10年間、我が家のメンバー一人ひとりに幸せを運んできてくれた。
13年前の雨の降る夜、びしょぬれのグリは娘に飼ってほしいというように、迎えの夫の車に娘よりも先に飛び乗ったという。迷い猫だったのだろうか。
我が家に来てからは何かというと息子のひざに好んで座っていたのだが。

みんな、グリが大好きだったけど、3年前、私たちがボリビアへ行くことになって、義妹に世話をお願いしてグリと別れることとなった。
私たちはつらかったけど、グリは、義妹の家に連れて行くとずっとそこに住んでいたかのように義妹の家にすぐなじんでしまった。
はじめ我が家に来たときも、その後義妹の家に行ったときも、いつも積極的なグリだった。
猫は家に居つく・・・ってことでもなさそう~
そしてグリは義妹一家を我が家同様、猫好きにしてしまった。
私たちの帰国後も義妹一家に飼ってもらうことにした。
3日前、グリが死んだと義妹から連絡があった。
義妹一家は手を尽くしてくれたけど、レントゲンを撮ると肺が真っ白で肺炎を起こしていたらしくて、残念ながら、天国に旅立ってしまった。
義妹一家も我が家もみんな悲しみにくれた。

一匹の猫が私たち一家も義妹一家も幸せにしてくれたその力の大きさに驚いている。
グリは3年前から私たちと一緒には住んでいなかったけど、なんて寂しいんだろう・・・
この寂しさはどうしたものだろうか。
娘や息子も同様のことを言っている。
グリ、ありがとう。さようなら~