1863年に世界で最初の地下鉄が運行を始めたロンドンで
13日、開通150周年を祝う行事が行われ、
復元された蒸気機関車(SL)が開業時の列車と同じ区間を走行、
鉄道ファンらが集まって記念の年を盛大に祝った
というニュースを見て、しばしキョトンとする
地下鉄に蒸気機関車…?
ちょっとそれは無茶じゃないかい
と思って少し調べてみた
当時、ロンドン中心部に地上線を走らせることは禁止され、
大型馬車と路面電車が主な交通手段
増え続ける人口に対応するため、地下鉄が考案されたらしい
上がダメなら下にという発想がすごいな…
かくして150年も前に様々な困難、苦悩の末に
わりと無茶な技術革新を連発させることになる
・煙の発生を軽減する石炭の生成
・蒸気を一度水にくぐらせるフィルターのようなシステムの構築
・天井に一定間隔の穴を開け、地上に煙を逃がす技術
…なんとも涙ぐましい努力の結晶である
蒸気機関車のほうを「革新」するには
もう少し時を待たなきゃならなかったんだよね
しかーし、その膨大な黒煙の勢力はすさまじく
いろいろやっても結局、車内には煙が入り込んで、
布で口を押さえながら咳き込む乗客が大勢いたそうだ
それでもこうした先人の知恵は
人類の英知として確実に後世へとバトンを渡していくものなんだろう
その地下鉄の名は「メトロポリタン」
日本でもしっかり「メトロ」として根付いている名である。
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