桜島へ

中学校のソフトボール県大会が桜島のグラウンド（溶岩グラウンド）で開催された。送迎は保護者の交代制。我が家は今回の当番ではなかったので、試合に間に合いさえすれば良かった。

ご存じの人も多いとは思うが、桜島は陸路でつながっている。だが、鹿児島市側から行こうとすると、カーフェリーを使うことになる。陸路でつながっているのは、桜島のちょうど反対側、つまり大隅半島側だからだ。

最初は車で渡ろうかと思っていたが、片道1450円ほどかかるので、結局、車は港の駐車場に置いた。フェリーに乗り、かごしま水族館の建物に目をやると、背後になにやら帆船らしきものが...。「あんな船を展示してあったっけ？」と思いながら、「よし、帰りに行ってみよう！」と思った。

肝心の試合は、序盤なかなかの接戦だったのだが、相手にビッグイニングをつくられ、５点差で負けてしまった。娘はツーベースヒットで２打点をあげ、守備でもスーパープレーを見せたが、力及ばず....だった。

せっかくの桜島行きだからと、デジカメ一眼を持参したが、桜島には靄がかかり、試合が終わる頃まで、ほとんど姿が見えなかった。幸い、帰路の船からは姿が確認できた。

かごしま水族館の建物を見ると、やはり背後に帆船が見える。下船するやいなや、帆船に向かって歩いた。水路には「マンボウ展示中」の看板があり、「あ、いた！」という声が聞こえたのだが、私が見たときには、水路にマンボウの姿はなかった。残念。

で、帆船の正体なのだが、近づいてみると、多くの人たちが見学に来ていた。船の名前は「海王丸」。以前、ニュースなどで聞いたことがあるような...。帆船を見たのは、BostonでConstitutionという船の見学をして以来だったので、とても嬉しかった。あまりの美しさにしばし見入った。

ソフトボールの試合の応援に出かけた桜島だったが、船旅（15分程度）もあり、良い気分転換になった。身近な場所にかぎって、案外と出かけないものである。子どもたちの学校の予定さえ許せば、家族で出かけてみたい。