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ぶるうさぶろぐ

新宿区高田馬場にあるダイビングショップ【ブルーサブ】です。

NEX-5を遊び倒す-その後-

2011-11-02 12:09:10 | 写真のこと
BSてんちょーです

引っ張りに引っ張った『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト。

改造は一応完成しました。

問題は、
「ちゃんと撮れるのか?」
カメラとしての根本のはなしです。

モッタイブラズに、結果から

↑なんだと思います?

正解は下の方で…

今回作ったレンズ、
陸での撮影テストは上々でしたが、
水中では陸ほど簡単じゃないはず…

そう覚悟は決めつつ
いざ!エントリー!





…当たり前ですが、
撮れそうな被写体がありません。

なぜなら・・・
被写体までのワーキングディスタンス(近づける距離。ってゆーか、近づかなきゃイケナイ距離)、
約1.5cmです。

…たいていの生物は…
逃げますよね…
大好きなイバラカンザシも、ピュッって引っ込んじゃうし。
ハゼなんか到底撮れないし。
温厚な?イソカサゴもスーってどっか行っちゃう。

このレンズを作ろうと思ったキッカケは!?
そう!
ウミウシ!

探すこと15分。
やっと見つけたのが、

↑こいつでした。
コイボウミウシ(の一部)

「もうこいつしかいない!」
っと、いろんな角度から連射!


↑こんな風になってるんですね・・・

トリミング(画像を切りだして拡大する方法)でも、
レンズを重ね付けした撮影法でもない、
光学的な超マクロレンズが出来上がりました。

あ、↑いいコトみたいに書きましたが、
被写体の全体像は一切撮れないお遊びレンズです。
これからこいつを使って、
見たことのない世界を撮りに行ってみようと思います。

実機はブルーサブ店頭に(たいていの場合)置いてあります。
ぜひ見に来て下さいね!

NEX-5を遊び倒す-改造最終回-

2011-10-28 19:06:43 | 写真のこと
BSてんちょーです

『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト!
いよいよ改造編最終回

前回の作業では

このようになりました

次は、
中間リングの取り付けです

16mmレンズと、
カメラ本体接点の間にかませるパーツです。

この中間リングに

極細バイスで穴をあけ、
16mmレンズからの配線をレンズ内部に誘います

全てをくみ上げると

完成!


と、言いたいところですが・・・

A型の血が、この配線類の取り回しを許しません。
さらに、レンズ最前部はレンズもむき出し状態と来ています

さぁ、機能に関係のない部分のカスタム開始!

透明なプラスティックを

この形に切り抜き、
現物合わせで
レンズ前面にピタッと来るように加工します

そして、
手直しを施すこと数度…

ついに完成しました!

左:リバース16mm自作激マクロレンズ(仮)
右:sony純正 SEL30M35
長さはほぼ同等。

本体に装着してみると

sony純正 SEL30M35


自作マクロレンズ
上記で透明板を加工に使用した理由は
写真のように内部の基盤がむき出しで、
ギミック感があってカッチョいいのでは!?
と思ったからで、
飽きたら色つきに交換して遊ぼうと思っています

ハウジングに入れると

sony純正 SEL30M35


自作レンズ(←もう名前はこれでいいや…)
こんな感じ

さ、ホントの問題はここからです。

水中で使用できるのか!?

次回、テスト結果をアップします

NEX-5を遊び倒す-7-

2011-10-27 11:48:21 | 写真のこと
BSてんちょーです

今日はちょっと気温は低いけど、
爽やかに自転車通勤ができました。

『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト第七回
改造の続きです。

前回までで、
16mmパンケーキレンズの接点分解が終了!

ここから今度は組上げ作業です

まずは、
細い配線をいい感じの長さ(←超テキトー)に切りそろえ、

被覆をちょびっと(←これまた超テキトー)切り剥がします
同じ作業を10本分(+失敗を予測し、予備も作った)

その配線を、
16mmレンズの基盤に"はんだ"付けしてゆきます

ブルーサブ社長は
「ちょちょいってやりゃできるよー」
って言うけど、細かい作業でめげそうですよ…

地道にコツコツ…
コツコツ…
コツコツ…

10本の配線が終了!
予備を使うことなく"はんだ"付け終了です。

次は接点のジャック(←呼び名はあってるんだろうか)

こちらもコツコツ…
コツコツ…
コツコツ…

完成!

この時点で、
カメラ本体にジャックをあてがい、
通電するかどうかの確認です。





全く通電せず…
なんてドラマティックな…

ちきしょー!!

