【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

銀河形成と進化_過程解明/河野孝太郎(10/12) _学究達=518

2023-08-10 05:10:50 | 冒険記譜・挑戦者達

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月10日<ⰧⰊⰧ
◆ 最初の神からの啓示を与える大天使にして魔界天使ジブリールがムハンマドの前に現れ、目前にしたムハンマドがハァハァー (610年)。◆   進水したばかりのスウェーデン海軍の戦列艦ヴァーサが海の底へ出航(1628年)し、230年の時を経て帰還を果たす。&so、16世紀に冒険に出たマゼランがようやく金星に到着(1990年)。  ◆ 国際宇宙ステーションでロシアの宇宙飛行士が結婚(2003年)、花嫁は宇宙へ行けなかったため衛星通信を通じて愛を誓った。

本日記載附録(ブログ)

ハワイ島のマウナ・ケア山山頂(4,205m)のすばる望遠鏡と並ぶ「ダブル・エース」として

チリのアタカマ砂漠の海抜五千に設置されているアルマ望遠鏡

未知の宇宙空間に穿つ電子観測視点、アルマ電波望遠鏡

このアルマ計画の最初期からかかわり、壮大無限な宇宙空間に対峙する

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

東京大学大学院天文学教育研究センター 銀河天文学 河野孝太郎

=宇宙におけるさまざまな天体の形成や進化、特に、活動的な銀河の形成と進化の過程を解明することに興味を持っています=

河野孝太郎(10/12)

◇◆第5回 定説を覆したブラックホールの新たなる謎 =1/3= ◆◇

   ・・・・・・・ミリ波・サブミリ波による天体観測には様々な長所がある。

 まとめてみると──

・星間物質など、エネルギーの低い(低温の)物質を直接検出できる。恒星や惑星などの生成時にどのような過程を辿っているのか、周囲の星間物質の化学的な組成を見て取ることができる。有機物を見つけるなど、宇宙生物学的な発見も期待できる。

・宇宙に満ちているダストに影響されず観測できる。ほかの波長、つまり、可視光、X線などが吸収されてしまう濃密なダストの奥も透かし見ることができる。

 という部分を強調してきた。

 ダストだらけのブラックホールを、そのまわりの物質組成の比を指標にして突き止める最初に紹介した研究などは、これらふたつの特徴とアルマの圧倒的な解像度を利用している。今後、様々な発展段階にあるブラックホールをたくさん見つけて調べ、「ブラックホールの一生」のようなものを系統立てて説明できるようになるかもしれない。それこそ、我々が高校生の時に習った恒星の主系列星の表(恒星が、その重さの違いで、どのような一生を送るか示したもの)のように。

 そして、もう1点、驚くべき特徴が、ミリ波・サブミリ波の観測をさらに興味深いものにしている。

「1990年代にイギリスのグループが、1つ大事なことに気づいたんです。この波長で宇宙を見ると、遠くを見ても暗くならないという変な効果があるんじゃないかと。そこで、彼らはハワイに望遠鏡をつくって、実際にミリ波のカメラで撮影してみたら、可視光などでは暗くて何も見えなかったところに、ボコボコと銀河が写っていて、すごくセンセーショナルなニュースになりました」

 たまたまこの波長で見ると、近くも見えるし(なにしろダストの奥まで!)、遠くもよく見える。これは驚くべきことだ。

 図表で説明いただいたが、可視光もX線も遠くなると、すとんと消えてなくなるのに、ミリ波・サブミリ波は、まさに粘り腰で遠くからも届く。実際に観測した映像を見れば、さらに明らかだ。これはどういうことなのか。

「遠い宇宙で見えているものは、まだ銀河が形成段階にあるわけです。そこには、一定の割合で、固体粒子、ダストもあると期待されます。そのダストが周りの星によって温められて、大体数10ケルビンぐらいになります。その数10ケルビンぐらいの温度のものが、黒体放射としてどのくらいで見えるかというと、大体波長100ミクロンぐらいにピークを持つんです」

