こんなこともあるのね、と驚いたニュースです。
この事件、子供たちの殺人の方法は解明されていなかったのに、状況証拠だけで40年の服役という判決になったようです。
実子4人を殺害したとして20年間服役していたKathleen Folbigg。この度、遺伝学的調査結果に基づき、実子4人がカルモジュリン遺伝子の変異による自然死の可能性があるとして、恩赦を受け、釈放された。https://t.co/IejjkS4Bvs https://t.co/oEgdVhl3Pe
— Nature ダイジェスト/編集部 (@NatureDigest) June 9, 2023
この事件、子供たちの殺人の方法は解明されていなかったのに、状況証拠だけで40年の服役という判決になったようです。
オーストラリアの裁判制度は良くわからないのですが、異議申し立てをしなかったのかな、と不思議に思いました。
それに、状況証拠だけで40年とは、、、。
今回の恩赦までの状況が詳しく書かれています。
有罪となったのは、日記に書かれていた罪を償うような表現、そしてその日記を警察に持ち込んだのが旦那さん。裁判では法医学の専門家の意見など全くなく、医療関係者の「4人も病気で突然死なんてあるわけない」という意見だけ。
でも、20年前なら、遺伝子がどうのと言っても理解されなかったかもしれませんが、4人の子供たちは生前には4人とも様々な病気を抱えていたようですが、それに関しては全く問題として取り上げなかったようです。
何がなんでも、この女性を犯人に、という思惑も働いたのでしょうか。
それに、この遺伝子の発見は最近ではなく前から言われていたようです。恩赦がもっと早くても良かったかもしれませんね。
このケースがどうであるかは難しいけど、カルモジュリン遺伝子の問題ってまあ20年前は無理としても、結構前から知られていることでもう少し早く結論出るなあ。
— やわらかうどん (@L33Ax1WHUxVOTPd) June 13, 2023
最近は科学の発達が著しく、犯罪捜査ももっとそっち方面に力を入れるべきと思っています。
アメリカ発のDNAツリーで犯人を探す、なんていうのもありますね。
家族鑑定で、女性が本当に出産した子供なのに、DNA鑑定で親子関係を否定されてしまった女性。ようやく探し当てたドクターによる検査で、ご本人が2つのDNAの持ち主、ということが判明し、ようやく親子関係を認められた、という実話もあります。体中の臓器の遺伝子を調べたのだそうです。
奥深いDNAの世界です。
それにしても、状況証拠だけで40年とは、、、。
日々進歩している科学の世界ですから、コールドケースではないですが、昔の事件も今の化学的な調査で再調査が必要なケースもあるかもしれません。
冤罪を防ぐためにも。
でも、警察って法医学には疎い気がする。
この女性、恩赦だけで判決が覆ったわけではないようですが、、。政府から補償もないのでしょうか。