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BONOBONO DIARY

BONOさん音響・照明奮闘記

イセリナ,恋のあと

2010-03-11 | ガンダムレビュー
 第11話「イセリナ,恋のあと」です。私自身、この回の話の展開が記憶になく、久しぶりに見てみて、「え~!」って声をあげてしまうほど、びっくりシーンの連続でした。楽しいんですけど、私にとってこの回は、ザビ家大集合のところだけが見所で、イセリナがガンダムに特攻をかけるエピソードは脳内修正によって削除させていただきます。あえてレビューを書くと、突っ込みだらけの、読んでいてもつらいものになるでしょうから、ばっさりカットしたいと思います。



 今回は冒頭、サブタイトルの後の永井一郎氏のナレーションで、ジオン公国のことが語られています。サイド3の位置や、ザビ家によってそこが支配されていること、さらに地球をみずからの独裁で治めようとしていること…。サイドを形成するスペースコロニーは直径6km、長さが30km以上の巨大な人口構造物であること、コロニーは遠心力によって重力を発生させ、人々はその内側を人口の大地として暮らしていることが明かされます。この説明にいたるまで、当時の子供たちは、ガンダムの敵は何なのか(私は宇宙人だと思っていました)、サイドってどうなっているのか解らないでガンダムを見ていたことでしょう。


 今、前線から帰国する宇宙攻撃軍指令ドズル・ザビ中将のムサイが、サイド3イチバンチ「ズム・シティ」に入港しようとしています。ドズルは「フン、半年前と同じだ。何の補強工事もしておらん」と怪訝な面持ちです。


 いかにもアニメ的な、すごい形のズムシティにそびえる建物(ジオン公館/アメリカのホワイトハウスみたいなものか)が映し出されます。この建物と言い、シャアのムサイやマッドアングラー、多くのジオンのモビルアーマーと言い、ジオン軍にはこういったおどろおどろしいデザインが随所に見られます。私的には気に入っているのですけど、ファンの多くは否定的みたいで、後のOVA等では、変哲のないデザインのものばかりが採用されていて残念です。



 ガルマの戦死…長期化した今次大戦の、この後の戦争指導をいかにすべきか。ザビ家一党が集合して話し合うようです。ここで初登場ギレン、そしてキシリアを加え、ザビ家の4人が集まりました。

 深い悲しみに沈む、父デギン。「兄貴、俺はまだ信じられん!」と悔しがるドズル。この辺りはまだ血の通った人間なり家族の姿が見て取れますけど、「残念です」と口を開くキシリアは部下の一人を失ったくらいの言いようで、ギレンに至っては国民の戦意高揚のためガルマの死を利用としています。

 キシリアにはどこから情報が上がってきたのか、ガルマが「連邦軍のモビルスーツの前に倒れた」と言っています。たしかにガンダムの陽動作戦にはまってガルマは命を落としましたが、木馬ではなくガンダムがザビ家内で“仇”となっていきます。この情報はガルマの部下ダロタ中尉を通じてイセリナにも伝わったらしく、ガンダムのみがイセリナに狙われてしまいます。



 地上ではダロタ中尉とイセリナが会っていました。美しいイセリナを前にして、なにか浮ついた感じのダロタ中尉。「先日のパーティでは…」と無粋な物言いに、あからさまに不愉快そうな表情をするイセリナ。しかしイセリナにはダロタが利用できそうな小者と写ったことでしょう。

 ガルマの部屋に通されるイセリナ。「さぞご無念でございましょう。…我々は必ず…」とその気があるのかないのか解りませんけど、ガルマの仇を討つ、みたいなことをダロタが言おうとしています。

 ガウに乗せて欲しいと頼むイセリナ。ダロタが困っています。いくら美しいイセリナの頼みとあっても軍を勝手に動かすわけにはいきません。例え、下心があったとしてもです。しかし、ここでダロタ中尉は考えたのかもしれません。ガルマ様を守りきれなかった責任は自分にも及ぶかも知れない…。ここで即座に討伐隊を出し、わずかでも戦果を上げることが出来れば、責任どころかお褒めにあずかるかも。その上、イセリナ嬢とお近づきになれれば…。


 ダロタのもとには、ガウが3機あります。おそらくジャブローの定期便から戻った部隊かも知れません。次の定期便までに戦果を上げガウを返せば、てところでしょうか。

 ちょっと反れます。前回、ガルマが率いた3機のガウも定期便に使われていた戦力なのでしょう。爆弾を満載していたところからもそう推測できます。今回ダロタが率いた3機と入れ違いに出撃するローテーションが組まれていたのかも知れません。結局は6機ものガウを失ってしまいます。



 連邦軍の勢力圏まであと一歩のホワイトベース。気の早い避難民の一部が、もう艦を降りる準備をしています。ここでホワイトベースは乱気流に巻き込まれてしまいました。敵の攻撃?と一瞬ひやりとさせる場面です。

 モビルスーツデッキでアムロが、ビームサーベルがジャベリンとして使えることを発見します。マニュアルには載っていたのでしょうけど、「安全弁が内蔵されていてジャベリンにならなかった」とアムロがリュウに説明しています。「ほう、お前どっちかって言うと技術者向きなんだな」とリュウが感心します。サイド7で戦争に巻き込まれなければ、リュウの言う通り、アムロは技術者となり、父親と同じモビルスーツ開発の方面に進んでいたかも知れませんね。

 劇場版では封印されたこの武器、やっぱり変だからこの回だけに留めてほしいと思います。でも後にギャロップを撃破するの確かこれなんですよね~。



つづく


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