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bomberjuice ♪今日の1曲♪

「気になる1曲」を勝手に厳選し、それをテーマに一言二言三言。

好奇心 / 永井真理子

2011-12-18 13:30:17 | 邦楽(な行)
 陣内大蔵のカヴァー。

 正直言うと、発売当時から彼のカヴァー曲であることは知ってはいたけれども、
「本家」と聴き比べることはなかった。
 当時はたしか高校生だったこともあり、財布の中身が潤沢であったわけではなかったから、
聴き比べることが「できなかった」のだ。

 聴き比べることができるようになった今、改めて聴いてみる。

 陣内大蔵のアレンジは大人っぽい。
 サビ以外はリズムパターンに変化があり、僕の好きなRUSHを彷彿とさせる。

 永井真理子のアレンジは、若さを前面に押し出しているように聴こえる。
 ストレートにビート感があふれていて、こちらもまたいい。

 アレンジは化粧品と同じで、楽曲を化けさせる。
 楽曲がよければ、どんなアレンジも素敵に決まる。
 だが、イマイチな楽曲であっても、アレンジによって楽曲が生き返ることすらあるのだから恐ろしい。

 今回聴き比べてみて、どちらのアレンジも甲乙つけがたかった。
 したがって、この曲は「佳曲」である。

君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。 /中原めいこ

2010-07-29 04:07:20 | 邦楽(な行)
 最近この曲をよく耳にする。
 曲のタイトルになぜ「キウイ」「パパイア」「マンゴー」が使われたのかは謎だが、
ラテン系な曲調とトロピカルな果物……たしかに「夏」を連想させる。

 とにかく、タイトルだけでものすごくインパクトがあったのだから、
商業的には正しいのかもしれない。
 誰が作詞したのかと思ったら、なんと本人だった(森雪之丞との共作)。

 ところで、中原めいこの声質はとても澄んでいて、響きがいい。
 その「響き」という点で注目したい「音」がBメロにある。

 ♪太陽に虹をかけたら 抱かれてもいいわ

 この部分の後半4音目(「て」の部分)に響くDの音。
 ここだけでも聴く価値がある。
 このような「音」には、なかなかお目にかかれない。

 僕は完全に撃ち抜かれた。

甘い生活 / 野口五郎

2010-02-03 17:41:47 | 邦楽(な行)
 最近、長文を書くと疲れてくるようになった。
 「最近」というのは、Twitterを始めてからだ。
 なんとなく持続力みたいなものが衰えてきたような気がする。

 今日、僕にしては珍しくギターを練習した。
 そのあとで半身浴をして汗をかき、水分を補給。

 僕は「なるべくラクをして弾きたい」というタイプで、練習は嫌いだ。
 今日は、「要領よく弾くためにはどうすればいいか」を考えながら弾いていたら、
自然と同じフレーズを繰り返すことになり、けっきょく反復練習になってしまった。
 カンニングペーパーを作ってみたら、内容を覚えてしまったようなものだ。

 アドリブで弾いてみると、手クセが出る。
 録音して聴き直してみたら、ワンパターンだった。
 もうちょっとフレーズの引き出しを増やそう。
 そんなことをふと思った。

最後の雨 / 中西保志

2009-12-17 08:01:45 | 邦楽(な行)
 素晴らしい歌唱力の持ち主、中西保志。
 彼の歌唱力にはただただ感服するのみだ。
 しかし(ファンには申し訳ないが)、僕はこの曲くらいしか知らないし、
中西圭三と間違えそうになってしまう始末だ。

 流行の波、というのは非常に読みにくい。
 どうでもいいような曲でヒットしてしまう歌手は多いが、
ヒット曲に恵まれずに引退していく歌手はもっと多い。

 中西保志も、もっとヒット曲に恵まれてほしかった唄い手のひとりだ。

 この曲は1992年の発表だから、もう17年経ったことになる。
 改めて今回聴き直した。

 高音部分の声がかすれず、どこまでも伸びていく。
 彼の声には、バンドサウンドとは違う力強さを感じるし、
そして何よりも「聴かせる」技術に長けている。
 これほどの技術を持つ人はそういない。
 彼のほかには佐藤竹善(SING LIKE TALKING)くらいだろうか。