配線の順番が逆転していることに
気づくのは15秒後のことでした…

一度"はんだ"付けを全てはずし、
やり直し…

もう一度祈りつつ
通電チェック




おぉっ!
オートフォーカスが動いている!
絞りもカメラで変えられる!
全ての機能が、
通常のカメラセット時と同じように操作ができます

しかし、
ここで本日ギブアップ…

続きはまた…

NEX-5を遊び倒す-6-

2011-10-26 13:04:13 | 写真のこと
BSてんちょーです

『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト第六回
ここからやっと作業開始です。
引っ張りすぎだろ~
ってツッコミが聞こえてきますが…


お約束ではありますが、
カスタムのマネをするのは問題ありませんが、
カスタムをマネた際に起きたトラブルに関しては一切の責任を負いかねます。
自己責任でお願いしますです。


それでは、まずパンケーキレンズの分解から


裏側のこのフタを外すと…


ピヨンッ
接点が飛び出てきます

ちなみに、これ以外にもいくつかのパーツが
ピヨンッ
ピヨンッ
ピラッピラッピラッピラッ
とパーツが出てきます

そしてこの接点の裏側、

こうなってます。

合計10ケ所、"はんだ"付けされています。
これを、超がんばって(←精神論かいっ)外していきます
外すだけではなく、
残った"はんだ"を"はんだ吸取り線"を使って吸い取ります

これで、配線類と接点が外れます

そう。
ここまで来ると、後戻りはできません

ちなみに、
この接点類、超キレイに"はんだ"付けされており、(←当り前か)
接点間も狭いので、
かなり細かい作業です

てんちょーにとって、
"はんだ"を使った作業はお初

この接点を見た瞬間、
「…ムリじゃね?」
ってちょっとビビりました…

そこで社長の指導の下、
"はんだ"をつけたり外したり。
練習だけで1日を要しました

ここまでの作業を終えた所で、
完全に集中力が切れ、
お家に帰りました…

続きはまた~。

NEX-5を遊び倒す-5-

2011-10-24 10:44:47 | 写真のこと
BSてんちょーです

『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト第五回

前回までに紹介した問題点とその解決策。
整理しながら、完成までに必要なパーツをリストアップします。

・予備の16mmパンケーキレンズ
 
 加工に際し、メーカー保証は当然対象外。
 壊す覚悟で遊び倒せるレンズがいる。

・リバースリング
 
 (画像右下)
 レンズを逆付けするためのアダプター

・中間リング
 
 (画面右下以外)
 後々欲しくなった。

・はんだゴテ
 
 接点も分解するのだ!

・はんだ吸い取り線
 
 便利なもんがあるもんだ…

・はんだ

・極力細い配線
 
 パソコン配線用?
 (0.65mmを見つけた!)

・ピンバイス(極細)
 

・下敷き状のもの
 後々欲しくなった。

・円に切れるカッター
 
 下敷き状のものを切りたくなった。

・瞬間接着剤
 
 今さらですが、便利ですねぇ

上記の、一家に一台無いモノばかり…

そこで、てんちょーの合言葉。
「困ったらジョイフルホンダ」
ジョイフルホンダ、毎度楽しみながらお世話になってます

それでも全てが揃わず、
ネット、ヨドバシカメラ、東急ハンズを徘徊し、
全てをそろえました

ちなみに、買ったけど使わなかったもの

・タップ
 
 今後何かに使います。
 何かに…

・ステンレスネジ(M2×6)
 
 …ネジ好きだからいくらあっても問題なし!

・ステンレスネジ(M2×4)
 
 …お部屋に飾ります…

さぁ!
いよいよ作業開始だっ!

NEX-5を遊び倒す-4-

2011-10-21 10:37:26 | 写真のこと
BSてんちょーです

さて、『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト第四回
今回はリバースアダプターの欠点と解決策です

リバースリングを使った際の障害

1.オートフォーカスが使用できない
2.絞りを変更できない

たった2点ですが、大きな障害です

まず最初に…
オートフォーカスが使用できないと、どうなるか

ただでさえ暗いレンズ。
ピントが合っているかどうかの確認ができない。

といいつつも、
実はこの障害、
解決できなくてもそれほど問題ではないのです

なぜなら、
このレンズ、ピントが合う場所は
ポート面から約15mm近辺、前後2mmずつくらいなんで。
固定焦点になってしまっても、
自分が微妙に動けばどうにかなります

最大の問題はもう一点の方
絞りが変えられない点です。
これは困ります。
通常の状態ではF22になっているのです。
ここで固定されてしまうと、
暗すぎてもう何も撮れません

固定焦点だから自分が動けば…
と、動こうにも、
暗すぎてピントが合っているかもわかりません

陸上写真であれば、
解決策があるのですが(←超古典的な方法)、
水中ではこの方法は使えません

そうです。
解決策は一つしかないのです

↑このレンズ前面の接点(10点)と、
カメラ本体を電気的につなぐのです

この解決策、
言うは易いし、行うは…

次回、いよいよカメラカスタムのための材料集め、スタートです

NEX-5を遊び倒す-3-

2011-10-20 10:45:28 | 写真のこと
BSてんちょーです

『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト第三回目。
諸処の事情でちょっとずつしか作業が進まず…
今回は市販のリバースアダプターを使用したテスト結果です

