「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

3.148 全十字志士に与えられしウルバヌス2世とイノケンティウス3世の免罪符(p1324~)

2013-03-09 12:15:54 | 十字軍
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 闘争のための基督の大義
 起て。どうか主が敵を討滅し、面前より掃光せしめんことを――詩篇

 
 1095年のクレルモン公会議で、ローマ教皇ウルバヌス2世は第一次十字軍への参与者に対して、その原罪を赦免すると宣言した。12世紀、イノケンティウス2世は免罪の対象を十字軍への支援者にも広げた。
 カトリック教会の教会法は必要要素を全て揃えた素晴らしき体系法だ。JCB、JCL、JCDといった専門の学士号制度も整備されている。
 教会法典では、免罪符のことを992~97章で定めている。免罪符とは原則として教皇の権威の下だけで発行できるものだ。一定の時に一定の所業を成した個人だけが免罪される。
 
 十字軍を呼び掛けた2人以外の教皇
 1453年のコンスタンチノープル陥落直後、ニコラウス5世は即時反撃を呼び掛けた。その6年後にもピウス2世(アエネーシス・シルヴィウス)が十字軍を宣言したが、実施されることはなかった。

 非公式な十字軍
 直近の「非公式十字軍」は帝政ロシアが19世紀にオスマン帝国に対して行った自衛戦争だ。ディズレーリがオスマンの側に立っていなければ、コンスタンチノープルも光復できたことだろう。トルコが自称「世俗共和国憲法」を採用して以来、キリストの土地を光復する防衛戦争という案は輿論受けしなくなったが、トルコは今日もキリスト教徒へのジハードを継続している。

 ベネディクト16世に十字軍宣言を期待できるか?
 期待できない。教皇は確かに2006年9月、最も十字軍的なことを行った。1391年行われたビザンツのマヌエル2世パレオロゴスとペルシアの学者との議論を引用したのだ。マヌエル2世はこう言った。

 預言者ムハンマドが齎したものを見せてみよ。そこには劍と共に弘められた邪道な教義しかないじゃなイカ?

 この引用の結果、ムスリムは侮教されたと火病し、中東の教会への討滅行為に走った。引用部の「ペルシア人との激論27話」においてマヌエル2世はこう続けた。

 神は灼血を歓ばぬし、非理性は神の摂理に反する。信仰は肉体でなく霊魂に宿る。恫喝でなく理性をもって信仰へ導く言霊力こそが宣教に必要なのだ。そこに死を以て脅迫するための屈強な拳などいらない。[一部は教皇自身の言葉]

 しかし、ベネディクト16世は討滅行為を受けて、間接的に謝罪してしまい、以降は欧州へのイスラム植民地主義を放置してしまった。これではヨハネ・パウロ2世らと同じく草泥馬だ。教皇は嫌欧州流を真名とする多文化主義体制に対して、反正を呼び掛けられるようでなければならない。しかし、反正を軍に呼びかけてくれる教皇はいないのだ。
 それなら、我ら文化保守が政権を掌握した後は、カトリック教会でも腐敗根絶に務めねばならない。非西洋キリスト教徒の自衛権を保証するためにも。

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