知人にまたまた驚くようなことが起きてしまった。
無事に家に帰って来れるのかどうか、心配です。
知人というか妹の同級生で、小さい頃から知っている人。いわゆる幼馴染ですね。
その人が、家の2階から飛び降りて病院に運ばれ、脊髄損傷で手術して下半身麻痺。そしてその原因が単純ヘルペス脳炎だということです。
昔インフルエンザが大流行していた頃、インフルエンザに罹った中学生だかが2階から飛び降りて死亡する、というようなことが何件かあったと思うのですが、あれと同じこと。当時はタミフルのせい、なんて報道しているところもありましたが、これも脳炎ですね。インフルエンザ脳炎。
要するに、インフルエンザウイルスが脳に入り込んで起こす炎症で、子供では急激に悪化しあっという間に亡くなってしまうこともあるようです。昨日まで普通だったのに、今日には亡くなってしまう、ように。
友達の場合はヘルペスウイルス。
よく唇に水泡がポツポツとできて痛痒いこともありますが、あれがヘルペスウイルス。そのウイルスが脳に入り込んで今回のようなことになってしまったようです。
ちょっとショック。
それだけでなく今回の場合は、2階から飛び降りてしまったため下半身麻痺になってしまっているから。
今後、彼はどうなるのでしょうか。
単純ヘルペス脳炎の予後とはこんな感じ。
成人の単純ヘルペス脳炎の死亡率は 10〜15%であり,生存者の約 25%に寝たき り状態または高度の後遺症を認め,完全回復あるいは後遺症が軽度で社会復帰でき る患者は約半数と推定される. 後遺症の内訳では記憶障害や人格障害の頻度が高く,てんかん,見当識障害,運動 障害が続く.
無事に家に帰って来れるのかどうか、心配です。
それにしても、ウイルスは普通の風邪ぐらいだったら大丈夫かもしれませんが、脳炎も引き起こしてしまう可能性があるので怖いですね。
子供は生後2ヶ月ぐらいから多くの予防接種を打ちますが、万が一それらのウイルスに感染してしまうと、脳炎を引き起こす恐れもあります。昔は感染症は罹ってしまったほうが楽、なんてことも言われていましたが、その後の合併症も考えると、ワクチンを打っておくべき、と言われています。
水疱瘡のウイルスは、その後に帯状疱疹を起こしてしまう恐れがあります。このため、以前は水痘の予防接種は任意でしたが今では義務化されています。おたふくかぜのワクチンも義務化されています。
今回のヘルペス脳炎は単純ヘルペス脳炎で、水痘のウイルスとは同じヘルペスウイルスでもタイプが違います。
インフルエンザもそうですが、ヘルペス脳炎も幼いお子さんに発症が多いので、それも怖いです。それに、これと言った特徴的な症状がないので、余計に大変です。観察を怠らない、ということが重要ですね。
誰が罹ってもおかしくない。
最近はコロナの予防接種のせい、という人もいますが、真意のほどはなんといえません。
しかし、免疫力が低下しているときに引き起こされる帯状疱疹が増加していることが報告されているので、成人のヘルペス脳炎発症にも影響があるかもしれませんが、なんともいえません。コロナ前後で発症数に違いがあれば影響があるのかもしれませんが、そういうことは聞いたことがないので。
とにかく今は、知人の無事を祈っています。