ナイフ

2010-06-08 23:48:03 | 日記
今日はどこの新聞夕刊にも秋葉原事件の事が書いてあるみたいですが、
朝日新聞朝刊社会面の下の、横に細長い欄に、銃刀法違反の記事があったと思います。

「秋葉原事件をきっかけにすごく厳しくなって、少し大きめのものは、ナイフ製造者が
持っていても違法所持で書類送検された」というものです。

その人自身は「(商売柄)知ってたけど」と言っているみたいなので、
やむにやまれぬ事情があったのかもしれないのでまあいいのですが、
やっぱり「刃物を持って興奮している人に『落ち着いて下さい』と言った」という記事を連想します。

相手のテンションとあまりにも合ってなくて、相手に合わせない態度が透けて見えて
却って火に油を注いだことになって、依頼者ではないですが相手に結果的に殺人罪を負わせて、
一番弁護にならなかったように見えます。もう時効もないのに…

「ナイフ渡して下さい、銃刀法違反になっちゃいますよ、あなたを犯罪者にしたくないんで」
みたいな発想と全然逆だと思います。落ち着いてもらう方法が思いつかなくて、
周囲の助けてくれなさ性も感じ取って、究極時「自分が犠牲になって気が済むなら」
と観念したように見えます。抵抗しなかったみたいですし。

前者のは、作りものっぽいし、実際何かの本のエピソードの流用に思えますが、
これくらいも思いつかなかったのかもしれません。本屋さんがないからです。

後者は、「道路に飛び出した猫が車に気付いても硬直して動けなくて」というのを思い出します。
せっかく「非常事態というものはあるものだ」という事が分かっていても、教わってなかったのかも知れません。
前回も、今回も、「業界への悪質な挑戦」ばかり言って、起きた事件の方ばかり見ているからです。
「挑戦されるほど高級な業界だと思っているのか」という反感すら、思いつきます。

落ち着いて下さいというセリフからは、道徳が透けて見えます。「きちんとしなきゃだめですよ」。
「奥様とよく話し合って」か何か、儒教っぽい家族主義っぽいことを言ったのかもしれません。

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