虹のある星

おバカに真剣、じゅんめんの自由帳

衝撃

2008-05-25 23:51:59 | 感動の箱
最近、ジュール・ルナールの
『にんじん』という小説を読みました。
昔、一度読んだことがある本です。
確か、小学3年生くらいだったと思います。
読めない漢字は、同居していた父方の祖母に
教えてもらいながら読みました。
しかし、これ、どう考えても、
子どもが読んで楽しい内容じゃないんですよね。
どうして、途中で投げ出さなかったのか、
不思議でしょうがないです。

赤毛の少年「にんじん」、
愛を得るには?
家族の役に立つには?
頭の中は、いつもその計算でいっぱい。
彼の行動は裏目に出る。
母から折檻を受け、
兄姉から冷笑を浴びる。
そして、何事にも動じない風を装っては、
気遣ってくれる隣人に悪態をつき、
小動物を惨殺する。

『にんじん』は作者の自伝的小説です。
ルナールが生まれたのは、1864年のフランス。
いつの時代でも、どこの国でも、
ものごとの本質というのは、
変わらないのですね。
コメント
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