富士ヒルクライムから投入したSRAM RED。
変速性能自体は、Duraと何ら遜色ない。軽やかにチェーンはスプロケットを上下する。
誰もが興味を持つのは、RDの変速。
「いったいひとつのレバーで上下両方の変速をうまくやれるのか」
という疑問だ。
この答えは 「コツが要る」。
セラミックベアリングにダブルのカーボンプレート
シフトアップは簡単
カチッとレバーを短く押し込むだけなので、わけなく出来る。ストロークも短くいい感触だ。問題なし。
問題はシフトダウン
これは慣れが要る。感覚的にはレバーを若干手前に引くような感じで内側に大きく押す。
この感覚を掴むのに時間がかかった。果たしてシフトアップしたのかシフトダウンしたのか分からずに、なんどもスプロケットを覗き込んだ。
先日の富士ヒルクライムでも、頻繁にシフトを繰り返したかった局面でも、慣れが不十分だったので躊躇して踏み続ける場面が多発した。
もうひとつ困ったことがある
1速目、あるいは10速目にチェーンが居る時の動作だ。シマノだとチェーンがスプロケの一番上、または一番下にいる場合は、それ以上シフターは動かない。ところがSRAMは動いてしまう。そうすると、一つ前に戻ってしまうのだ。
これは問題。
慣れてくると、レバーのリアクションで、もう最後のギアまでシフトしたのかどうか分かるようになるのだが、それに慣れるまで時間がかかった。
ゴールスプリントでシフトレバーを握ったままシフトアップを繰り返していて、おーし、いいところだ、とシフトアップしたら、実はトップギアまでシフトアップしてしまっていたので、レバーを操作したらシフトダウンしてしまって遅れをとる、なんてことが無いとは言えない。とくに激しくもがいている時に、細かい感覚まで構っていられるか疑問である。
慣れるしかないか・・・。
チタンプレートのFD。バンドはシマノだが問題ない。
走り込んでみて分かった
シフトアップはカチッ!と押し込んだだけではRDは動作しない。
レバーを戻す、つまりバネで戻る時に動作が始まる。ここがシマノと違う。
だからカチッ!と押したままそのまま押さえたままにしているとRDは何も動かない。
指を離して始めてRDは動き始める。
だから、カチッ!となってから押し込めばシフトダウンになるし、離せばシフトアップになる。
必然的にレバーを動かし始めるのと同時にRDが動き出すシマノとは異なるので、シフトタイミングは遅くなる。
仕組みを分かってしまえば、もう大丈夫。
このRED、もうメジャーである。コンタドールはこれで勝った。
リッコもこれを使って先のジロ・デ・イタリアを闘っていたのを見て心強く思った。
いままであったケーブルがなくなると、すごく新鮮。
ブレーキレバー断面がスラントしているので、指のあたる感覚がイイ。
これからこれがカオになる。
ブレーキキャリパーも気になるところですが、まだ坂道をこれでマジ下り
していないので、またの機会にしたいと思います。
けっこう根は単純でミーハー@b-Stream
けっこう根は単純でミーハー@b-Stream
シフトミスがあればそのままさらにシフトを奥に押し込めばキャンセルききます。