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bomberjuice ♪今日の1曲♪

「気になる1曲」を勝手に厳選し、それをテーマに一言二言三言。

石狩挽歌 / 北原ミレイ

2011-04-12 20:27:28 | 演歌・ムード歌謡
 北原ミレイの唄い方が悪いとか嫌いというわけではないのだが、
あまりにも達観したような雰囲気がピンとこない。
 淡々とした唄い方もいいのだが、個人的には多少艶っぽさが欲しい。

 多少、北原ミレイを擁護するならば、この唄を唄うにはちょっと若すぎた。
 こういう唄は、ある程度年齢を重ねてからでないと味わい深くならない。

 森昌子や石川さゆり、坂本冬美なども唄っている名曲だが、
個人的には八代亜紀がいちばんしっくりくる。

つかれたわけじゃないわ / 島津ゆたか

2009-05-17 20:29:07 | 演歌・ムード歌謡
 日曜日だというのに、いつもと同じくらいの時間に目が覚めた。
 目覚まし時計をセットしていたわけではない。
 「規則正しい生活」といえば聞こえはいいが、別に今日は朝から用事があるわけではない。
 当然、二度寝することにした。

 二度寝したものの、疲れが取れたわけではない。
 気分転換に家の掃除をしてみた。
 あまり気分転換にならない。
 それはそうだ。僕は掃除が大の苦手なのだから。

 温泉にでも行こうと思ったが、なんだか雨が落ちてきそうだ。
 雨の露天風呂はあまりいい気持ちがしない。
 そこで家の浴槽に入浴剤を投入し、ゆっくり浸かることにした。

 さて、浴槽を見てみるとやたらと汚れている。
 ここ最近、シャワーのみを使っていたせいだ。
 僕はオレンジオイル配合の風呂用洗剤を取り出し、浴槽やタイルを磨きはじめた。
 掃除するのは疲れるが、気持ちよく風呂に入るためにはしかたがない。

 掃除したての風呂に浸かるのは実に気持ちがいい。

 久しぶりにビールでも飲んでみようか。

襟裳岬 / 森 進一

2009-04-14 07:45:55 | 演歌・ムード歌謡
 森進一が唄う「襟裳岬」と、吉田拓郎の唄う「襟裳岬」はかなり世界が異なる。

 僕の中で、森進一の唄う世界は「厳寒」というイメージがあり、
吉田拓郎の唄う世界は「春から夏」のイメージがある。

 森進一が寒々しいのか、吉田拓郎が熱いのかは論議の分かれるところだが、
このようなフォーク調の曲でも、森進一が唄うと演歌っぽく聴こえ、
吉田拓郎が唄うとサラリと聴こえるのだからおもしろい。

 ちなみに僕は北海道に住んでいたことがあるが、襟裳岬には行ったことがないので、
「襟裳の春は何もない春」なのかどうかは知らない。

夜桜お七 / 坂本冬美

2009-01-16 22:03:05 | 演歌・ムード歌謡
 イントロからAメロのコード進行が、僕を痺れさせた。
 単純なコードの繰り返しだが、この単純なところが逆に奥深い。
 作曲は三木たかし。

 演歌というと、判で押したようなアレンジというか、
「いかにも演歌です」っぽいものが多いように思う。
 だからこそ、年配の方でも安心して聴けるのかもしれないが、
マンネリにもなってしまう危険性を孕んでいる。

 しかし、この唄は違う。
 坂本冬美の唄は力強い。
 この曲はハードロック調にアレンジしてもバッチリ決まりそうだ。

 似た雰囲気の曲は、「学生街の喫茶店」というガロの名曲だろう。
 間奏部分のコード進行が、この「夜桜お七」と似ている。
 ちなみに、こちらはドラゴンクエストで有名なすぎやまこういちが作曲。

 以前は演歌を敬遠していたのだが、酒席での付き合いなどもある。
 幅広い年齢層に「対応」するために、多少は知っておかなくてはならない。

 同年代でカラオケに行くときは唄わない……と思う。
 酔った勢いで、ウケ狙いに唄うのはあるかもしれないが。

北ホテル / 内山田洋とクール・ファイブ

2008-05-18 19:21:31 | 演歌・ムード歌謡
 先日、新潟へ出張したときのこと。

 目的地に着き、電話をするためにクルマを路肩へ止めた。
 住宅地だったので、民家の目の前に止めるわけにはいかない。
 そこで空き地の前までクルマを移動させ、携帯電話を取り上げた。

 そのとき。

 ミニパトが僕のクルマの右を通過した。
 と思ったら、僕の右前でミニパトが停車した。

 ミニパトの運転席から、運転者の右手が真っ直ぐ伸びている。
 助手席から、巡査が降りてきた。

 「俺が何かやらかしたか!?」
 「駐車禁止でキップを切られるのか!?」

 ミニパトの「右手」によって止められていたのは、
軽自動車に乗ったオバチャンだった。

 一方通行の「入口」から、クルマの鼻先を出して右折しようとした模様。
 要は「逆走」ってやつだ。

 偶然とはいえ、間抜けすぎる。
 軽自動車は誘導され、僕の目の前からゆっくりと姿を消した。

 用事が終わり、「さっきのオバチャンはどうしたかな~」と思いながら
クルマをスタートさせる。

 なんと、50メートルも進まないうちに「交番」を発見。
 軽自動車はそこに止まっていて、オバチャンは交番で調書を取られている。

 間抜けさ、倍増。

恋の町札幌 / 石原裕次郎

2008-01-29 23:01:02 | 演歌・ムード歌謡
 出張で札幌に出かけた。
 日曜日の早朝、埼玉の自宅を出発する。

 月曜の仕事をスムーズに運ぶための前泊なので、別に夕方出発してもよかったのだが、
札幌に以前住んでいたこともあり、昔を辿ってみたくなったのだ。

 正午の少し前に札幌駅に到着した。
 所要時間は、5時間半。
 決して「遠すぎる」場所だとは思わない。

 交通費を節約するため、さっぽろ駅で「共通1DAYカード」を購入する。
 (ちなみにJRは「札幌」、地下鉄は「さっぽろ」と表記するのが正しい)
 1,000円で地下鉄と市電、それに一定区間内のバスが乗り放題になるカードだ。

