ということで9月下旬、地元の病院で精密検査を受けることになりました。
薄暗い小さな診療室で初めてのエコー。
私の場合、怪しいのは右胸、ということで、右胸にゼリー状のものを胸に塗ってからコロコロコロコロと何かをすべらせると、モノクロ画面に地層みたいな画像が映っています。(それがエコーなんですね。)
わりとささっと終わって、先生のお話をきくことに。
1ヶ月しか経ってないのに、もう記憶があやふやになってきたのですが、確かあっさりと開口一番「おそらく癌ですね」といわれたような。
完全なフイ打ちで、あっけにとられているところで、先生は淡々とご説明を。
いわく、マンモの画像を見ながら、白くなっているところが石灰化であること、この石灰化が広くちょこちょこあるようなら良性の可能性が高いが、私のように、一部に固まって出ているのは癌の可能性が高いと。
そして驚いて何もいえなくなっている私に先生は
「結構広がってると思いますね」「扇状にね」「手術ですね」
みたいなことを。
ショックでした。ショックでしたが、人間あまりのフイ打ちだと、とっさに涙が、とかないんですね。あまりにも非現実的というか。
で確か「11月まで仕事が忙しいから年末に手術だといいなあ、お休みにかけて」といったら、先生がじっと無言でこちらを見ていて、「あ、スミマセン、優先順位はそうじゃないってことですよね」と返事したのを覚えてます。
やっぱりこの時点では、「自分が病気」ましてや「自分が癌」なんて想像を超えていて、大体、この精密検査を受けるために、電話して予約したり、仕事休んできたり・・・ってこと自体が正直「面倒だな~」と思っていたくらいでした。
日常の中では、今目の前にある仕事のほうが重要だったんですね。
しかし、とにかく確定してないのに、先生のお話がどう聞いても「私は癌」ってことを前提にしてるとしか思えない口調で、ときどきハっと思い出すらしく、「あ、もちろんまだ確定じゃないですけどね」とおっしゃるのですが、いやいや、どう考えても今癌前提でお話してますよね???みたいな感じでした。
ひ~~・・・。
そして、さらにはっきり診断するために生検を受けることとなり、そこからは治療を受ける可能性のある病院でやったほうが良いのでは、といわれ、「どこか希望の病院ありますか?」といわれたのですが、そんな急にどこって浮かばず。結果、自宅近くの総合病院に紹介状を書いていただきました。
ヘンな話、この時点では、家の近くなら、何か災害などあっても歩いて家まで帰れるしね、と妙に災害目線でチョイスしていたフシも。
それに何より、病院にいきなれてないから、どこそこの病院がいいらしい、みたいな情報も全くナシ。
ということで、フワフワしたような浮き足だったまま総合病院の診察予約をし、心の中で「え~?え~?え~?」と100回くらい呟きながら家に帰ってきたのでした。
そしてすぐ家族に「癌らしいって」「もっと検査するって」とこれまた浮き足だったまま報告。
で、その数日後に、総合病院にて初めての生検を受けることになるのでした。
*****
なお、余談ですが、こんなメロウなことがあったこの日。病院から帰った私に突然朗報が。
実はその日、あるアーティストのライヴに行きたかったのですが、とっくのとうに完全にソールドアウトになっていてあきらめてたのです。
が、それが突然いけることになったのです。病院から帰ってきたら知人からメールが入っていて「急に連れがいけなくなったから来ないか」と。もちろん即答で「行く!」と返事。その晩、急遽ライヴに行って至福のときを過ごしたのでした。
ちなみに、ライヴにいけることになったとき、知人のメールにこんな一言が。
「神様からのプレゼントですよ!」と。
その人はもちろん私がこの日「癌らしい」なんていわれたことなんか知らないままに書いてきた一言だったけど、なんだか不思議な気持ちに。
で、この日は悲しいのやら、嬉しいのやら。なんだか複雑な1日となりました。こういうことっていっぺんにおこるんですね~
なお、近況としては、今日(というか昨日?)手術の日程が決まりました。
フ~・・・
今までのお話を早く終えて、手術前には「今」にキャッチアップしようっと!(←独り言)
さ、今日も遅くなりました。この続きはまた追って。
