完走秋ドラ（２）

◇素敵な選TAXI
地味ながらも良作でした。
最終話は第１話の対比になっていて、
枝分さんが本当は標さんの選TAXIのお客さんで免停中の代理運転手だったという真相には吃驚でしたけど。
３ヵ月間の運転手経験と、３ヵ月後に花屋さんとして働く彼女の姿を見て、
自分だけのことだけを考えて過去の選択肢を選び直すことは良くないと思い直す、
枝分さんの選択がとても素晴らしかったです。
彼女のことだけでなく、自分の３ヵ月もなかったことにしたくなかったこともあるでしょうけど。

芸人としてのハードスケジュールをこなした上での完成度の高い脚本を書いたバカリズムに脱帽。
大変だと思いますが、これからも脚本のお仕事を続けてほしいです。
第１話の途中で脱落する選択肢を選ばなくて良かったヽ(*´∀｀*)ノ



◇「Ｎのために」※ネタバレ注意

成瀬くん！(≧∇≦)
…かなり久しぶりに自分の女性的な部分がキュンとしたキャラ＆ドラマでした。
普段の「ギャーきゃわぁ」「ぐうかわ」「思わず前屈みです」は男性的？な部分のような気がするので。
…こういう分類わけもアホらしい話なんですけれども。

「ただ一緒におらん？」という台詞に「おる！」と即答したくなるとか相当ヤバいですよねw
某会社を休むやつにはそんな都合がいい男いるか！(;`皿´)…などなどムカついてハマれなかったのに、
同じようにヒロイン補正のチートキャラかつ現実に存在するわけがない成瀬くんにハマる心の不思議。
…比較作品をDisってすみませんm(__)m

安藤以外のキャラがそれぞれに闇を抱えているのが良かったのかも、
それだけに安藤にイライラして毛嫌いしてしまったわけですが。
希美ちゃんが惹かれる気持ちもわからなくはないのですが、
順風満帆で挫折を知らず闇のない人は世界が違いすぎて一緒にいるのは無理そう。
あと、野口夫妻の事件においていちばん最悪な事態を引き起こしたチェーンをかけた罪と向き合うことなく、
明るくこれからも生きていくのかと思うと…。
あの時の希美の「Ｎ」は完全に安藤だったことも複雑な心境に。
安藤の僻地行きをなんとか阻止するために西崎のことを告げ口したことがあの悲劇のきっかけを作ったわけで、
究極の愛＝罪の共有と言えます。
だから、最後に成瀬くんを選んでも手離しで喜べないのかも…。
すべてわかった上で包みこんでくれる成瀬くんの大切さを血まみれの手繋ぎの瞬間に気づき、
最期を迎える短い穏やかな時間をそういう成瀬くんと過ごすことを選んだのでしょうか？
希美ちゃんにとってどちらも愛する「Ｎ」であるってことですよね。
ＢＬだと「どっちもほしい！」と３人ＥＮＤとかありますけど、
ＮＬではほぼ無理というのがラブストーリーの可能性を狭めているのやも？…なんて。

野口夫婦の歪みと希美ちゃんの歪み、
奈央子さんと西崎の共鳴と擦れ違いと最悪のタイミングが重なってしまったことで、
奈央子さんが夫を殺して自殺するという悲劇的な結末になってしまったわけですが、
野口夫妻は死ぬことで解放されたところもあったように思えました。
殺人を肯定するのは不謹慎ですが…う～ん。
でも、西崎が自首しても傷の状態とかでわかってしまうような？
それとも自首をしたら解剖はしないとか…。
野口実家から圧力がかかって矛盾は揉み消されたということにでもしておきますかね。
そのほうがリアル!?←「相棒」脳

頭はよろしくないほうなので矛盾やミスの指摘はできないので、あの真相に不満はないです。
火事の真相、現場に戻っていたお父さんがやったんだろうと思っていたものの、
ライター用オイルを購入したことは捜査で容易にわかりそうなので、
成瀬くんが隠していたオイルをそのまま使ったほうが良かったような？？？
…それだと希美ちゃんも犯人候補になり罪の共有になったのでは？
それも厳しいですかね(;´Д｀)
あの狭い島で２人でいたことは多くの島民たちが目撃しているわけでしょうから…ミステリーって難しいですね。

他に消化しなきゃならないものが山程あるというのに、
最終回前と最終回を何度もリピってしまうのは所謂Ｎロス!?←なんでも「ロス」つけるの禁止

でも、あの終わり方がとても美しかったので続編は望みません。
成瀬くんはずっと見ていたいですけども！

今年のドラマでハマった作品ベスト３に入るかも。
ちなみに１位が「BORDER」２位「Ｎのために」３位「僕のいた時間」となっております。
え？知らないって？…ですよねぇ^_^;