サンデーアングラーの宿命。
天気は選べない。 雨が降っても、多少波が高くてもフィールドに脚を運んでしまう。 ネット、テレビの情報も大事だが、とりあえず現地に行ってみなければ納得できないから。
しかし今回は行く前から負け勝負になることは目に見えていた。 だから海には行かず一日中バスを追いかけたのに。
海は仕方ないにしてもこの貧果はどうしようもない。 己の未熟さを思い知らされるばかりである。
サンデーアングラーの宿命。
天気は選べない。 雨が降っても、多少波が高くてもフィールドに脚を運んでしまう。 ネット、テレビの情報も大事だが、とりあえず現地に行ってみなければ納得できないから。
しかし今回は行く前から負け勝負になることは目に見えていた。 だから海には行かず一日中バスを追いかけたのに。
海は仕方ないにしてもこの貧果はどうしようもない。 己の未熟さを思い知らされるばかりである。
間もなく夜明け。
東の空が白んでくる時、より一層濃厚な雰囲気が漂い始める。 これからほんのひと時はアツい時間。
明るくなると今度は西の空には薄っすらと朝焼け、それを反射する水面が綺麗だった。 朝の一瞬は魚の気配と、そして美しい空の景色を楽しめる最高の時間だと思う。
でも、この日もぼくのキャストするルアーは違和感を誘うことができず終いだった。
ぼくのサーフの釣りは言うなれば交通事故。 何もないサーフでは潮を見極めろ、地形変化を探せというけれど、僕は一投したら数歩移動の繰り返しで広範囲を探りたい性分だ。 とても一箇所で粘れる性格ではない。 もちろん、潮などあまり気にしないから釣果はあがらない。
かと言って炎天下の磯を汗だくになりながら歩き続けアイナメを探すなんてことも、実にやりたくない。
それでも地元のバスはボクと遊んでくれる。 涼しい山にある綺麗なダム湖で、また一日が終わっていった。
メバル。 とても久しぶりのメバリングである。
ぼくにはある程度の自身があった。 鼠ヶ関方面では尺前後のメバルが毎日あがっているということを知っていたから。 ターゲットは25cm以上のグッドサイズ。 もちろんリグは3.5g~7gのジグヘッドリグにグラミLや4incのワームで攻めるつもりだ。
しかしどうしたことか。 あたり一つない。 結局1g~2gのメバル用のリグに変えてこのメバルを釣ってお終いだった。
ぼくには回遊しているであろうメバルに、とても価値を見出せそうになくシーバス狙いにサーフへと場所を移した。 結局陽も昇ったころに一度ばらしたのみ。 その後、三面川河口で2度もヒットさせたがバラシ。
ああ、なんて日だろう。
帰宅後、ぼくの中の釣りベクトルはすでにバスへと向いていた。
蛭沢湖はいつにないくらいの減水で、バックウォーターにはデカバスがウヨウヨいた。しかしルアーを通そうもんならガンムシor逃げ惑うバスたち。 ダムサイトでいい思いをさせてもらったがバックウォーターのバスたちは僕にはつれそうにはない。
風は強いが、空はすっかり夏。
カンカン日照りの水際ではカエルもしんどそう。 周りにも数人のアングラーがいたが釣れている様子はなかった。 そんな中で自分だけが釣れているとふといい気分になってしまう。 しかし、周りから見れば小さなバスを釣って満足しているボクは素人丸出しなのかもしれない。
夕マヅメはいつものダム。 野池も楽しいが、やっぱり広いフィールドでのびのびと釣りができるのは嬉しいし楽しい。
凄腕アングラーたちがヒョイヒョイと釣る様なデカサイズは僕には釣れないが、~40cmのサイズならそこそこ釣れる。 そんな僕にとっては30upであればグッドサイズ。 20くらいのバスを釣って喜んでいた去年の今頃が懐かしい。
釣り溜め。 俗に言うサンデーアングラーである僕にとって次の休みまでの釣り欲を抑えるためにも釣り溜めはとても重要なこと。 今日も一週間分の釣り溜めができた。
そして、内陸のダムでもこんな綺麗な風景が見られることを発見できた。 今日もいい一日だった。
夕暮れの中、前回シーバスをかけたポイントへ急いだ。
釣り人はいい思いをした場所にまた訪れるのは当然のこと。 もちろんぼくも同じだ。
しかし、そう簡単にはいかないのもいつものこと。 この日、新潟から北上して川の流れ込みなどを打ちながらランガンしたがまったくの無反応に終わってしまった。 いきついたこの前のサーフでも何の手ごたえもナシ。
オマケに仮眠をとったら最後、目覚めた時にはすっかり陽が出てしまっていた。 アサマヅメを逃してしまったものだから戦意は一気に消失、悪いことは続くもので波はほとんどなく意味不明の濁り。
ロックフィッシュには最高のタイミング。 だからシーバス、ラメヒ、アイナメのトリプルヘッダーで用意してきた今回の釣行はまるで空振りに終わってしまった。 波+クリアーな水、ロックフィッシュを堪能するのにはあまりにも重要な条件だ。
完全消化不良の僕は家路を急いだ。
そして大好きなダムへ向かう。 完敗の干からびた心をバスが満たしてくれた。
今日もなんだかんだあった。 でもいい一日だった。 そう思いながらダムを後にした。
ボクの理想としている一日の終わりであった。
気になっていた野池にやってきた。 前回に40アップを捕ったイケだ。
またまたデカいヤツがヒットした。 オニューのロッドが気持ちよく曲がり、何度ものパワフルな突っ込みをしっかりと受け止めてくれた。
42cm。 何度も計りなおしたが42cm。
しかし、考えるほどに疑問は確信へと代わっていった。
ステラがかすんでしまうようなこんなサイズがそこらじゅうをウロウロしている。 リグにジャレツイテクルのはいい加減邪魔になってくる。
アベレージ15~20cmのこのイケで40アップ。
前回のと同じヤツに違いなかった。
もうあの池には未練はない。 また時を置いて訪れようと、野池を去った。
山の間にあるリザーバー。 とてもクリアーなこのダムにはサカナッケはあまり感じられなかった。 しかし、一投目でヒット。
30強の、僕にとってはナイスサイズのイケメンだった。
今までコッパサイズこそ釣ったことはあったが、このサイズは初めて。 しかもなぜか野池の40よりも圧倒的に引いた。 強い引きから予想されるサイズと、魚が浮いてきた時の実際サイズのギャップには驚いた。
癖になりそうだ。