ブナムシ日記

山形は上山を拠点にロックフィッシュ、トラウトを求めて釣り歩き。そしていつも北海道へ思いを馳せるブナムシのブログ。

聖地、幌向。

2011-08-31 22:40:07 | I am a troutist

斜里から見える斜里岳のシルエットが月明かりにぼんやりとうつしだされて綺麗だった。

今回のもう一つの目当てでもある知床でカラフトボッコボコ釣行。

そう、ここはカラフトの聖地、幌向。

ボクらがポイントに立とうとしたときには、まだ真っ暗なのにすでにものすごい数の釣り人が立ち並んでいた。 夏の風物詩とも言えるこの光景、その一員になれたことがとてもうれしい。

ウネリからくる高波が釣りにくさを予想させたが、朝からがんばっていた第一陣が引き上げ始める頃には幾分落ち着いてきていた。 カラフトマスはサイトフィッシングができるからおもしろい。

波間にはウロウロと泳ぎ回る彼らがはっきり見て取れる。 やがて河口左岸に集まり始め右岸ではサッパリになってしまった。 左岸に入り直していたhokkaobiさんのおかげで、ぱっとしなかったボクにもハニータイムが訪れた。

まだまだ銀ぴかの魚ばかりで釣りがいがある。 去年ここを訪れた九月初旬にはほとんどが真っ黒のヨレヨレだったからフレッシュばかりが釣れてくるこの状況がとても新鮮。

でも本州の人間には、真っ黒セッパリ鼻曲がりの魚もとてもカッコイイ。 写真を撮るのならヨレヨレのほうがいいのかもしれない。 

hokkaobiさんは連発しっぱなし。 魚とのやり取り、そしてキープするための下処理までの一連の動作が極められている。 もはやカラフトフィッシングの完成型としかいいようがない。 ロッドと共にフィッシュクリップを持ったままのそのスタイルに惚れてしまいそうだ。

陽も高くなる頃には、皆さんざん釣り上げてもうたくさんという雰囲気になってくる。 トッカエヒッカエ釣り人は入ってくるが九時頃になるとだいぶ減っていた。 そしてボクも腹いっぱいだった。

改めて感じる北海道の自然の魅力。 そして知床という聖地の偉大さ。 またいつか訪れることを願おう。

 

ウトロから羅臼に抜ける知床峠。 ウトロ側にあるネイチャーセンターはあまりの観光客の多さに脱帽させられた。 ここで熊のステッカーを買う予定だったのにあきらめざるを得なかった。 本当は一日くらい知床に停滞しようかとも考えていたのだが、東端にあるというロックフィッシュの聖地もあまりに気になる。

去年ピーカンの中で見上げた羅臼岳、今年もピーカン、最高の景色を見ることができた。

ウトロ側とうってかわって、羅臼側はまったく閑散としていた。

この日でボクはhokkaobiさんとasaさんと別れた。 彼らはまだ知床で楽しむと言うことだった。 本当に今回の旅ではお二方にお世話になってしまった。 せっかくの休みなのに、本州からやってきたボクに魚を釣らせるために気を遣わせてしまったことが大変申し訳ない。 

この場を借りて改めてお礼を言わせて頂こうと思う。 

本当にありがとうございました。


ワクワク

2011-08-25 23:00:26 | I am a troutist

釧路でasaさんがシマゾイを獲ってみせた。

 

今日も静かな夜明け。

この日は一日hokkaobiさんとasaさんと遊べる日。 なにかと楽しみである。 しかしいつものサーフは濁りがあるようでイマイチ。 だからボクは近くにあるほかの河口サーフへと移動した。

そしてまたサクラ咲く。

アメもポツポツ出たがサイズは大きくて50サイズ。 ボクには十勝サイズが釣れないのか・・・。 それともこれが南十勝サイズなのだろうか・・・。

しかし、ガン巻きしてる最中にゴン! とアタッてくる海アメの感触はとても気持ちがいい。 やっぱりぼくが今までやってきた釣りの中で一番好きな釣りだ。

この日は遊びまくる日、そう決めていたからアタリが遠のいた時間に釧路への移動となった。

昆布刈石から見た釧路方面の景色がとても綺麗だった。 沿岸はずっと濁っているようで、濁りは十勝川河口方面まで続いていた。 川の影響なのか、波が高いせいなのか。

hokkaobiさんの案内で車窓から初めて釧路駅を見た。 釧路はボクからしてみればとても大きな美しい都会だ。 しかし駅は不釣り合いなほど古く小さい気がする。 

asaさんも言っていたが釧路や十勝に住んでいるアングラーはとてもうらやましい。 道東はまさにトラウトのパラダイス。 カラフトマスもアメマスもサクラも、そして内陸の河川にはレインボーやブラウンのやばいヤツラがたくさん泳いでいる。 一年を通してトラウトを追いかけられるこの地はトラウト好きにはたまらない。

