EMIKO NAKAMURA official blog-Emi 's ballpark-

ラテンアメリカの野球、生活、音楽、スペイン語、旅のことetc.
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ジャパンサルサコングレスで学んだこと

2006-11-01 | Salsa
先週末は、東京お台場のZepp Tokyoで行われた
「ジャパンサルサコングレス」というイベントに行ってきました。

そのステージで、生まれて初めての体験をさせていただきました。
なんて、大袈裟ですが。

実は、
ステージの上でマイクを持った手が、ぶるぶる、ぶるぶる、、。

私はかなり「緊張しい」なのですが、いつも本番が始まってしまえば平気なので、
あんなふうに緊張で震えたのは、たぶん生まれて初めてでした。
イチロー選手に代表インタビューしたときだって、緊張はしたけど、
あんなには震えなかったのに。

ステージ上で「うわぁ~、震えてる~」と、
自分の手を見て、不思議な気持ちになりました。


そもそも、何故私がマイクを持ってステージの上にいたのかというと、
決して、MCを担当していたのではありません。
決して、アルバート・プホルスさまにインタビューしていたわけでもありません(笑)。


今回アレクシスは、もちろんダンスで出演したのですが、
それ以外に、「日本のサルセロ(サルサを踊るひと)たちへのメッセージ」
のスピーチを任されていました。
私は、その通訳としてステージに立っていたのです。

このスピーチが、思っていたより大変で、
とてもデリケートな内容のうえ、時間が限られていたので、

これを話すと時間がなくなるけど、削ると伝わらない。
この日本語訳をこう変えると短くできるけど、誤解されてしまうかもしれない。

そんな繰り返しで、もう本番直前まで、二人で「あーだ、こーだ」と、
ダンスそっちのけ!?(アカンやん)で、試行錯誤していました。


そんな状況なので、あらかじめ話すことを決め、それを日本語に訳し、
本番では、それを読むだけなので、通常の通訳と違い、とても気が楽なはずだったのですが、、、。

難しかったですねー。

私ではなく、他の人(アレクシス)の気持ちを伝える為に、
私はどうすればよいのか、

棒読みでいいのか、
棒読みのほうがいいのか、
ある程度感情を入れたほうがいいのか、
感情的になってはいけないのか、

全くわからなかった。


アレクシスは「ラティーノ(=スペイン語)には、伝える自信がある」と言っていたので、
あとは私の責任だなぁーと思うと、かなりのプレッシャーでした。

その上、スピーチの途中から、アレクシス自身も、どんどん気持ちが入っていき、
決めていたこと以外のことを話し出すし。
(本来の通訳は、こうなんですけどね)

考え方の違いや、分かり合えないことがあるのは、仕方がないことだけれど、
誤解だけはされたくなかったのです。


今更ですが、他人の気持ちを伝えるって、難しいですね。
特に、違う言葉の場合。


「スペイン語を勉強して、通訳さんに入ってもらうのではなく、ラテンアメリカの選手に自分の言葉で取材し伝えれるようになりたい」
なん偉そうなことを、軽く言っていたけど、とても奥が深い。

頑張ろう!
それが、結論です。