この週末で、この土曜日だけが天気がいいと聞いたので、きのうは午前中に洗濯を済ませ、午後から、またむすめを連れてテニスの壁打ちに行って来た。
やはり、人が多い。テニスの壁打ちも近くの中高校の生徒を中心にいっぱいで入る隙間がなかった。そこで、しばらく少し離れたところにあるベンチでむすめとすっかり紅葉の進んだ景色を楽しんだ。
しばらくしたら、壁が空きそうだったので壁打ち場のベンチに移動した。向こうに土とアンツーカーの二面の壁打ちスペースがあるほか、手前にはその3倍ほどの壁が広がっている。
むすめをベンチの上に乗せてボールを与えておけば、降りることなくおとなしくいつまでも待っている。小生がいうのもなんだが、むすめはいいぐあいにそとづらは良い。いい子でそのまま待っている。小生はここからもっとも遠く離れた(おそらく50メートルは)一番端っこの壁まで行って壁打ちを30分程続けたか、時々、こちらを観ているようだが、泣き声を出したりはしない。
そのうち、遠くからむすめを気にしていた中学生たちがひとりふたりと壁打ちの休憩ついでにむすめのそばにやってきた。壁打ちをしながら注意を払っていたら、ついには5~6人の男子生徒に囲まれ、なでられたり、中にはキスをする子も出てきた。そんな時もむすめは怖がることなく、尻尾を振って愛想を振りまいていた。とにかく、そんな時のむすめはかわいい。瞳が天使のように(?)輝くので、モデル犬に推薦したいくらいだ(親ばかです)。
正直言って、生徒たちが途中でむすめに何かいたずらをしないかと心配だった。遠くからだったのでなおさらだ。生徒たちがいなくなって、急いでむすめのところに戻ってみた。むすめは大丈夫だったが、他人には見せないようなほっとしたような表情をしながら、一所懸命に尻尾を振って迎えてくれた。
しかし、実はある意味、予想は当たってしまった。 画面に写っている黄色いテニスボール。むすめの遊び道具として置いていったのであるが、帰ってみると姿が消えていたのだ。ずっと遠くから観察していたから、むすめのそばにいたのは彼らだけだった。
この壁打ち場のそばには、広島市の生んだ大スター(?)K川K司の出身校でもある中高一貫の有名私立進学校S校がある。そこの生徒であるとはあえて特定するのはやめておこう。でも、もしそうなら、この辺では一目置かれている君たちはいつも学校の看板を背負っているのだよ。若い頃は団体の中にいるとついついひとりでは出来ないこと大胆なことをやってしまいがちなのは分かる。でも、たとえボールひとつでも、仕事で得たお金で初めて手にはいるものだということ、そして、ボールひとつでも他人様のものを持って帰ることは立派な犯罪になるという危機感を持たない君たちではなかろう(まあ、これも親の家庭での教育がなっていないからということに尽きるんだけどね)。ちょっとしたことが世間のきみたちへの見方を変えてしまうことを憶えておいてほしい。
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