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bomberjuice ♪今日の1曲♪

「気になる1曲」を勝手に厳選し、それをテーマに一言二言三言。

Siberian Khatru / YES

2011-08-14 05:16:13 | 過去にコピー
 初めてYESの名盤「危機」を聴いたときは、「なぜこれが名盤なんだ?」と思った。
 正直「壁」を感じたのだが、そんな僕に一筋の光を当ててくれたのがこの曲だ。
 これはYESの(個人的)最高傑作。
 イントロだけでも聴く価値がある。

 遥か昔(学生時代の話だ)、バンドの選曲会を行ったときのこと。
 「この曲を演ろう!」と提案した人物は、この曲を誰も知らないと思っていたらしい。
 しかし、イントロが鳴った瞬間に僕が曲名を当ててしまったので、ひどく驚いていた。

 僕はこの曲を演奏する予定がなかったのだが、コーラスがどうしても足りないので、
キーボードを弾きながらコーラスを入れることにした。

 変拍子が突然入るので、慣れないと弾きにくい。
 しかもこういう曲は好みが分かれる。
 好きになる人は徹底的に好きになるが、嫌いになる人はトコトン嫌いになる。
 不幸なことに、うちのドラムは後者のタイプで、実際にいちばん苦労していた。
 どう叩けばいいか途方に暮れていたので、雰囲気を掴ませるために、最初は僕が叩いた。
 彼はそれを参考にしてコピーしたようだ。

 好きな曲を弾こうと努力する行為は、楽器弾きとして楽しいことだが、
僕は苦労することが好きではない。
 だから、弾けない部分は適当に弾いたりもしている。

 マジメな人間ほど完璧なコピーにこだわったりする傾向にあるが、
では聞こう。
 「完璧なコピーをすることに何の意味があるというのか?」

 僕は曲の雰囲気がつかめれば「OK」を出すことにしている。
 いい意味で「諦め」も肝心なのだ。
 ただ、完璧に弾けない部分があったとしても、僕はその楽曲を繰り返し聴いている。
 何回も何回も何回も聴いてみると、今まで聴き流していたところで、
ものすごく複雑なことが行われていることを発見したりする。

 しかし、ひとつだけ完璧にしておかなければならないものがある。
 それは構成だ。
 これだけは完璧に頭の中に叩き込んでおかないとならない。
 したがって、暗記力はどうしても必要になってくる。

 ところで、未だに「Khatru」の意味がわからない。
 なんとなく英語ではなさそうな気がするのだが。

幻夜祭 / THE ALFEE

2011-01-03 20:47:16 | 過去にコピー
 新年が無事に明けた。

 年始の空いている道をドライブしていたら、某中古CDショップの看板が見えてきた。
 別に行く当てがあって運転をしていたわけでもない。
 生活圏外の町でもあったので、ちょっと新鮮な気分でもあった。
 ひょっとすると、掘り出し物が見つかるかもしれない。

 その店には、THE ALFEEの「夢幻の果てに」というアルバムがあった。

 懐かしい。
 学生時代に購入したものの、資金難から手放してしまった「名盤」。
 CD-Rには焼いてあったのだが、やはり名盤は手元に置いておきたい。
 というわけで、再購入。

 その中から、学生時代にコピーした「超難曲」がこちら。
 変拍子がバリバリに詰まっているこの曲をコピーしたのは「無謀」としか言いようがない。

 正直、個人的にはかなりアバウトな演奏だった。
 どれくらいアバウトだったのか。

 今だから言える話だが、僕は「坂崎パート」、つまりアコースティック・ギターの担当だったから、
なんとか形にできたのだ。
 基本的に、アコースティックな響きはエレキのサウンドにかき消されてしまう。
 学園祭レベルで言えば、音が際立つソロさえ決まればいい。
 あとはコーラスに専念してしまえば、下手なのがバレにくい。

