にほんブログ村 
応援クリック、よろしくお願いいたしますいつも、ご訪問ありがとうございます。 
「誰一人取り残さない」学校の意義とソーシャルワーク：
大阪府立大学・山野則子先生の講義を拝聴しました。
おはようございます。
昨日は午後から、日本学校心理士会の研修会にオンラインで参加しました。
新しいパソコン、Windows 11 では「バーチャル背景」にすると
人物と同化してしまい、結局、実際の部屋ですることにしました。
私の部屋の背景は、こんな感じです。
７年くらい前に、大阪府立大学の山野先生を訪ねて、研究会に参加したことがあります。
スクールソーシャルワーカーの育成にも力を入れている先生です。
子どもたちを取り巻く状況は、不登校、いじめ、虐待、子どもの貧困と
問題は多肢にわたっています。
いじめ問題１つをとっても、担任一人で解決できるものではありません。
生徒指導・教育相談の体制も充実し、「チーム学校」の視点が取り入れられたところです。
しかしながら、混沌とした子どもたちの問題は学校内のチーム体制のみでは
解決できない現状になっています。
山野先生が提唱される「学校プラットホーム」は、「チーム学校」を包含する
新たに機能するシステムであると思います。
ミクロアプローチは、一人の児童・生徒に対して支援するものです。
メゾアプローチでは、学校組織に子どもの変化に気づきつなぐ機能になります。
マクロアプローチは、学校組織と身近にある資源を活用して支援が受けられるような機能です。
山野先生が提唱されているのは、このマクロアプローチを活用した
「学校プラットホーム」なる支援です。
そこで大切なのは、メゾアプローチとしての「スクリーニング」になります。
学校を基点とすることで、すべての子どもたちが利用する機会に恵まれます。
一番とどいてほしい子どもに届かない支援の現状を打開する
最良のシステムであると思います。
スクーリングは、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを交えた
１５分で４０名程度の子どもたちのワンポイントの情報を得ていきます。
次に、学校全体で「教育委員会」へ働きかけてこのスクリーニングを実現することです。
ここが大きな壁となるのですが、学校プラットホームの良さを丁寧に伝え、
学校長を動かすことがポイントかと思います。
研修会は２時間にわたるものでしたが、内容の濃い、充実した講義でした。
まずは、全体を俯瞰し、俯瞰図を描き、１つ１つポイントを押さえて
落とし込んでいく過程が必要となります。
埼玉県立総合教育センターでの講義でも山野先生の「学校プラットホーム」
のお話をしていきたいと考えています。
まだ決定ではありませんが、新規の大学で「生徒指導・教育相談」の科目を
担当させていただく予定です。
教員を目指す学生に新たなシステムを伝えていくことは教師冥利です。
スクールソーシャルワーカーの経験のある私にとっては
分かりやすく、混沌としていた気持ちを整理する有意義な時間になりました。
山野則子先生、ありがとうございました。
学校プラットフォーム 単行本 – 2018/11/5
山野 則子 (著)
スクールソーシャルワーク研究の第一人者として,
「子どもの貧困対策に関する大綱」策定にも関わった著者が,
子どもの貧困や虐待,いじめ,少年事件など,子どもや家庭をとりまく
さまざまな課題に学校を基盤として取り組むための新たな仕組みを提案する。
内容（「BOOK」データベースより）
学校プラットフォームは、深刻な少年事件や児童虐待にもつながる
子どもの貧困に対して、どのようにあり方を変えていくことができるのか、
「チーム学校」を包含する新たなシステムの可能性に迫る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山野/則子
大阪府立大学人間社会システム科学研究科/地域保健学域教育福祉学類教授。
博士(人間福祉)。内閣府子供の貧困対策に関する有識者会議構成員
中央教育審議会委員、厚生労働省社会保障審議会児童部会委員などを歴任
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
皆さん、よい一日をお過ごしください。
Copyright（2022 book-create
）
アクセス
トータル
