特定失踪者家族からの手紙（7）今井裕さん

特定失踪者家族からの手紙（7）今井裕さん（昭和44年年3月、青森県弘
前市で失踪）のお兄さん

※それぞれの失踪状況については調査会のホームページをご覧下さい。なお、一部原文の語句の
誤りを訂正してあります。

拉致議連会長　平沼赳夫様

　私の弟今井裕が昭和四十四年三月二日、卒業式の前日失踪しました。

　卒業式の当日は生徒を代表して答辞を読む事になっておりました。

　就職も決まっており、早大の二部に進学する受験勉強も前日までしていました。

　母は五十年も前から毎日一行日誌を書いており、今でも欠かさず書いています。
失踪してから何日も無言電話が来た事を記録されています。

　その中で平成四年十月二日の日誌に、男の声で“二、三日中に裕を返す”という電話が有った
事を書いていました。

　母も八十九歳になりましたが、息子が帰る迄死ねないと頑張っています。

　一日も早く拉致問題が進展する事を願っています。

　平成十六年一月松前警察署に告発状を提出しました。公安調査庁盛岡公安調査事務所からも三
回、事情聴取に来ました。

　中山拉致担当大臣からも励ましの手紙を頂き心強く思っております。

　日朝交渉を見ても、対北朝鮮に対する姿勢が弱腰になっているように思われます。

　今後の交渉において強い態度で望む事を希望します。

平成二十年九月八日
兄　今井　英輝
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氏名 今井　裕 失踪年月日 昭和44(1969)年3月2日
ふりがな いまい ゆたか 生年月日 昭和25(1950)年12月20日
性別 男 当時の年齢 18
身長 170センチ位 体重 62～3キロ
公開 第1次公開
当時の身分 青森県立弘前工業高校3年生
特徴 眼鏡着用。右の頬に子どものとき木に登ってついた傷が残っている。
失踪場所 青森県弘前市内
失踪状況 3月4日の卒業式で答辞を読むことになっていたので、「制服のボタンを買いに行く」と自宅を出たまま行方不明に。東京の営団地下鉄に就職が決まっていた。平成16年1月29日、青森県弘前署に告発状提出。