 実際のところは、コーラスもかなり難しかった。
 それでもうまく決まったのは、リズム隊が合わせ練習を数多くこなし、
土台を築いてくれたことが大きい。

 ちなみに今、この曲をコピーする気力は残っていない。

ジェネレーション・ダイナマイト / THE ALFEE

2010-11-23 13:49:32 | 過去にコピー
 たしか大学3年の学園祭でコピーした。

 この曲ではアコースティック・ギターを担当した。
 ギターソロは僕の先輩で、ユニークなリズム感と独特の音楽センスの持ち主であるO川氏。
 したがって、僕はひたすらコードをジャカジャカ弾けばよかった。
 コードのみなので演奏面では簡単だったが、「歌いながら」というのは辛かった。

 アコースティックのサウンドは、どうしてもエレキに負けてしまう。
 そのため、「コーラスをキチンと入れる」ことに主眼を置いていた。

 実を言うと、ここまで僕がコーラスを入れたのは珍しい。
 というのも、当時の僕は「楽器を弾きながら唄う」ということがほとんどなかったからだ。

 今ではギターを弾きながらコーラスを入れることに慣れてきたが、
当時は唄に自信がなかったし、照れもあった。
 それに、僕はリズムキープのため、楽器を弾きながらリズムを口ずさんでいることが多かった。
 口がひとつしかない以上、リズムを口ずさんでいたら、コーラスは入れられない。

 そこでリズムを歌詞に置き換え、弾きながら歌うことに少しずつ慣れていくことにする。
 そして、主旋律に釣られないように音程を覚えていくのだ。

 ……うまくハマると、おもしろいじゃないか。

 僕はある意味、音楽の醍醐味を捨てていたようだ。
 もっと早くからこの楽しみを知っておくべきだった。
 新たな楽しみを発見できたということもあって、僕にとってTHE ALFEEというバンドは印象深い。

 余談だが、ライブでこの曲の雰囲気を壊してくれたのは、例のごとくO川氏のギターソロだった。
 あまりにも非音楽的で、何を弾いているのかサッパリわからない。
 彼がギターを弾くと、実に不思議なソロになってしまうのだ。
 ……これは天性としか言いようがない。

HONEY / L'Arc~en~Ciel

2010-10-25 21:54:35 | 過去にコピー
 今のバンドでは、オリジナル曲を中心に演奏している。
 それはそれでいいのだが、オリジナル曲は「知名度」という点でハンディがある。
 ライブをやるときには、誰もが知っているようなメジャーな曲も必要だ。
 知らない曲を延々と聴かされるより、知っている曲が混じっているほうがいい。
 観客のノリが変わってくる。

 というわけで、バンドでこの曲を演奏することになったのだが、
実を言うと、僕は以前にもコピーしたことがある。

 楽器というものは、しばらく弾いていないと下手になっていく。
 しかし、ふだんから楽器を弾いていても下手になっていくケースがある。

 どんな場合か。
 それは、他人と合わせる練習ができない場合だ。

 この曲をコピーしたのは、社会人になり、また挫折をしてフリーターになっていたころだろうか。
 定職に就くことなく、バンドをやっているのは多少後ろめたい気持ちもあったが、
そんな時期でも音楽を続けることができたのは幸運だった。

 バンドを続けられる環境にあるのは、とても幸せなことだ。
 他人と合わせないと、バンドとしての感覚が鈍っていく。
 鈍らせないためには、やはりバンド活動を続けていくほかはないのだ。

 そういう意味で、音楽の「感覚」を忘れないようにしてくれた思い出の曲でもある。

 当時はドラムだったが、今回はギターである。
 なので、改めてコピーすることになったわけだが、コードだけ弾けばいいのでさほど困難ではない。

 ギターでは、Fのコードが弾けなくて挫折する人が多い。
 そんな人にはいいトレーニングになる曲だ。
 なにしろ、B♭add9とFのコードが続く。

 うまく音が出なくてもいい。
 多少のミストーンは気にせず、ディストーションで歪ませて思い切り弾けばよい。

 観客は、音楽評論家や審査員ではないのだから。

Smells Like Teen Spirit / NIRVANA

2010-08-17 03:54:17 | 過去にコピー
 学園祭のバンドでこの曲をコピーした。
 大学2年のときだった。
 
 NIRVANAは当時の流行。
 カート・コバーンが銃で自殺したこともあり、話題も大きかった。

 バンド名は「やっと3回目」。
 情けない名だが、事実だからしかたない。
 各メンバーが、それぞれバンドを掛け持っていた都合上、
なかなか顔を合わせることができなかったのだ。

