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孤独の歌声

<5月10日の日記>
今回もお客さんから頂いた文庫本の中から天童荒太の「孤独の歌声」を読んでみた。
現代作家の作品を読むようになったのは、ここ15年くらいなので、結構有名な作家でも僕は恥ずかしながら知らなくて、この天童荒太の作品を読むのもこれが初めて。

内容的には、映画「羊たちの沈黙」に似ているそうですが、その映画も観ていないので似てるかどうかも分かりませんが・・・(^^ゞ

大きな役割を果たす登場人物が3人いて、それぞれに過去に起因する深い心の傷を抱え、「孤独」に生きている。
少女時代の自分の「裏切り」を許せず、過去に囚われ、友人を探し続け、女性刑事と言う職業を選んだ主人公風希。
二番走者を失ってバトンを渡す相手を見つけられず走り続けるミュージシャンを目指す潤平。
精神異常を来たした母親と孤立した生活を強いられたが故に、歪んだ家族愛を求める連続猟奇殺人犯松田。

犯人の身勝手な胸糞悪くなるような歪んだ家族観、異常性、残虐性にはゾッとする。
誘拐して来た女性を監禁しいたぶるシーンは、残忍で腐臭漂う凄惨さ。
事件がハッピーエンドで解決したことが救いだ。

人間は生まれてくるときも死ぬときも一人である、と誰か言っていた。
人間は孤独な生き物ではある。孤独であるが故に繋がりを求める。
僕も一人暮らしが30年を越えた。
自由の利く一人暮らしは気に入っているが、僕ももっと年を取ると一人暮らしを寂しく感じるときが来るのかな?(^^ゞ
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