6月13日(土) 白は汚れても白!

2009年06月13日 | 練習日記
6月13日(土) 白

 今日の練習では掌底で木に当てさせたり、段ボールを持って体当たりさせるなどの練習を行った。これは当たった時などの感覚を覚えたりする練習である。
 
 相撲もあえてこけるように、男女で組ませたりした。これは倒すのも練習であるが、こけるのもまた練習である。高学年になると胴着が汚れるからこけるのを嫌がるのは前もってわかっていたので、概略こんなお話をした。

 「白というのは汚れても白だ。胴着というのはちょっと汚れているくらいがかっこいい。話しは飛ぶけれど、瀬戸大橋という中国地方と四国地方を結ぶ橋がある。これを建てる時に、橋の色は何色にしようかという話になった。汚れが目立ちにくい色(おそらく灰色あたりかと思う)がいいんじゃないか……というところで、話しが決まりそうであった。けれどもある人(リーダー格の人と思われる)が白がいい、とこう言った。そうしたら「白では汚れが目立ちすぎる」と当たり前のよう批判された。これに対して「白は汚れても白である」と反論したそうだ。そういう話しがあって瀬戸大橋の色は白である。……最近は柔道でもカラー柔道着になったりしているが、もともとは白だった。白というのは日本人のきれいな心を表しているようなものなんだ。話は飛んでしまったが、白は汚れても白だ。だから相撲で胴着を汚しなさい」

 話の元は昔、夜中にチラッと見たプロジェクトXの再放送だったと記憶している。「白は汚れても白だ」は妙に心に残った言葉であった。会話として成立はしているが、この「白」というのは自然環境の豊かな、日本人の精神の象徴として挙げているのだと思う。言ってみれば単に橋を造るだけでなく、「日本を代表する橋を造るんだ!」という精神の高みとしての白なんだと思う。


 一般部ではファウルカップを付けずに掛かり稽古をしたところ、初めて金的をくらってしまった。痛みが継続するのでしんどいものである。痛みには、戦闘意欲が衰えない痛みと、戦闘意欲が激減する痛みとの2種類があるが、金的の痛みは後者である。
最近の健康状態がそれなりに良いと思っていたが、組手における0コンマ何秒に如何に像を描き、そしてそのレベルで体を動かすレベルには、オマエはまだ達していないのだ、「自惚れるな!」とお叱りを受けた気がした。