 近年、つるの剛士や倖田來未などがカヴァーしていると聞く。
 基本的に僕は「カヴァーはオリジナルに敵わない」と思っているのだが、
彼らの唄い方を聴いたことがないので、現時点で判断することはできない。

 このような佳曲が未来に歌い継がれていくのは、非常によいことだと思う。

19:00の街 / 野口五郎

2009-01-08 22:58:16 | 邦楽(な行)
 「カックラキン大放送!!」という番組を憶えているだろうか。

 坂上二郎、堺正章、井上順、研ナオコらが出ていたバラエティ番組。
 関根勤も、当時は「ラビット関根」という名前で出ていた。
 渋いところでは車だん吉だろう。

 僕の記憶では、この曲はエンディング前に唄われていた。
 ただそれだけなのだが、妙に記憶の片隅に残っている。
 毎週のように聴いていて自然と憶えたのだろう。

 当時の僕は小学生だから、歌詞の意味などわかるわけもないが、
久しぶりに聴いたとき、歌詞が口をついてスムーズに出てきた。

 ちなみにこの曲は1983年発表。作曲は筒美京平。

Pepper And Salt / 永井真理子

2008-02-22 06:02:25 | 邦楽(な行)
 この曲はアルバム「Tobikkiri」に収録されている(後にベスト盤「POCKET」にも収録された)。
 レンタルショップで手に取り、当時はカセットテープにダビングしてよく聴いたものだ。
 永井真理子=「元気!」というイメージにピッタリだった。

 僕は、1990年くらいまでの永井真理子が好きだ。
 とくにデビュー当時は、決して大人っぽい歌い方ではなかったが、
「メッセージを伝えたい!」という思いがすごく伝わってきた。

 アップテンポの曲では「あどけなさ」が残っていたのに、だんだんと歌い方が大人っぽくなり、
歌が上手くなってきたことを感じさせたアーティストだ。

 しかし。
 歌が上手くなることは大変いいことなのだが、
それにつれて彼女のインパクトが薄れてきたような気もする。

 実際、僕は1991年発表の「WASHING」を最後に、永井真理子の歌を聴かなくなってしまった。

 中学生から高校生にかけて、僕はウォークマンを使っていた。
 カセットテープの反転する音が懐かしい。
 永井真理子の歌で、学生服を着ていた時代をふと思い出した。

私鉄沿線 / 野口五郎

2008-02-11 21:03:39 | 邦楽(な行)
 昨日に引き続き、バイクで近所を一回りしてきた。

 なるべく混雑しない県道を選んで走る。
 信号もあまりないので、快適に走ることができた。

 今日は、ひとつの駅に立ち寄った。
 埼玉県北足立郡伊奈町にある、内宿(うちじゅく)という名の駅だ。
 埼玉新都市交通(ニューシャトル)の終着駅である。

 自宅からそんなに遠くないところにあるのだが、
この駅は終着駅、つまり電車がそこから先に行かない。
 「終着駅」というと、ものすごく寂しげな感じがしたり、
辺鄙なイメージがつきまとう。
 実際、このあたりはJRの高崎線と宇都宮線に挟まれていて、
どっちつかずの感がある地域だ。

 内宿駅のロータリーには、タクシーが1台止まっているだけだ。
 新幹線の高架を「間借り」している路線なので、近くに踏切は存在しない。
 したがって警報機の騒音もないし、踏切によって渋滞が発生することもない。
 駅の裏手には住宅と畑が広がっていて、長閑な風景だ。
 しかし、駅前一等地だというのにコンビニもなく、夜は真っ暗になってしまう。
 たしかに寂しい。

 終着駅の醸し出すイメージが好きだ。
 終着駅には、悲哀の漂う曲がよく似合う。