影なる日記

気ままに音楽、スポーツについて語る…
語り過ぎに注意?

銅メダルは獲ったけど

2007-02-28 13:13:19 | Weblog
札幌で開催されている「ノルディックスキー(ジャンプとかクロカン=距離とか)世界選手権」のジャンプ団体戦で、日本チームが3位になりました。
おめでとうございます!
温暖化に伴い弱体化している感のある(?)日本のウィンタースポーツですが、そんな中での銅メダルです。


長野五輪では5個の金メダルをはじめ、過去最高の華々しい成績をあげた日本選手団。
ところが、次のソルトレーク五輪では、金メダルなしのわずか合計2個のメダルに終わります。
昨年のトリノ五輪では、荒川選手の金メダル1つだけでした。
2010年のバンクーバー五輪では、「メダル獲れんの?」な状態だとオレは思います。

雑誌や新聞によると(「あるある捏造事件」などがあるので、全部信用できるかは疑問ですが…)、長野五輪までは資金がたくさんだったそうです。
地元開催なのに日本の選手が活躍できなかったら、盛り上がらないですもんね。
だから、長野五輪に向けては、資金が多かったそうです。

ところが、長野五輪以降は、資金が激減したらしいです。
その影響で、選手の強化が思うようにいかなかったとのこと。

サッカーくじtotoの収入から分配されるお金もあてにならない状態…
日本選手が活躍すれば、その選手のおかげでスポンサーがつくということも考えられますが、そういう選手が出てこない。
強化の資金がないから。
悪循環ですね~

メタボリック症候群が話題になり、日本国内ではスポーツの必要性が叫ばれています。
思い切ってスポーツ省を創設してはどうでしょう?
防衛庁を防衛省にするよりは、遥かに健全ですし。
財源は、法人税を引き上げて、その一部をあてれば、「法人減税」にいい顔をしていない国民をちょっとは納得させられるかも?
もしくは、東京五輪を中止して、その資金をスポーツに回すとか。
いずれにせよ、日本選手の活躍が見たければ、本人の努力はもちろんですが、お金が要ります。


で、今回のジャンプですが。
マスコミは、「日の丸飛行隊復活」と持ち上げていますが、果たして、本当の復活と言えるのでしょうか?

今季、日本選手のW杯(毎年、世界各地で試合を行い、各試合で成績がいい順にポイントが与えられ、全試合が終わっての総合ポイントで王者を決める。サッカーとは違います)での成績は芳しくありません。
今回の銅メダルメンバーである葛西紀明選手の3位が1回あるだけです。
他の選手は予選落ちや、2回目に進めない(1回目のジャンプで上位30位に入れないと2回目に進めない)ことが多かったです。

そんな状態の中で、団体戦で3位に入ったのは、奇跡というかホームアドバンテージ(いわゆる「地の利」)というか。
1回目で、ほぼオーストリアとノルウェーが優勝争いが決定的になり、あとは3位争いという感じでしたね。
それに、札幌の気まぐれな風が外国選手を苦しめていました。
ジャンプ王国フィンランドと、ドイツが予想外の不振、スイスも大黒柱が失敗…

となると、おのずから大倉山(ジャンプ台のある所)をよく知る日本チームが優位に。
加えて、地元の応援が選手たちを後押しします。

アナウンサーも、全く予想していなかったのか、1回目が終わった時点で日本が3位につけていることに驚いてましたね(笑)
他のチームの選手が跳ぶ度に、「日本はこの時点で、まだトップに立っています!」を連呼してましたから(あとからオーストリアとノルウェーに抜かれましたけど)。
解説者も然りで、「これはメダルのチャンスがありますよ」と興奮気味♪
おそらく観客も1回目3位とは予想外で、急にボルテージが上がってるような感じでした。

2回目は高校生栃本翔平選手が6位に順位を落としたものの、ベテラン岡部孝信選手が4位に挽回。
伊東大貴選手が大ジャンプでメダル圏内に、最後の葛西選手が無難にまとめて3位が確定しました。

それでも、1位オーストリアと2位ノルウェーとは大差がついてしまいました。
現状を考えれば、3位で大喜びしていいと思います。
しかし、過去の栄光(リレハンメル五輪2位、長野五輪優勝)を知っていると、物足りなさがあります。

そして、この3位が本物かどうかは、あと数試合残っているW杯でわかるでしょう。
もし日本選手が活躍すれば本物、活躍しなければ銅メダルは奇跡、と。


とにかく、日本のウィンタースポーツを何とかしないと!
この銅メダルが、日本のウィンタースポーツを救う一石になりますように…

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