ヨーロッパに行ったわけではなく、ロックバンドのEuropeの方です。
前回の記事で「ショッピングセンターでは別に行きたい店もなかったので」と書きましたけど、1箇所忘れていました。CD&DVDの処分セールをやっていた特設会場ではそれなりに真剣にCDを探しました。
国内盤を買うことは滅多にないんですけど、半額となれば、多少は気持ちが傾きます。試しに、Black Sabbath(というかHeavn & Hellなのかな?)のアルバムを探してみると、Ronnie James Dioの最後のスタジオアルバムとなった「Devil You Know」もあるじゃないですか。思わず手に取り、レジに走りそうになったものの、他にも何か掘り出し物が....と思いつつ、しばらくワゴンを端から端まで行ったり来たり。すると、「ヨーロッパ」という文字に目がとまり、ふとCDを取り出してみました。ジャケットは私の知っているEuropeとはかけ離れた印象。
シークレット・ソサエティ 価格:¥ 2,520(税込) 発売日:2006-11-18 |
あのEuropeじゃないのかな?と思いつつ、ジャケットの文章を読むと、「ジョン・ノーラムの復帰2作目」といった趣旨のことが書かれていて、「やっぱりあのEuropeだ!しかもギターがJohn Norumだ!」と小躍りしたくなりました。ちょうど1週間ほど、自宅でJohn Norumの昔のソロアルバム(Total ControlとFace the Truth)をやたらと聞いていたので、偶然といえばあまりに偶然というか...必然だったのか...。
でも、ジャケットから想像する限り、私の抱いていたEuropeとは違うような...。「買ったら失敗かも」、「どこかでレビューでも読んでから買った方がいいんじゃないか」と不安はよぎりましたけど、John Norumを信じて買うことにしました。もちろん、手に持っていたHeaven & HellのCDは元の場所に戻して...。
久々にCDを衝動買いしたので、自宅に戻ったら、ステレオの前に直行。「ガツーン」という衝撃を期待しながら、「PLAY」ボタンを押したら...。
やっぱり、昔の音がそのまま出てくるわけないですよね。みんな成長しているんだし、ミュージシャンも色々な経験をして音楽に反映させるわけだし。
悪くはないのですが、私が期待していた音楽とはちょっと違う。1曲目を聞いたら、「このドラムの感じは、ちょっとなあ」と思い、どんどん曲をとばしていっても、「これだ!」という曲のないまま終わってしまいました。確かに、嫌いな感じではありません。でも、個人的には、Total Controlに収録されていた「Love is meant to last forever」とかFace the Truthに収録されていた「We will be strong」といった感じの曲を昇華させたものが聞きたかった。Europeに対する私のブランクが長すぎたんでしょうか。
Face the Truth 価格:¥ 1,931(税込) 発売日:2007-06-12 |
Europeはファーストアルバムからサードアルバムまでが私のお気に入りでした。でも、Final countdownが大ヒットし、John Norumが脱退して、なんだかポップ路線に向かってしまい、すっかり聴かなくなってしまっていました。Final countdownのプロモーションビデオも、スウェーデンの寒々しい様子を盛り込んだ映画仕立て(というか映画の一部を使ったんでしょうけど)の方が好きでした。溶接工らしき若者とその恋人、そこにJoey Tempestがからむというもので、当時のMTVで放送されたときには、食い入るようにして観たものです。
最初の印象が悪かったCDは、後になってえらくお気に入りになったりすることもあるので、しばらくしたら、また聴いてみようかと思います。「あれ、案外いい曲もあるな」なんて思うかもしれません。演奏する側が成長するように、聞き手も成長しますしね。