ボリビア カミナンド記

ミクロ

今日、私が乗ったミクロ(ミクロ・ブスのこと。マイクロバスのスペイン語)、相当にくたびれていた。

入り口の二つ折りのドアにはガラスが入ってない。割れたら、ちょうどよい大きさのガラスはないので、そのまま放置。最近は雨期なのでよく雨が降るが、雨が吹き込んでも気にしなーい。

床はすり切れている。私が座った座席の窓は花火が上がったように四方八方に亀裂が入っていてガラスが落ちてきそう。

20年位前の日本のマイクロバスだ。ここでは現役でボリビア人の生活をささえている。

マイクロバスに限らず、ボリビアに輸入される中古車は太平洋を船でわたってチリの港町イキーケから標高4000mのアンデス山脈を越えてボリビアに入ってくる。(ボリビアはつらいことに内陸国なので自国の港がない。)

ボリビアの中古車の75%は日本からである。15%がアメリカ、10%がヨーロッパ。なのでサンタクルスの街を走っている車の約4分の3は日本車。街で20年前くらいの日本車が多く走っているのもうなずける。新車は年間3千台しか輸入できないことになっているのでほとんどが中古車だ。

このミクロもそういう中古車の中の1台なのだ。日本やアメリカが新車を次から次へと生産している影で発展途上国ではここまで使うかというような車が堂々と使われているこの現実を知ると地球の北半球と南半球の富の格差を実感して愕然となる。

写真は私が今日、乗った、がんばっているミクロ。
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