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bomberjuice ♪今日の1曲♪

「気になる1曲」を勝手に厳選し、それをテーマに一言二言三言。

SURREY WITH THE FRINGE ON TOP / Miles Davis

2008-09-13 22:34:50 | Jazz
 「STEAMIN'」というアルバムの冒頭を飾る曲だ。

 ものすごくジャズに凝っていた時期があった。
 誰が有名なのかもよく知らず、片っ端から聴いていた。

 もちろんマイルスやコルトレーン、ロリンズなどといった名前くらいは聞いたことがあったけれども、
「大人っぽいオシャレな音楽」「難しそうな音楽」というイメージでジャズを捉えていたものだ。

 このリズム感というかスピード感。
 これぞジャズだ。

 ところで。
 実生活でもそうであるが、「第一印象」は侮れない。
 その「第一印象」を強く語ってくれるのが、アルバムのジャケットではないだろうか。
 ジャケットに一目惚れすれば、おそらく購入対象となるであろう。いわゆる「ジャケ買い」である。
 それくらい、ジャケットは重要な要素であると思う。

 最近は「着うた」などの台頭もあり、音楽配信サービスも充実しているので、
ジャケットというものの存在が危うくなってきている。

 ジャケットは、芸術品であり、作品を端的に表現しているものだ。
 もちろんこれはジャズに限ったことではないが、
ジャケットが素晴らしいアルバムは、中身も素晴らしいことが多い。
 ジャケットの凋落は、僕としては寂しいものだ。

 ちなみにこの「STEAMIN'」というアルバムは、すべてワン・テイクでOKが出たそうである。
 僕もバンドでのレコーディング経験があるが、今までいちどもワン・テイクOKになったことがない。
 ワン・テイクOKがアルバムとなって、この世に生み出される……これは凄いことだ。

 僕はジャズ評論家ではないので、自己満足できればそれでいい。
 だから、自分の気に入ったものを、気に入ったスタイルで愉しむ。
 もちろん時代背景、或いは歴史などといった予備知識があったほうが、
より深まったりする部分もあるだろう。
 ただ、そういう「常識」がいつしか「制約」となり、
初心者にとってジャズの敷居を高く見せていることも事実だ。

 LPレコードの大きさで、このジャケットを一晩中眺めてみたい。

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