ポルノグラフィティの【アゲハ蝶】という歌がとても好きです。
リズムも曲調も声も編曲も好きですが、特に気に入っているのはその歌詞で、サビの部分では、
あなたに逢えたそれだけでよかった 世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった 世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる
荒野に咲いたアゲハ蝶 揺らぐその景色の向こう
近づくことはできないオアシス
冷たい水をください できたら愛してください
僕の肩で羽を休めておくれ
というように、手が届かないところにいる(いわゆる【魔性の女】…と解釈しました)美しく、自分より数段格上の女性【アゲハ蝶】に恋した青年が彼女にすくい上げてもらえるはずのない切ない想いを唄っている…端的に言えば「片思いの歌」なのでしょうが、言葉の選び方や比喩表現が私の好みど真ん中なのでした。
さて、昔私が【アゲハ蝶】だった頃。。。の話ではなく、先日次男が目撃した本物の【アゲハ蝶】の話。
相方の実家の庭先で遊んでいた次男の近くに黒いアゲハ蝶が飛んできました。初めて見る黒く大きな蝶に次男は
「チョウチョ、ばって~(待って)」
と、空に手をかざして楽しそうに蝶を追う素振りをしていました。先出の歌詞のように蝶はヒラヒラと思わせぶりに浮遊しています。
そこにガレージにあったトラックの下から、相方の実家で飼っている茶トラの少年猫が飛び出してきて。。。。。まんまと蝶をしとめてしまいました
それからすぐ少年猫は、次男の目の前の草むらに羽が砕け無残な姿になった蝶をポイっと吐き出し去って行きました。
それを見ていた次男にはショックな出来事だったらしく、今でも時々
「ニャ~、ガブってねぇ…」
「チョウチョ、ガブってねぇ…」
と回想しています。語尾が「…ってねぇ…」となるのは私の顔を見ながら同調を促す言い方なのですが、ひとりごちているようでもあります。
次男は将来、【アゲハ蝶】に身を焦がすのか弄ぶのか。。。私としては身を焦がす側であってほしい。刺されても自業自得とか言われたらイヤですから。。。