土曜日の朝食、子どもがパンを口に入れたとき、「何だこれ？」と言いながら、パンを口から出した。ガブッと噛んだ瞬間に、何かパンでないものが歯に当たったらしい。本人曰く「パンに骨があるのかと思った」と。
子どもが手に持ったパンの裏には、なにやら針状の物体が...。「何じゃこれ？」と言いながら二人で見つめると、それは半透明の細長い物体。長さは7cmほどで、太さは1mmほど。針のようだが、触ってみると、ペット樹脂のように結構柔軟性に富んでいる。釣りに使うテグスをちょっと固くしたような感じ。
早速、証拠写真を撮影し、検証開始。買ってきたパンを開封し、オーブントースターで1分弱焼き、口に入れた。我が家でのパンの経路はこれだけ。オーブントースターはその前に数人がパンを焼いていたので、その間に異物が入るのは考えにくい。パンをどこかに置いたわけでもない。
実際、パンの裏側を見ると、異物がしっかりとパンに付着していた跡がくっきりと残っていた。
製造元のホームページに「問い合わせ」ページがあったので、その日の夕方、問い合わせてみた。「針状の物体が付着していたのですが、製造上、そのような物体が付着する可能性がありますか？写真がありますから、メールで送れます」という丁寧な口調にしてみた（実際はもっと詳しく書いたのだが...）。
最近はテレビ等で食品の安全性が話題になることが多いため、何かしらの反応があるものと思い、製造元からの連絡を待った。すると、火曜日の朝に連絡があった。非常に丁重に謝っていただき、品質管理により一層の力を入れるとのことだった。
気になる「針状の物体」の正体だが...。製造段階で、確かにそのような材質のものが使われている箇所があるらしい。製造元で「物体」を確認してもらわないと特定はできないのだが、その可能性は高いようだ。正体の心当たりがあるということで、ちょっぴり安心した。対策を講じなければならないことに変わりはないのだが。