テストで活躍するのは、
てんちょーのカメラテストで毎回活躍する、
某メーカーのボトルキャップ

サイズは20mm×28mm(キャップ部分含まず)。

これを、sony純正マクロレンズ-SEL30M35-で、
最短撮影距離まで近づいて撮影すると、

こんな感じ。
等倍撮影もナカナカの実力です

では今回のテーマ。
リバースレンズの場合。

こんな感じです

す…

すごい…

こんな血管みたいなゴミあったんだ…

定規を撮ってみると

sony純正マクロレンズ-SEL30M35-

約21mm幅。
これでもナカナカです

リバースレンズを使用すると

約7mm!
被写界深度(ピントの合ってる幅)は激浅ですが、
スゴい倍率です

これでウミウシを撮ったらどうなるか

もう楽しみで仕方がありません…

次回はこのリバースレンズのデメリットをリストアップ!
解決策を探ります

NEX-5を遊び倒す-2-

2011-10-19 15:01:57 | 写真のこと
BSてんちょーです

今日はちょっと冷えますね…
体調管理を気をつけねば…

さて、『NEX-5を遊び倒す』プロジェクト(←かっこつけてみた)第二回
今回は市販のリバースアダプターが使用できるかどうかのテストです

アダプターを取り付けると、
キレイに装着できます


ただ…
このままだと、
ハウジングに入れようとするとちょうどよいポートがないのです

そこで、中間リングを使用してレンズの長さを調整します
何度か試すうちに、
ちょうど良い組み合わせが決まりました

これでマクロレンズ用のポートが流用できます

次回は、撮影テストの結果を紹介します

NEX-5を遊び倒す-1-

2011-10-17 12:56:27 | 写真のこと
BSてんちょーです

今日は「The秋晴れ!」って感じで気持ちがいいですね!

さて、新発売されたNEX-5N、
動画がかなり良さそうです

すでに手に入れたお客様もおり、
水中で貸してもらう(←勝手に決めてる)のが楽しみです

さて、そんなてんちょー所有の旧機種NEX-5。

こいつをMAXまで性能を引き出して遊び倒してやるっ!
ってことで、
レンズを自作してみました
その製作記&性能をアップしていきます。
今回はその第一回です

ここまできたら、NEX-5にできる限界を突き詰めたい!
ってことで、
虫や花を撮っている人たちのホームページを徘徊していると、
出るわ出るわ…
カメラやレンズの性能をフルに使っている方々…


や…

やりたい…

ウミウシの超ドアップを…
撮りたいっ!

あるホームページを参考に、
NEX-5カスタムのスタートです

現行NEX-5のマクロレンズは、

『sony SEL30M35』
のみで、
他のレンズは使用できません。
いや、厳密にいえば、
アダプターをかませることで使用可能ですが、
現行ハウジングに収まらないのです。

そこで、先人の知恵である

広角レンズをカメラ本体に逆さまにつけると、
超マクロレンズとして使用できる。


という『レンズ逆付け』というテクニックにいきつきます

NEX-5の広角レンズには

『16mmパンケーキレンズ』
があります

これを…

(↑通常時)








逆につければ…
理論上はすごい写真が撮れるはず

さ、どうなることやら…
レンズカスタムのスタートです!

新しいおもちゃのはなし 改め NEX-5のはなし

2011-10-13 14:39:25 | 写真のこと
BSてんちょーです

今日は暑くもなく寒くもなく…
快適なサイクリングを楽しんでお店に出てきました。

今回は、ISO感度による写真の違いに関してです
例の如くNEX-5を使用しているので、
もう
「新しいおもちゃ」
じゃなくて
「NEX-5のはなし」
ってことで

ぶっちゃけたはなし、
NEX-5Nが発売されたので…
もう古い機種…です・・・

さて、ISO感度ってなに?
ってことですが、

光を受け取る能力

と言えます。
数値が小さいほど感度が弱く、
数値が大きいほど感度が良いのです

フィルムカメラの場合は、
このISO感度違いのフィルムを使用して写真を撮り分けますが、
デジタルカメラの場合には、
カメラ側で変更できるものが主流です

メーカーカタログなんかには
「ISO 12,800!!」
なんて書いてあったりします。
スゴい時代になったなぁ…って感じですが
果たして必要なの?その感度。って感じ

ちなみに、NEX-5はISO200~12800まで選べます


ISO 200(クリックで拡大します)


ISO 400(クリックで拡大します)


ISO 800(クリックで拡大します)


ISO 1600(クリックで拡大します)


ISO 3200(クリックで拡大します)


ISO 6400(クリックで拡大します)


ISO 12800(クリックで拡大します)

極端に比べてみると

ISO 200(クリックで拡大します)


ISO 12800(クリックで拡大します)

拡大してみると、
ISO12800の画像はガサガサしています

例えばISO感度200から400に上げると、
2倍光を感じやすくなり、
シャッタースピードが2倍早くなります。

暗い所(水中も含め)での写真は
撮りやすくなります(手ブレしにくくなる)が、
ガサガサした写真になってしまうのです。/hiyo_shock2/}

ISOをオートにしていると、勝手にこのISOが上がってたりします
ISOは低くしておき、
強力なライト、ストロボで光を補充するのがきれいな写真を撮る最低条件です

人間の目はとても高性能なので、
勝手に瞳孔を開くことで、暗さを感じませんが、
水中撮影では特に『光』が重要です

で、NEX-5のISOですが、
400くらいまでなら使えそうです

次回は
『NEX-5を遊び倒す』
がテーマです。