東京大学 分子細胞生物学研究所 加藤茂明グループの論文捏造、研究不正

東京大学 分生研 加藤茂明教授の研究室による類似画像掲載論文について (うっかりミスか?偶然か?研究不正か?)

類似画像掲載論文#4

2011-12-29 00:20:56 | 画像類似の論文リスト

論文#4
Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.
ERATO, Japan Science and Technology Agency, 4-1-8 Honcho, Kawaguchisi, Saitama 332-0012, Japan.
責任著者:加藤茂明


(論文#4の訂正記事 "Corrigendum" が2011年10月に出されました。かなり多くの画像の複製(duplication)などの「誤り」があり著者らはそれらの「誤り」を認めており訂正しております。 しかしながら、「誤り」の数の多さや、画像の複製の仕方から考慮すると、ケアレスミスによる「誤り」ではなく、意図的に行われた「誤り」と推測されます。)


指摘項目No.5 (参照 → 説明図No.5)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 1f については、「Anti-AcH3」のレーン5(VD(h):24)の画像や、「Input」の全てのレーンの画像において、全くシグナルが観察されず、ゲルの写真ではない単なる白い長方形が掲載されています。意図的に「何か都合の悪い結果」を隠すために、白い長方形を掲載した可能性も考えられるため、生データの確認が必要です。




指摘項目No.6 (参照 → 説明図No.6)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2c については、まず、「CYP27B1(-3907/-3442)」の上から1段目から11段目の11つの画像は互いにバックグラウンドの模様やノイズが類似しており、同一画像が複製(流用)されたものと推測されます(例えば、各画像の左端中央付近に横棒のノイズを確認できます)。さらに、これらの画像は、「CYP27B1(-230/+130)の上から1段目から4段目の4つの画像や、「CYP27B1(-230/+130)の上から11段目の画像などにも類似しています。これらの画像の流用は、実験を省略するために、意図的に行われた可能性も考えられるため、生データの確認が必要です。




指摘項目No.7 (参照 → 説明図No.7)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2c については、「CYP27B1(-3907/-3442)」の「Input」の画像の一番左のレーン画像(VD:(24h):-、PTH(1h):-)と一番右のレーン画像(VD:(24h):+、PTH(1h):+)が互いに類似しており、さらにこれらの画像は、CYP27B1(-230/+130」の「Input」の画像の中央のレーン画像(VD:(24h):+、PTH(1h):-)とも類似しています。
 また、「CYP27B1(-3907/-3442)」の「Input」の画像の中央のレーン画像(VD:(24h):+、PTH(1h):-)は、CYP27B1(-230/+130」の「Input」の画像の一番左のレーン画像(VD:(24h):-、PTH(1h):-)や一番右のレーン画像(VD:(24h):+、PTH(1h):+)に類似しています。2種類のバンド画像を交互に並べることにより、6つのバンド画像を作りあげている点から、単なるケアレスミスではなく意図的に画像を流用したと推測されます。




指摘項目No.8 (参照 → 説明図No.8)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2f の下段の「Input」の画像において、「VDIR」のバンド画像が、「DNMT3B」のバンド画像を上下反転させたものに類似しています。また、これらの画像は、Figure 2g の最下段の「Input」の画像の「DNMT1」の画像にも類似しています。ケアレスミスにより画像を上下反転させるということは考えずらく、意図的に画像を流用したと推測されることから、捏造・改竄が疑われます。




指摘項目No.9 (参照 → 説明図No.9)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2f の下段の「Input」の画像において、「Ctrl」のバンド画像が、「MBD4」のバンド画像を上下反転させたものに類似しています。ケアレスミスにより画像を上下反転させるということは考えずらく、意図的に画像を流用したと推測されることから、捏造・改竄が疑われます。




指摘項目No.10 (参照 → 説明図No.10)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2f の下段の「Input」の画像の「DNMT1」のバンド画像が、Figure 2g の最下段の「Input」の画像の「VDIR」の画像を上下反転させたものや、Figure 2g の最下段の「Input」の画像の「MBD4」の画像を180度回転させたものに類似しています。ケアレスミスにより画像を上下反転させたり180度回転させるということは考えずらく、意図的に画像を流用したと推測されます。