そして、釧路や根室はロックフィッシュの聖地でもある。 ウサギアイナメもいるしソイもカジカもボッコボコ。 釣り好きにはたまらない道東、しかしボクには冬が耐えられそうにない。 北海道の空気を忘れた頃にまた訪れることがボクにとって北海道をフルに楽しめるパターンなのかもしれない。

毎日釣り三昧の生活。 明日はいよいよ知床でカラフト。 楽しみだ。


出会い

2011-08-20 22:56:19 | I am a troutist

今日もここから。 トリップ中、車中泊だったぼくは夜が明ける前から車内で落ち着かない。

そしてこの日はかねてより道東の釣り情報を提供していただいていたhokkaobiさんと釣りができるということでことさらに興奮していた。 彼は北海道と本州を股にかけて多彩なジャンルの釣りをこなす熱いアングラー。 つい、あこがれてしまう。

そしてhokkaobiさんに同行していたasaさん。 彼もボクと同じように本州から通っているトリップアングラー。 そのスタイルにとても親近感を感じ、強くリスペクトした。

せっかく一緒に釣りができるのだからお互いにいい思いができればいい。 初っぱなから飛ばしたのはhokkaobiさん。しばらくしてサクラを咲かせた。

どうも昨日の午後から濁りがきつい。 なのでボクは隣の河口サーフに浮気。 移動してからまもな、ボクにもまたサクラが咲いた。そして今回最大となった59cmアメ、大満足。

濁りがあったりなかったり。 南十勝のサーフでは離岸流を見つけることができない。 しかし、逆に沖合の綺麗な水が岸まで流れ着いている、離岸流とは逆になる潮目をよく目にする。 そして数回、ルアーが届く距離をゆっくりと泳ぐ海獣を目にした。これも本州の海にはない楽しさである。

朝マズメでhokkaobiさんとは別れ、陽が高くなる前にまたボクは十勝観光へと出かけた。 

道東での典型的な流れ。

教えて頂いた河川をいくつか見て回ったが、やっぱりボクには釣れなそう。 本州でボクがやる河川トラウトといえば、明確なポイントが連続する渓流域がメインになっている。 しかし道東の河川は至ってフラットな流れが続き、攻め方がイマイチわからない。

ボクには今回たくさんの試したいことがあった。 その一つは河口周辺にこだわらなくてもアメを釣ることができるのだろうかということ。

そして、思い出深い十勝川。 あれほどのキャパシティーを持つ十勝川の河口周辺は激熱だろう。 しかし十勝川河口は両岸ともに広大な禁漁区域を持つ。 だから近そうだけれども結構な距離があるサーフへと入ってみた。 が、結果はバイトすらなしの惨敗に終わった。

今日もかなりの距離を移動した。 ボクには十分すぎるほどの釣果、さらに新たな出会いに胸いっぱいである。 疲労感と満足感に満たされた状態で見る夕日は目に焼き付くようだった。 


お盆に咲くサクラ

2011-08-17 13:53:37 | I am a troutist

いよいよこの時がやってきた。 春からずっと楽しみにしていた北海道へのトリップ。

フェリーに乗った瞬間から北海道色に染まりたい。 だから大好きなガラナを存分に飲みまくった。 久しぶりの北海道、興奮は収まらない。

目指すは南十勝。 途中、浦河港に寄り大好きなクロソイの顔を見たかったがテトラ帯からはまったく反応がなかった。 テトラの積み上げ=ソイ団地。 僕にはそうとしか思えないのだが・・・。

