へらへら笑っているが

じじいに「いつもへらへらしてんじゃねぇ」と言われた。
戦後間もないじじいの時代はいつも歯を食いしばって生きてきたのかもしれないが、時代が違うんだよ。
俺の時代は「苦しいときこそ笑顔」がかっこいいとされていたんだから。
じじいは俺を怒らせたいのだ。怒る＝悔しがると考えていて発奮して俺が仕事をすると考えているようなのだがそれは大きな勘違いだ。
俺は怒らないよ。仕事頑張る気もないし、わめいてるじじいを不快に見ているだけだ。
へらへら笑っていても楽しいわけじゃねぇよ。

「あなたは武道をしていた割には熱くなって怒鳴ったりわめいたりしてばかりですね。私の周りにはいなかったタイプです。」と返した。
戦いの中、気持ちが昂れば昂るほど冷静に相手の動きに対処するものが勝利する。
そう言うものよ。
まあ元日本一が言うんだから日本一になったことのないものは反論できないわけだが。
そもそも自分の伝えたいことが言葉にできないから怒鳴ったりするんだよ。
それは元々知能が低いのかおじいさんになって壊れたのかはわからんが同情はしない。
俺や下請けは迷惑してるんだから。