 地下鉄に乗って、麻生という駅で降りる。
 「あざぶ」と読みたくなるが、正式には「あさぶ」である。南北線の北端だ。

 麻生は僕が住んでいた町だ。札幌市の北区にある。

 駅を降り、懐かしい路地を曲がる。
 幼稚園、クリーニング屋、質屋……そして、かつて僕が住んでいたワンルームマンション。
 質屋の看板だけはリニューアルされていたが、すべてが相変わらずその場所に在った。

 麻生から北の方向に歩き、大きくカーブを曲がった正面にJRの新琴似駅がある。
 ここから大した距離ではない。
 軽い郷愁に耽ったあと、歩いてみた。

 それにしても、札幌の空気はとても澄んでいる。
 たしかに寒いが、その冷たさが気持ちいい。

 以前勤めていた先物取引の会社は、札幌駅前にあった。
 今は社名変更して、支店も移転しているはずだ。
 行ってみたが、日曜だったせいだろう、ビル全体が閉まっていた。
 中に入ってみたかったが、ここは諦めるしかない。
 このビルには、オフィスしか入っていないのだ。

 宿泊先は北18条だった。
 近くの飲み屋で軽く食事……のつもりが、ついつい長居になってしまった。
 昔よく通っていた飲み屋は北24条にあったのだが、けっきょく行かなかった。

 翌日の仕事は東札幌だった。
 ここから地下鉄で新さっぽろまで行けるので、帰りは札幌からではなく、
新札幌から空港へ向かうことにした。

 道内での「利用者数の多い駅ベストスリー」。
 1位は札幌、2位は手稲、そして3位がこの新札幌なのだそうだ。
 ちなみに札幌と同様、JRは「新札幌」、地下鉄は「新さっぽろ」と表記するのが正しい。

 17時ちょうど。
 ホームから、函館行きの特急「スーパー北斗18号」を見送った。
 新札幌を出ると南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、伊達紋別、洞爺、長万部、八雲、森、
五稜郭、函館の順に停車する(大沼公園は通過)。

 3分後、快速エアポートに乗り、新千歳空港へと向かう。

 広い大地と大らかな気風のせいか、札幌では雑踏があまり感じられない。
 雪が音を吸い込むせいなのかもしれない。
 雪道という事情も手伝ってか、人もクルマも急いでいる雰囲気が少ない。
 たとえば今回の滞在では、エスカレーターを駆け上がる人を見ることはなかった。

 列車の間隔も長いし、接続で大忙しになることもない。
 首都圏で乗り継ぎが悪いとけっこうイライラするものだが、
こちらでは不思議なことに、悠然と構えていられた気がする。

 そんな北海道での時の流れ方を実感しているはずなのに、
飛行機が羽田に着いた途端、飛行機の乗客全員が変貌し、
何かに追われるように思い思いの方向へと散っていく。

 東京の人々は、時間との戦いを強いられる。

 飛行機が羽田に到着した。

 ベルト着用サインが消える前に、ベルトを外す。
 次のモノレールが10分後に発車する。
 間に合うだろうか。

 早めにチェックインしたおかげで、出口に近い席が取れた。
 しかも通路側の席を意図的に指定していたので、多少のリードがある。
 臨戦態勢に入った。

 どうやら、時計の針が忙しく回りはじめたようだ。

そんなナイト・パブ / 増位山太志郎

2007-10-04 23:26:49 | 演歌・ムード歌謡
僕も年を取ったせいか、
カラオケでもこういう曲を唄うようになってきた。

いわゆる、ムード歌謡というやつだ。

以前、鈴木雅之を唄っていたとき、
同僚から「歌い方がエロい」と言われたことがある。

それに磨きがかかってきたのかどうか、自分ではよくわからないが、
20代のときと、30代の今では、
声の質がどうも変わりつつあるようで、
歌いたい曲のタイプが、自然と変わってきた。
「愛の囁き系」というか、低音の響きが、
自分でもエロくなってきたような気がする。

そして、ムード歌謡の歌詞というのは、
どことなく昭和テイストが漂っている。

だからなのかもしれないが、
こういう曲を聴くと、懐かしい。
同時に、聴いていて楽だ。

昭和の血が流れている僕としては、
こういう曲の醸し出す雰囲気が、妙に落ち着く。
余計な力が抜けて、自然体になれる。

自然体。
非常に難しい概念だと思う。

強いて言えば、「ありのままの自分でいること」だろうか。

しかし、
「自然体になるように頑張ろう!」なんていうのは、
もうその時点で自然体ではない。

睡眠も同じだ。
「よく眠れるように頑張るぞ!」と思えば思うほど、
逆に目が冴えてしまったり、
眠れたとしても眠りが浅く、疲れが取れていないものである。

自分が心地よくあるために。

無理せず、自然に、ボチボチと。

たまには、肩の荷をおろしてみよう。