 何が3回目って、本番を含めて、合わせたのが「3回目」。
 そんな状況で出演するのは無茶としか言いようがないのだが、完成度はけっこう高かった。
 曲が難しくなかったからだろう。それにメンバーも充実していた。

 ドラムは天才肌のU氏。
 本番になるとキッチリ仕上げてくるタイプ。

 ベースは極端なセッティングで有名な後輩のTくん。
 ベースなのにトレブル(高音部)を目一杯上げるから、低音部がほとんど聞こえない。
 本来のベースからすれば邪道だが、このバンドでは逆にいい味を出していたように思う。

 ギターは僕。
 あまり歪ませるのは好きではないのだが、このバンドでは思いっきり歪ませた。
 ギターソロではコーラスを深めにかけて音を揺らした。

 唄ったのは、今活動しているバンドのリーダーだった。
 とくにサビでは絶叫してもらった。
 彼はもともと鍵盤弾き。
 今はベーシストであるのだが、このバンドではアコースティック・ギターを抱えてもらい、
イントロのフレーズを弾いてもらった。
 ……弾いたのはそこだけ。
 ふだんベースを弾いている彼がギターを持つと、ギターが小さく、そしてかわいく見える。

 曲を真面目にコピーすると、けっこう細かいところが気になってくるものだ。
 ピンポイントでうまく弾けなかったりすると、何回もそこだけ集中的に練習することになる。
 そうするとストレスがたまる。
 「なんのために大音量で楽器を弾いているのか?」
 「ストレス解消にならないじゃないか」
 そういう矛盾に突き当たることも多い。

 しかし、この曲はギターソロも比較的簡単だし、歪ませているだけで雰囲気が出るし、
余計なことをあまり考えなくてよかった。
 「弾いてて楽しけりゃいいや」という感じ。
 したがってストレスもたまらず。
 これ最高。

 テクニックを軽視するわけではないが、何も考えずに弾けて、しかもカッコいい曲は本当に貴重だ。

STABLE BOY / Then Jerico

2010-07-04 05:54:47 | 過去にコピー
 学生時代に(なぜか内輪で)ブームになり、コピーした曲。

 当時はテレキャスター一筋で生きていた。
 16ビートとカッティングに凝っていた、あの頃。

 コードをしっかり押さえず、ミュートされた状態でストロークしたあの金属音。
 いわゆる「空ピック」というやつだ。

 パワーがある(よく歪む)ギターでの空ピックは実に力強いが、
歪ませれば雰囲気が出てくれるので、演奏面では比較的ラクだ。

 逆に歪みを抑えたギターでは、オシャレで爽やかにすら感じる空ピック。
 この表現力を身につけるのは難しい。
 空ピックだけで多彩な表現ができるギタリストは、なかなかいない。

 Then Jerico。
 ある意味で、原点を思い出させてくれるバンドでもある。

Breed / NIRVANA

2010-01-28 11:40:24 | 過去にコピー
 最近、Twitterを始めた。

 僕の場合、ブログだとパソコンの前に座っていろいろ考えながら書くのだが、
Twitterはわりと直感的に書いている。
 書きたいことというのは、意外なときに思いつくもので、
たとえばバスの中であったり、寝る直前であったりする。
 思いついたら忘れないように、すぐ携帯から入力するものだから、
おかげでパケット代が少しかかるようになった。

 Twitterはブログと違って「140字まで」という制限があるので、
どうしても文章はシンプルになる。
 シンプルであれば、読みやすい。
 それに、言いたいことは端的に言ったほうが伝わりやすい。

 ただ、思ったことをすぐにアップしてしまうので、練り上げられた文章とはいえないが、
もともと「つぶやき」なんていうものは、思ったことをボソッとやるものなので、
これでいいのかもしれない。