今日も読んでくださってありがとうございます。
薄暗い小さな診療室で初めてのエコー。
私の場合、怪しいのは右胸、ということで、右胸にゼリー状のものを胸に塗ってからコロコロコロコロと何かをすべらせると、モノクロ画面に地層みたいな画像が映っています。(それがエコーなんですね。)
わりとささっと終わって、先生のお話をきくことに。
1ヶ月しか経ってないのに、もう記憶があやふやになってきたのですが、確かあっさりと開口一番「おそらく癌ですね」といわれたような。
完全なフイ打ちで、あっけにとられているところで、先生は淡々とご説明を。
いわく、マンモの画像を見ながら、白くなっているところが石灰化であること、この石灰化が広くちょこちょこあるようなら良性の可能性が高いが、私のように、一部に固まって出ているのは癌の可能性が高いと。
そして驚いて何もいえなくなっている私に先生は
「結構広がってると思いますね」「扇状にね」「手術ですね」
みたいなことを。
ショックでした。ショックでしたが、人間あまりのフイ打ちだと、とっさに涙が、とかないんですね。あまりにも非現実的というか。
で確か「11月まで仕事が忙しいから年末に手術だといいなあ、お休みにかけて」といったら、先生がじっと無言でこちらを見ていて、「あ、スミマセン、優先順位はそうじゃないってことですよね」と返事したのを覚えてます。
やっぱりこの時点では、「自分が病気」ましてや「自分が癌」なんて想像を超えていて、大体、この精密検査を受けるために、電話して予約したり、仕事休んできたり・・・ってこと自体が正直「面倒だな~」と思っていたくらいでした。
日常の中では、今目の前にある仕事のほうが重要だったんですね。
しかし、とにかく確定してないのに、先生のお話がどう聞いても「私は癌」ってことを前提にしてるとしか思えない口調で、ときどきハっと思い出すらしく、「あ、もちろんまだ確定じゃないですけどね」とおっしゃるのですが、いやいや、どう考えても今癌前提でお話してますよね???みたいな感じでした。
ひ~~・・・。
そして、さらにはっきり診断するために生検を受けることとなり、そこからは治療を受ける可能性のある病院でやったほうが良いのでは、といわれ、「どこか希望の病院ありますか?」といわれたのですが、そんな急にどこって浮かばず。結果、自宅近くの総合病院に紹介状を書いていただきました。
ヘンな話、この時点では、家の近くなら、何か災害などあっても歩いて家まで帰れるしね、と妙に災害目線でチョイスしていたフシも。
それに何より、病院にいきなれてないから、どこそこの病院がいいらしい、みたいな情報も全くナシ。
ということで、フワフワしたような浮き足だったまま総合病院の診察予約をし、心の中で「え~?え~?え~?」と100回くらい呟きながら家に帰ってきたのでした。
そしてすぐ家族に「癌らしいって」「もっと検査するって」とこれまた浮き足だったまま報告。
で、その数日後に、総合病院にて初めての生検を受けることになるのでした。
*****
なお、余談ですが、こんなメロウなことがあったこの日。病院から帰った私に突然朗報が。
実はその日、あるアーティストのライヴに行きたかったのですが、とっくのとうに完全にソールドアウトになっていてあきらめてたのです。
が、それが突然いけることになったのです。病院から帰ってきたら知人からメールが入っていて「急に連れがいけなくなったから来ないか」と。もちろん即答で「行く!」と返事。その晩、急遽ライヴに行って至福のときを過ごしたのでした。
ちなみに、ライヴにいけることになったとき、知人のメールにこんな一言が。
「神様からのプレゼントですよ!」と。
その人はもちろん私がこの日「癌らしい」なんていわれたことなんか知らないままに書いてきた一言だったけど、なんだか不思議な気持ちに。
で、この日は悲しいのやら、嬉しいのやら。なんだか複雑な1日となりました。こういうことっていっぺんにおこるんですね~
なお、近況としては、今日(というか昨日?)手術の日程が決まりました。
フ~・・・
今までのお話を早く終えて、手術前には「今」にキャッチアップしようっと!(←独り言)
さ、今日も遅くなりました。この続きはまた追って。
今日も読んでくださってありがとうございます。