田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

太陽光発電システムの誘惑

2007年12月11日 | 住宅関連

確か、11月の中旬頃だったが、夕方、一人の男性がやって来た。教材販売かと思ったら、太陽光発電システムの販売だという。訪問販売では一切モノを買わない主義なので、すぐに断ろうと思ったのだが、何といっても環境問題は地球規模で考えなければならない問題だ。一応、話を聞いてみることにした。「太陽光発電システムは、いくら設置したくても、条件が揃わなければ設置しても十分な電力を発電できません。だから、訪問販売にならざるを得ないのです。」というコメントには納得した。太陽光があたらない家にソーラーシステムを取り付けても仕方がないだろう。

なんでも、太陽光発電システムの設置シミュレーションを無料で行っているとのこと。私は環境問題には結構関心があるので、これまでに「ベランダ太陽光発電」とか「マクロ風力発電」といった書籍は購入して読んだことがあった。だが、太陽光発電システムの設置費用がいくらかかるのか皆目検討がつかなかった。

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悪い人ではなさそうだし、販売員が「元教員」というところに妙に共感したので、無料シミュレーションをお願いした。ただ、会社の評判が気になったので、ネット上で調べてみた。宮崎に本社のある「サン・オブ・サン・カンパニー」という会社だ。名刺に書かれたURLでは、きれいなWebサイトに行き着くのだが、Googleでは検索できなかった。Googleで検索できたページでは、京セラ製の太陽光発電システムの代理店では、「サン・オブ・サン」を冠した会社名が多いことに気付いた。結局、その宮崎の会社を名指しで批判しているページはさほど見あたらなかったので、ひとまず安心した。

一週間ほど経過した頃だろうか、その販売員が上司と一緒にやってきた。翌週の月曜日にシミュレーション結果を持ってくるという。翻訳で私のスケジュールはいっぱいだが、どうにか夜に時間をあけることにした。販売対象の製品が京セラの「SAMURAI」という太陽電池モジュールだったので、次回の訪問日までに、ネット上で参考価格を調べてみた。

翌週、約束の時刻どおりに玄関のチャイムが鳴った。話し方も丁寧だし、「押し売り」という印象もない。世間話を交えながら、太陽光発電の長所と短所、他社製品との違い、工事に対する保証、保証範囲などを綿密に説明された。1時間半ほどを予定していたのだが、一通りの話が終わったのは、午前0時を過ぎていた。

結局、3通りの出力(2.7KWから3.7KW)で見積書を提示してもらった。出力に応じて、設置枚数が異なり、価格も出力が大きくなるほど高くなっていた(当たり前だが)。

事前に調べていた「一般価格」と比べても高いという印象はない。むしろ、「結構頑張っているんじゃないかな」と思う価格。ただ、設置条件として、私があげていたのは、「現在の光熱費(ガス、電気)で支払がまかなえること」だった。色々と計算していただいたのだが、提示された最小出力のものでも、現在の平均光熱費に7千円ほどプラスしなければならない。ということは、実際に光熱費が少ない月では、1万円を超えるアップになるということだ。

高級車(370万円から470万円ほど)が1台買える金額で設置できるのだが、高級車を購入する予定があったわけでもないし、住宅を購入した時点で太陽光発電システムの設置を見越して住宅ローンをくんだわけでもなかった。だから、2、3日熟考したが、やはり我が家の今後15年間の家計を考えると、「無理」と判断せざるを得なかった。次回の訪問予定前に、メールで丁重にお断りした。

太陽光発電システムは以前から気になっていたので、おおよその設置価格がわかって、大変勉強になった。住宅購入時にわかっていたら、ひょっとしたら、住宅費用を抑えめにするなどして対応したかもしれないが、その当時は今よりももっと高額だっただろう。高い買い物をするタイミングというものは難しいものだ。そうそう、太陽光発電システムの設置には、専用のローンが準備されているようで、利率は3%台だった(15年ローン)。

ついでに色々と調べてみたら、最近は太陽電池を使った身近な電化製品があることもわかった。考えてみると、計算機などは太陽電池が当たり前のように搭載されている。自動車のルーフとか、ボンネットとかに太陽電池を埋め込んだり、フロントに風力発電用の風車を組み込むとか、車両の重量(圧力)を使って電気を発生させるとか、そんな発電方法があったらいいのにな。

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