Since You Been Gone / RAINBOW

2010-01-20 20:12:39 | 過去にコピー
 学生時代、Queenのコピーバンドを組んだことがある。
 そのとき、この曲もコピーした。
 ただし、ブライアン・メイ(Queenのギタリストだ)がカバーしたバージョンだ。
 だから正確には、曲名が直された「Since You've Been Gone」を演ったことになる。

 ブライアン・メイのバージョンはライブ盤だった。
 スコア(楽譜)がなかったため、CDからの耳コピだったが、
僕は土壇場までコピーしなかった。
 理由は簡単だ。好きな曲じゃなかったからである。

 この曲は、ギターのメインパートをO川氏が弾くことになっていたので、
僕はコードしか弾く必要がなかった。
 だからコピーといってもコードを起こすだけでいいのだが、
やる気がないと、そんな気にもならない。

 けっきょく、キーボードのアヤコにコード進行を教えてもらった。

 唄ったのは新入生だったが、えらく唄いにくそうにしていたので、
たぶんキーが合わなかったのだろう。

 O川氏は、ギターソロで不思議なメロディーを弾く人だった。
 僕にはとても真似できない。

Eagle Fly Free / HELLOWEEN

2010-01-19 21:57:03 | 過去にコピー
 かつてこの曲をコピーしたことがある。
 メンバー構成の都合上でキーボードを弾いていたのだが、もうまったく覚えていない。
 鍵盤楽器が本職ではなかった、ということも理由のひとつだ。
 しかし、それだけではない。
 当時はHELLOWEENというバンドをあまり評価していなかった。
 要は、あまり好きではなかったのだ。

 正直に申し上げることにしよう。
 HELLOWEENを「聴く」ことは聴く。
 拒絶反応が起こるほど毛嫌いすることはない。
 だが「好き」かと問われれば、疑問符がついてしまう。

 この曲はファンからの人気も高いらしい。
 たしかにカッコいいし、展開もドラマティックだ。
 各楽器のソロもあるので、メンバーの見せ場がちゃんと揃っているのはいいことだが、
その分だけ曲が長くなってしまうという欠点もある。
 ただ、5分少々にまとめているのだから許容範囲だろう。

 「完璧」「キラーチューン」という言葉が似合いそうだが、
個人的にはそこまでいいとは思わない。
 すべてが揃いすぎるのも、優等生チックで鼻につくし、
逆にどこにでもありそうな感じに聴こえてきてしまう。

 この原稿を書くにあたり、何回か繰り返し聴いた。
 この曲が「凄い」ということは再認識したが、僕にとっては「一番」ではない。
 ……いい曲であることは間違いないのだが。

 この埋めがたいギャップがあるのはなぜだろう。

 今もなお、HELLOWEENというバンドをあまり評価していない、ということなのか。

Get Along Together ~愛を贈りたいから~ / 山根康広

2009-12-16 16:51:27 | 過去にコピー
 大学1年当時、「1年バンドコンサート」というイベントがあった。
 1年生だけでメンバーを組み、上級生に腕前を披露する、というイベントだ。

 とりあえずバンドを組んでみると、6人が集まった。
 幸いにもドラム、ベース、ギター、キーボードの人数バランスは整っていた。

 続いては選曲である。

 メンバー全員、1曲は希望通りの曲を演ろうということになった。
 これはこれで公平な提案である。全員がそれに賛成した。

 そのとき、ベーシストのシッチーが持ってきたのがこの曲だ。
 しかも「唄いたい」と。

 というわけで、この曲に関しては僕がベースを弾くことにした。

 バラードということもあり、ルート音を忠実に弾けばある程度格好はつく。
 そういう意味ではそんなに難しくないはずだが、コピーしてみるとこれが悪戦苦闘。

 というのも、彼の持ってきた音源がよろしくなかった。
 とにかく音質が悪い。とくに(僕にとっては肝心の)ベース音がよく聞こえないのだ。
 どうやらカセットテープのダビングを重ねたものだったらしい。
 それでは音がしょぼくてしかたがないのも当然である。

 結局は半分諦めの境地に達し、ルート音しか弾かないことにした。
 本番では1ヶ所だけ致命的なミスをしたが、今となってはそれすら懐かしい。