長尾寺近くの大川バス本社。
ここから結願寺の大窪寺へ行くバスは、コミュニティバスで、「上がり三ヶ寺」をラッピングしています。
最後のルートを飾るにふさわしいランナーです。
バスは30分ほど山道を駆け上がり、終点の大窪寺に着きました。
つ・い・に!ここが結願寺だ!
これはお遍路さんが使い終わった金剛杖を納める寶杖堂。結願寺ならでは。
山をバックに本堂を。
88番大窪寺。
というわけで、結願してしまいました。
納経所では行列ができていました。結願証明書を書いてもらう人がいると時間がかかるようです。バスの折り返し時間は30分。
乗り遅れるとその後の行程がめちゃくちゃになるのですが、ギリギリで間に合ったのはこれもお大師さまの思し召しでしょう。
帰路のバスはJR造田駅ゆき。ここからまた青春18きっぷを使います。
造田から高松へ普通列車で着き、瀬戸大橋線の運行状況を確認すると、乗る予定だったマリンライナーまでは運休となるものの、
その30分後のマリンライナーから運転再開とのこと。行程にほとんど響かなくて助かりました。
岡山に着いた後高島屋でmtイベントに行くのですが、これなら間に合います。
これも弘法大師のご加護…?
そして私を乗せたマリンライナーは四国を離れました。
私は、遍路を始めるときは、地方交通を応援する一助としたい、などと生意気なことを考えていたのですが、
なんも結局、私が応援されていたのです。結願に向けて四国中が私を応援してくれていたのです。
とんでもない思い上がりをしていました。
いま四国では、日本郵政グループやJR四国など、企業丸抱えのような形で、遍路道の世界遺産登録運動が行われています。
私としては、世界遺産になってもならなくても、どっちでもいいかなと思います。
もちろん世界遺産級の価値はありますし、そのことは、遍路をする外国人が近年激増していることによって証明されています。歩き遍路の外国人も多いようです。
私は公共交通(鉄道・バス)+歩きのお気楽観光遍路でしたが、マイカーや観光バスよりは「道」を体得することができたでしょう。
足掛け3年にわたる遍路で厄除けを祈ってきました。
新型コロナウィルス対策による県間移動の自粛要請がなされていないうちがチャンスと思いスタートしましたが、
GoToトラベル狂騒曲やらなんやら、世情はめまぐるしく移り続けました。
厄除けは、少しは効いたかな?
まだまだコロナが落ち着いたとは言えませんが、厄除けのご利益が広がることを願います。