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たんけんたい

競泳、水着規則について

2009年06月10日 19時43分13秒 | Weblog

競泳水着について



先日、背泳選手が世界新記録を打ち立てたが、水着問題で記録が公認されず、
幻に終わった。
昨年行われた北京オリンピックでも、選手よりも水着が注目された。



選手全員が平等に競技を行われるには、何も身に着けず、行われる事が望ましい。
古代オリンピックでは、全裸で行われた経緯がある。
しかし、現実問題として、近代オリンピックで、全裸での開催は無理である。



そこで、提案したい。
選手が水着のメーカーに左右されず、普段の練習の成果を発揮出来る方法として、
水泳連盟が、レースごとに、水着指定するのだ。

例えば、自由形100m予選は「ミズノ」。準々決勝は「スピード」。
準決勝は「アディダス」。決勝は「ナイキ」。
自由形200m準決勝は「アリーナ」。決勝は「アシックス」。・・・。


そして、
種目は100m、200m、400m・・・。
男女。
自由形、平泳ぎ、背泳、バタフライ。
多くの種目で決勝が行われる。



それぞれの決勝で、メーカーを変えて行われれば、
練習の成果が試されるのではないだろうか。
選手より水着が注目されているのが、この方法であれば、
選手の努力に注目が集まるのではないだろうか。



また、リレーでは、4名が指定された水着メーカーから1社ずつ、
他の選手と重複しないように選び、レースに臨むと言うことも出来る。
どの選手に、どのメーカーを当てるかも、勝敗を左右する作戦にもなる。



ただし、これらの方法は、問題がある。
この問題をクリアできれば、より良い方法だと思う。

その問題だが、
強い選手は、決勝まで進むので、全てのメーカーの水着が必要になるが、
国からの援助や協会などの援助によって、自分の体型に合わせた水着を
用意することが出来る。
しかし、
国によっては、国からの援助を受けることも出来ず、用意できない場合がある。


この対策として、
メーカーが会場でレンタルと言う方法もあるが、実際に可能だろうか。



 次に、上位大会への参加標準記録を必要とする大会で、
どのような方法で水着や選手を選ぶかも、問題になる。
仮に、自由選択にして、上位の大会に臨んだとしても、
上位の大会で水着指定されると、極端にタイムが変わることも予想される。
特に、上位大会へのボーダーライン上にいる選手は、気が置けないかもしれない。



さらに問題になるのは、選手とスポンサー契約をしている企業である。
契約している企業の水着を着る、と言う条件が前提になっていることが多い。
オリンピックは、世界選手権と比較すると、宣伝効果は、格段に違う。

オリンピック以外は、当該企業の水着を着るからと契約をしてくれるだろうか。




 そして、水着の進化は、科学技術の進歩でもある。
各メーカーが膨大な研究開発費を注ぎ込み、社運をかけて望んでいる。
水着だけのために使われることは無い。素材の研究も進められている。


この研究自体の競争を、妨げる危険性もある。
オリンピックでは、表彰台に立つ選手が、どのメーカーの水着を着ているかで、
企業利益が変動する。


水泳連盟から、大会水着に指定されることが分かっていれば、
必ず表彰台を独占する事になる。
そうすると、技術競争もせずに、「布切れ一枚」と言うことでも成立する。
これらを考えると、各メーカーの技術競争も見捨てることも出来ない。



技術競争も大切にするために、
「オリンピックだけ指定水着」
「オリンピック以外指定水着」など選択肢が沢山あるのだ。



オリンピックは「スポーツの祭典」と言う。
「祭り」とも受け取れるので、
「スポーツに関する全てで、世界一を競う」と言う事で、
従来通りでも良いかもしれない。


また、「真の世界一」を競うのだから、
選手全員が、同じ条件で勝負する必要があると言う考え方もある。






「選手」より「水着」が注目されている現在、どのように進めるか、
今後の動向に期待したい。



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ちなみに、日本水泳連盟のホームページを見ると、
「2009年度(2010/3/31まで) 水着規則は、現行のままで、変更しない」と
書かれていた。


さらに、
「2010年度(2010/4/1より) 水着規則は、国際水泳連盟の承認を受けた水着」と
書かれていた。


詳細は、日本水泳連盟のホームページへどうぞ!


(2009/06/10)

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