
神戸を舞台にした、懐かしの朝ドラ「風見鶏」を覚えていますか?
NHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」は、朝ドラ第20作として昭和52年10月3日から翌年の4月1日まで放送されました。
昭和52年(1977)といえば、テレビの白黒放送が廃止され完全カラー放送に移行した年。テレビでは「ドリフ大爆笑」の番組がスタートし、キャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と解散宣言をした年でもあります。
そんな年の秋に放送が始まった朝ドラ「風見鶏」は、異国情緒漂う大正時代の神戸を舞台に、ドイツ人と結婚してパン作りに情熱を注ぐ女性の姿を生き生きと描き好評を博しました。
朝ドラ「風見鶏の主人公の松浦ぎん(新井春美さん)は捕鯨で有名な和歌山県太地の生まれ。女学校卒業後に神戸でドイツ人のパン職人ブルックマイヤー(蟇目良さん)と知り合って結婚します。二人は男の子をもうけるものの、第二次世界大戦の波に翻弄されて別れ別れになってしまうのです。
夫や息子と離れ離れになったぎんは神戸にひとり残されてしまいます。が、ぎんは一家の再会を信じてパン作りに励んでいきます。ぎんはパン作りのかたわら、日本で暮らす外国人の面倒を見て「在日外国人の母」と呼ばれる存在になったのでした。
この朝ドラをきっかけに国内では「神戸異人館ブーム」が巻き起こり、現在にまで至る神戸観光ブームの礎になったといわれています。ちなみに神戸市ではこのドラマを記念し、放送開始の10月3日を「KOBE観光の日」と定めています。
--------------------------------------------------------------------