ほとんど仮眠をとる間もなく夜が明けていく。 昨年も何度か訪れたこのサーフ、今年はどんな出会いが待っているだろう。

しばらくして激しいバイトを捕らえた。 人生初の海サクラはお盆に咲いた。

間もなくしてもう一匹。 最初はカラフトなのでは?とも思ったが尾びれには小さな黒点しかなかったのでサクラということにしておこう。

波打ち際、沖合い、流れ込み、そこらじゅうでボッコボコ跳ねている。 驚くほどの数。

思いがけずサクラが釣れてしまったが、海アメはなんとも調子が悪かった。 たまにヒットするアメはイワナサイズ。

陽が高くなると十勝観光へ。 河川に泳ぐレインボーやブラウンも魅力的。 だからいろいろな河川を回ってみたが、僕に釣れそうな場所はなかなか見つからない。

でも釣りはできずとも、本州からやってきた僕にとって十勝の真っ直ぐな道路がとても気持ちよくしばしのドライブとなった。


そしてリベンジ

2011-08-02 23:06:24 | I am a mountaineer

飯豊連峰、えぶり差岳。

先週と同じく『足の松尾根登山道』からのアプローチ、リベンジ。 天気はあまり期待できなかったが、雨は降らないだろう。

ほとんど先週と同じタイムでチェックポイントを超えていった。 今回は乗り合いバスを利用し登山口からのスタートだったこともよかった。

朝、奥胎内ヒュッテの駐車場で準備をしていると、ヒュッテの料理人と思われる方と話をさせていただいた。そして別れ際、「いい旅を」。

たかだか数時間の行程に過ぎない日帰り登山だが、この言葉が深く胸に染み込んだ気がした。

ヒュッテから見上げる高い山々。 しかし自分の目線がその山々の稜線と同じ高さになりやがて見下ろせる位置にまで来ると心身ともに余裕が出てくる。 いよいよ登って来たなー。この感じがタマラない。

尾根伝いに登って行くこのルートだが、ちょっと開けた場所に繁茂する雑草の間では低く地味な鳴き声でバッタがアピールしていた。 アブやハチ、カミキリなどたくさんの昆虫に出会えるのもおもしろい。

そしていよいよ大石山(1567m)が目前にせまると視界が開けた。 ちょっと手前の西の峰(1525m)で一息。

大石山山頂で長い休憩をとろうと思っていたが、一人の登山者がくつろいでいたのでちょっと景色を楽しんだ後えぶり差岳を目指した。 前回、引き返したポイントから見えていた山、大石山とえぶり差山と思っていたがどうやら一つ手前の鉾立峰(1573m)だったようだ。

鉾立峰から大石山方面を見渡すとその奥に飯豊連峰の魅力的な稜線が続いていた。 いつか縦走してみたい。 途中、猿の大きな群れと遭遇した。とても警戒していたようだが、攻撃してくるようなことはなかった。 しかし登山道を大群で占領している彼ら、とても恐ろしい。

ネットで見たあの光景。 丸っぽい山容をバックにオランダあたりにありそうな建物が映える光景がいよいよ現実となった。

えぶり差岳(1636m)の頂、リベンジ達成。 雲が幕のように広がっていたのは残念だが、それでも頂上からの展望はすばらしい。 今度来た時にはここでアイスを食べ、エアーマットを敷いて寝てみたい。

様々な高山植物が花を咲かせていたが、名前を知っているものはほとんどない。 花の名前もわかるようになれば更に登山が楽しくなることだろう。

えぶり差岳非難小屋は中に入ってみると、古い記憶のどこかで嗅いだことのあるような懐かしい香りがした。 

鉾立峰で記念撮影。 ほんとはえぶり差岳で撮りたかったが、他のパーティーがいたので我慢。 風景に感動したのはもちろんだが、登山で有名な飯豊の稜線に立っていることに大きな満足感を感じた。

足の松沢をはさんで対岸に見えていた尾根筋には登山道らしきものはなさそうだった。

とりあえず目標としていた行程は達成できた。 しかし達成できればまた新たなユメが出てくる。 まだ飯豊の端っこを歩いたにすぎないが飯豊連峰は日帰りで登るにはあまりにももったいなさすぎると思う。 

 

往路 : 奥胎内ヒュッテ6:05 - 足ノ松尾根登山口6:15 -  英三ノ峰7:15 - イチジ峰(1265m)8:15 - 大石山(1567m)8:55 - えぶり差岳(1636m)10:05

復路 : えぶり差岳10:05 - 大石山11:15 - イチジ峰11:40 - 英三ノ峰12:15 - 足ノ松尾根登山口13:10 - 奥胎内ヒュッテ14:00