 前にも述べたが、温度というのはエネルギーのひとつの現れだ。その温度に応じて放射する光(電磁波)の波長が決まっている(黒体放射)。数10ケルビンというのは、摂氏で言えばマイナス200℃以下で、日常感覚からは、相当、冷たい世界なのだが、背景放射が3ケルビン程度である宇宙空間にあっては、かなり熱いといえる。そして数10ケルビンの温度の物質から出る波長のピークが例えば100ミクロン(0.1ミリ)ほど。これは、ぎりぎりサブミリ波に入るかどうかというあたりだ。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

アルマ望遠鏡=国立天文台(NAOJ) =とは(1/2)

アルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)は南米チリ共和国北部、標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設された電波干渉計です。2011年に科学観測を開始し、日本を含む東アジア、北米、欧州南天天文台の加盟国と建設地のチリを合わせた22の国と地域が協力して運用しています。アルマ望遠鏡は小さな望遠鏡を広い場所にたくさん並べ、それらを連動させて1つの巨大な望遠鏡として機能させる「干渉計」と呼ばれる仕組みを使っており、口径12メートルのパラボラアンテナ54台と口径7メートルのパラボラアンテナ12台の、合計66台を結合させることで、1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています。

日本は計画全体のおよそ4分の1の貢献をしており、パラボラアンテナは66台のうちの16台、電波をとらえる受信機は10種類のうち3種類を開発しました。日本製の16台のアンテナで集められた信号を処理するためのスーパーコンピュータも、日本が開発したものです。アルマ望遠鏡には、日本の最先端技術が惜しみなく投入されています。

研究

アルマ望遠鏡は、人間の目には見えない電波(波長数ミリメートルの「ミリ波」やそれより波長の短い「サブミリ波」)を観測します。光を出さない極低温のガスや塵(ちり)から発せられるミリ波・サブミリ波を観測することで、ガスや塵の分布や動き・性質などを調べることができます。ガスや塵は恒星や惑星の材料であるため、恒星や惑星がどのようにして生まれるのか、それらの集合体である銀河がどのように生まれ、進化してきたのかを調べる研究がアルマ望遠鏡を使って盛んにおこなわれています。さらに、宇宙を漂うガスの成分を調べ、生命の起源に関連するアミノ酸のような有機分子を探索する研究も進められています。視力6000に相当する高い分解能と、従来の電波望遠鏡を100倍上回る高い感度で、アルマ望遠鏡は「私たちの起源」を宇宙に探ります。

歴史

1983年(昭和58年)     アルマ望遠鏡計画の源流となる、「大型ミリ波干渉計(Large Millimeter Array: LMA)」構想の立案

2001年(平成13年)4月             日本、アメリカ、ヨーロッパが共同してアルマ望遠鏡を建設することを決議

2002年(平成14年)3月             アルマ望遠鏡に先駆けて南天のサブミリ波観測を行うため、アルマ望遠鏡建設予定地近くに口径10メートルのアステ望遠鏡を設置

2003年(平成15年)11月            起工式を開催

2004年(平成16年)9月             アルマ望遠鏡の共同建設開始建設に日本が正式参加。正式名称が Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(アルマ望遠鏡)に決定。

2010年(平成22年)1月             試験観測開始

2010年(平成22年)3月             日本製アンテナの愛称が「いざよい(十六夜)」に決定

2011年(平成23年)9月             16台のアンテナで初期科学観測開始

2013年(平成25年)3月             開所式を挙行、本格運用に移行

2014年(平成26年)6月             全アンテナ66台の山頂施設設置が完了

・・・・・・・・明日に続く

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https://youtu.be/l4Eb0AjIbHQ ==アルマ望遠鏡運用10周年 宇宙の歴史をさかのぼる=

 

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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