指摘項目No.11 (参照 → 説明図No.11)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 2f の上段の「anti-MBD4」の画像の「MBD4」のバンド画像と、Figure 2g の上段の「anti-MBD4」の画像の「MBD4」のバンド画像が類似しています。




指摘項目No.12 (参照 → 説明図No.12)
・ 論文#4のFigure 3g の「S165A」の画像を左右反転し縦横比を変更(縦幅を拡張)したものが、Figure 3g の「S165A/S262A」の画像に類似しています。ケアレスミスにより画像を左右反転させるということは考えずらく、意図的に画像を流用したと推測されることから、捏造・改竄が疑われます。なお、この画像流用部分については、 "Corrigendum"は出されていません。意図的な研究不正があった場合、論文撤回の手続きが必要です。




指摘項目No.13 (参照 → 説明図No.13)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のFigure 3hの下段の「input」の画像において、5つのバンド画像(WT, S165A, T246A S262A, S165A/S262A)が互いに類似しています。




指摘項目No.14 (参照 → 説明図No.14)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S8の、「anti-lgg」の5つの画像(Cont., Dnmt1, Dnmt3a, Dnmt3b, HDAC2)が、バッググラウンドのノイズが類似しています。




指摘項目No.15 (参照 → 説明図No.15)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S8の「Input」画像において、「Dnmt1」の「+」の画像と、「Dnmt3a」の「-」と「+」の画像の3つの画像は、それぞれ、「Dnmt3b」の「-」と「+」の画像と、「HDAC2」の「-」の画像に類似しています。




指摘項目No.16 (参照 → 説明図No.16)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S9aの「Input」画像において、左側の「CYP27B1[-3907/-3442]」の二つのバンド画像が、右側の「CYP27B1[-230/+130]」の二つの画像に類似しており、捏造・改竄が疑われます。さらに、左側の「CYP27B1[-3907/-3442]」の1段目(anti-VDIR)から8段目(anti-lgg)の8つの画像や、右側の「CYP27B1[-230/+130]」の8段目(anti-lgg)の画像は、同一画像です。




指摘項目No.17 (参照 → 説明図No.17)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S9bにおいて、「control」の「anti-lgg」の画像や、「VDR」の「anti-VDR」の画像や、「VDR」の「anti-lgg」の画像は、単なる白い長方形の画像です(コントラストを最大に上げても、シグナルが全く検出されません。)。




指摘項目No.18 (参照 → 説明図No.18)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S11において、「CYP27B1[-230/+130]」の「anti-H3K9Me3」の「+」の画像が、「LHR[-212/+203]」の「anti-H3K9Me3」の「-」の画像と類似しています。




指摘項目No.19 (参照 → 説明図No.19)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S13において、最上段「anti-MBD4」の二つの画像と、中断の「anti-5-MetC」の二つの画像の、4つの画像は、同一画像です。




摘項目No.20 (参照 → 説明図No.20)
・論文#4のSupplementary Fig.S15の右側「CYP27B1[-230/+130]」の「anti-MBD4」の画像において、左側の「-」のバンド画像は上部に不自然な切れ目(横棒)が存在することから、バンド画像が張り付けられたものと推測されます。




指摘項目No.21 (参照 → 説明図No.21)
・論文#4の訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S18において、「Cont.」の「Input」のパネルの右側4レーン分のバンド画像が、「MBD4」の「Input」のパネルの左側4レーン分のバンド画像と類似しています。




指摘項目No.22 (参照 → 説明図No.22)
・論文#4のSupplementary Fig.S25において、「APE1」の上から2段目の画像(anti-APE1)は、「APE1」の上から4段目の画像(anti-DNA ligasel)と類似(バックグラウンドが類似)しており、同一画像由来であると推測されます。




指摘項目No.23 (参照 → 説明図No.23)
・論文#4のの訂正(Corrigendum)前のSupplementary Fig.S28において、「CYP27B1[-3907/-3442]」の「Input」の画像が、「CYP27B1[-230/+130]」の「Input」の画像と類似しています。


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