったようだが、残念ながら今のWindowsでは動かない。
確実に遊べるとしたら、まずはAndroidを使う、と言う手がある。
あるいはWebで無料でプレイできるようにしてるサービスがあるのでそれでプレイするのもいいだろう。

※: テキサス・インスツルメンツ製のパソコン。史上初の16ビットパソコンで、仕様的には日本で出てたTOMYのぴゅう太に近いらしい。
Commodore 64のライバル機と言って良く、アメリカ市場では低価格PCとしてCommodore 64を向こうに回して戦ったが、結果負けてしまった。
テキサス・インスツルメンツは日本じゃイマイチ知名度が無いが、電卓メーカーやチップメーカーとしてアメリカでは有名だった。
MSXシリーズに使われてたり、SEGA SG-1000/SC-3000/Mark III/Master System/MegaDrive等に使われてる画像チップはYAMAHA製であるが、ベースとなる設計はこのテキサス・インスツルメンツのものである。
また、同じく、日本の黎明期のホビーパソコン、SORD M5の画像チップもこのテキサス・インスツルメンツ製である。
このように、黎明期のPCではテキサス・インスツルメンツ製のチップ、もしくはそれを基礎とした拡張チップが良く使われていた。
また、テキサス・インスツルメンツではLisp Machineを作っていた事もあり、SymbolicsやLMI、そしてゼロックスと言うメーカー達を向こうに回して戦っていた。

テキサス・インスツルメンツ製Lispマシン、TI Explorer
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