9月19日(土)全体指導、雑多な感想

2010年01月15日 | 練習日記
 この日は筆者が一人で全体指導をすることとなった。一人の指導だと全体で行える練習をする時は良いが、児童同士で個別練習をさせる時には気を使う必要がある。
 児童部では二人組での前蹴を、片方の人間は鉄棒に掴まらせて行った。
 「なぜ鉄棒に掴まる必要があるのか」と児童に質問する。練習というのは(特に児童は)その練習の意味をわかって行わないと、早く終えることを目的としたり、楽に行えるよう、自分のしやすい形に立ち方などを変形させたりすることがあるので注意が必要である。この時は「質問に的確に答えられるか」というよりも、「はたして子ども達は考えて練習をしているのか」という意味で質問をしたのだが、きちんと答えられたので逆に私の方が吃驚してしまった。 この日は他に廻蹴も練習した。
 一般部では中学生でサッカー部に所属している者がいるが、サッカー部のわりには立ち方がふらふらしている印象があった。そのひとつの原因がようやくわかった。それは私ではなく他の方が指導していて気付いたことであるが、前屈立の右足が移動する時に、前足の時も後ろ足の時も、常に開き気味であったことである。サッカーで言うところのインサイドキック(足の内側でボールを蹴ること)の癖のようで、前進する時に顕著であった。生活している体が空手を学ぶわけだから、当然人それぞれに、いろんな個性的な影響がある、と思った。
 他には横蹴などの練習をしている時に中学生が「足の内側の筋が痛い」と言ってきたのであるが、間接ではないので、痛くならない範囲で練習を続行させた。しばらくして調子を聞いてみると、「ゴキッと音がして治りました」という。おそらくは硬くなっていた筋が急に伸ばされて、痛くなっていたものが、体全体がほぐれていくうちにやわらかくなり、ほぐれたものと思われる。