見た目はホントにそっくりな双子 一卵性双生児なわけだ
つまり遺伝子が100%同じなのだが、性格や気質も見た目ぐらい同じなの?
認知能力とパーソナリティの発達を調べる「双生児法」
遺伝と環境が人間に与える影響研究する / 心理学者・安藤寿康
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】
(文=川端裕人/写真=的野弘路 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 安藤寿康・これからの「教育」の話をしよう =2/3= ◆◇
では、そのためには、学校はどのように変わらなければならないだろうか。 相当、大きな変革が必要では?
意外な回答が返ってきた。
「──学校制度そのものは変える必要ないと思います。それは、とってもよくできている。どう利用するかというマインドの問題だと思います。特に日本の場合、教育のレベルが高いから、教育基本法がどうだろうと、現場では心ある先生たちが、ちゃんと変わらない部分を維持している。望ましい市民像に近づくために「こんなことやったらみんなに迷惑かけるでしょう」とか教えるのと同時に、子どもの興味関心を聞き取って、子どもにあったことをやらせてあげたり、自由な選択肢も与えている。いつの時代でもまともな教師はみんなそれをやってきてるわけですよ。わたしは、そういうものをきちんとした行動科学に落とし込んでやるべきだと思っています」
「──例えば誰でも全教科100点を取るのを目指す教育というのは、無謀というか、意味がない。本当にみんながすべてのことができるようになるのは、あり得ないわけですよね。それをもうちょっと突き詰めていくと、どんな人でも社会に適応していける環境をつくるのが、教育制度が目指す目標なんじゃないかっていうふうに思うわけです」
教育は、少なくとも一人の子どもにとって、1回きりのことであって、どういう教育が「正しい」かについてなかなか検証は難しい。それでも、もはや、科学的証拠といえる、双子観察による遺伝と環境の交互作用についてきちんと織り込んで、行動科学としての教育を構築するということ。
それと同時に、学校教育がすべてではないとも安藤さんは言う。つまり、我々の社会、そのものが教育機会だと。
「私がこの年になって、わざわざアフリカに行きたくなった理由はまさにそこにあるんです。亀井伸孝さんに触発されたわけなんですが」
といきなり、話題がアフリカに飛んだ時には、ぼくはいわば「目が点」になった。それも、この連載に記載の文化人類学者・亀井伸孝さんが話題に出てきたのだ。亀井さんは、カメルーンの狩猟採集民、バカの子どもたちの遊びの研究者だ。バカの子どもたちは、大人たちからは放任され、自分たちで大人の模倣をして遊びつつ、様々なことを学んでいく。安藤さんは、亀井さんとともに、このバカの研究を始めているという。正直、驚いた。
・・・・・・明日に続く・・・・
◇ うちの子パパ似?ママ似?知ってびっくり遺伝子の話 ◇
・・・https://youtu.be/wYsxrwfWkF4・・・
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//////参考資料///////
■□ 参考資料: 天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か (2/3) □■
「天才デザイナー・ベビー」が夢物語ではない時代の倫理基準は
考えあぐねたCTYは、ヘイスティングス・センターにアドバイスを求めた。知能の遺伝子を研究することは、多くの思いもよらない結果を招きかねないとソロモン氏は説明する。例えば、「どのような子どもを誕生させることができるか、遺伝子のレベルでコントロールできるようになれば」親子の絆の質まで変えてしまうかもしれない。
扱うには危険すぎる?
会議で講演した米ペンシルベニア大学の法律学・社会学教授ドロシー・ロバーツ氏は、知能面で問題を抱える子どもたちを自分たちの研究で救うことができるという一部の行動遺伝学者による主張に異議を唱え、それよりもその子どもたちにより多くの支援を与える方が助けになると指摘した。逆に、知能は遺伝によるとの概念を助長させるような研究は、その子どもたちを傷つけるだけであるという。というのも、こうした概念はほぼ確実に「知能による人種主義、階級主義、性差別」を支持するのに利用されることが予想されるためだ。
知能遺伝子の研究は、「どう考えても社会的中立性を維持することはできず、それどころか社会的不平等を拡大させるでしょう」と、ロバーツ氏は指摘する。
しかし、研究自体を阻止するのはある意味手遅れかもしれない。1970年代には既に、双子を対象とした研究で、一卵性双生児(遺伝子が100%一致している)の一般知能が、二卵性双生児(約50%の遺伝子が一致している)のそれよりも似ていたという結果が出ている。
ヘイスティングス・センターの上席研究者エリック・ぺアレンス氏によると、この研究により、一般知能、つまり論理的に考える、計画を立てる、問題を解決する、物事を把握する、すぐに学習する、経験から学ぶ、といった能力は遺伝するということだ。
「双子の研究で、人の知能の違いが遺伝子によるものであることは明らかになったとしても、どの遺伝的差異が、どのように違いを生んでいるのかについては、何も分かっていません。この点を認識することが大変重要です」と、ペアレンス氏は強調する。
「どの」または「どのように」とは、賢い遺伝子を探し求める科学者が答えを出したい疑問である。その先頭に立つ1人が、英ロンドン大学の行動遺伝学者ロバート・プロミン氏だ。「最終的な目標は、学習能力を継承する遺伝子を見つけることです」と、プロミン氏はラジオのインタビューで答えている。
しかし、簡単なことではない。知能だけに特化した遺伝子はひとつも存在しないためだ。最新鋭の分子遺伝学のツールをもってしても、これまでに発見された遺伝的な変異はわずかに3例だけであり、しかも、それぞれは高いIQの持ち主と対象群の人々との違いにおいてわずか0.02%しか影響を及ぼしていない。
・・・・・・明日に続く
◆ 人生は「遺伝」か?それとも「環境」か? ◆
・・・https://youtu.be/fssXyVm9ZMU・・・
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