Blue jewel

拉致の解決を願って
「蒼き星々」関連テキストなど(ココログにも掲載)現在gooがメイン。
デザイン時々変更。

『いま、これから』 ~被曝不安の町で~

2012-05-16 | 時流
『いま、これから』


磐梯吾妻スカイラインから、福島市を望む

福島市は、原発から約六十キロのところにあります。私の住む渡利地区は放射線量が高く、近くの中学では生徒が校庭を使えず、除染のため表面の土を三ヶ月かけて削り取りました。その土は角の方に集めてブルーシートをかけてあり、高く、近くの中学では生徒が校庭を使えず、除染のため表面の土を三ヶ月かけて削り取りました。その土は角の方に集めてブルーシートをかけてあり、どこにも移す場所がないそうです。

町内会でも一戸毎に地面から十センチと一メートルのところを線量計で測りました。数値はちょっと高く子供たちや若い世代の健康に与える外部及び内部の被曝が心配されます。

安全とされていた福島の米のごく一部にセシウムが検出され、名産のサクランボ、桃、リンゴ、梨、野菜が風評被害のため売れ行きが悪く、農家の痛手は一方ではありません。

翻って原発の電力がなかったら日本の高度成長は難しかったと思えばその功罪は誰に問わん思いです。でも、今現実に原発の危険性を目の当たりにしました。

そこへ大津波が重なり頼りの漁船も、働き場所も大切な家族も一瞬に失い、悲しみに苦しみに耐えて人々は暮らしています。
今後の電力の安定供給もさまざま言われますが、長い時間と困難が伴うでしょう。
福島県での膨大な土地の除染はとても大変と思います。日本人の叡智を集め、諸外国の力も借りて前進するしかありません。

全国各地からのボランティアの方々、心のこもった義援金をお寄せくださった方々、命がけで働いてくださった消防士の方、全ての方に福島に住む者の一人として深く感謝をしております。

短歌同人誌 『青南』に掲載された投稿より。
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浦和での集会 5月4日

2012-05-07 | 時流
ゴールデンウィークの最中、浦和での集会に出席してきました。

~北朝鮮の今、朝鮮学校補助金問題~と言うテーマ
講師は、北朝鮮難民救援基金 加藤博代表
    ジャーナリスト   野村旗守氏
    ジャーナリスト   萩原遼氏
  
  
  

① 北朝鮮難民救援基金 代表 加藤博さん
「金正日以後の北朝鮮と拉致・人権侵害について」

② 朝鮮総連の資金の流れを追及しているジャーナリストの野村旗守さん
「朝鮮総連の資金の流れと工作活動について」

③ 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 名誉会長 萩原遼さん(レジメ1枚あり)
「朝鮮学校への補助金支出問題について」


上記の興味深い講演に会場も熱気にあふれていました。
埼玉の補助金問題を条件付きとして、実質的には支出されない付帯条項をつけることに尽力した埼玉県議会議員のみなさんも駆けつけていました。

午前中は、脱北者問題を取り扱った『クロッシング』の上映。
午後が講演と、質疑応答というスケジュール。

特に朝鮮学校の問題については、『拉致があるから補助しない』ではなく、『異常な教育を受けている子供たちのためにも、教育内容、教科書の改革が必要だ』と訴える萩原先生の姿勢に共感を感じました。

萩原先生は、朝鮮学校の教科書を翻訳しその内容をはっきりとわかるように出版なさいました。
教科書には歴史的にも間違った記述が多く、特に日朝平壌宣言については、『朝日友好をはかろうとする我が国に対して日本はことさら拉致問題を拡大してその道を妨害している』(大意)といった書き方がされているということでした。

この教科書の翻訳本が、この問題を提起する人々が自治体に訴える際に本当に役に立ったのだそうです。現場の行政も、教科書を読める人材もなく、翻訳して読めないまま、補助を出そうとしていたわけで、(何も調査せず実態をつかんでいないと言うこと)事実を突きつけることで、説得に大きな力となったようです。

この部分、もっと世論に理解してもらう努力が必要だと思いました。
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5.4北朝鮮の今、朝鮮学校補助金問題

2012-05-04 | 時流
5.4北朝鮮の今、朝鮮学校補助金問題



救う会埼玉の集会で
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めぐみへの遺言から(4)

2012-04-24 | 時流
めぐみへの遺言  幻冬舎
横田 滋 (著), 横田 早紀江 (著), 石高 健次 (著)
第四章 撃ってでよう  P91~93 より
他人の痛み、辛さが本当にわかるには --早紀江--

石高さん
--やっぱり、特に早紀江さんは人間的に人柄が良くて品があるからシンボル化されてしまうのでしょうけど。まるでマリア様みたいなところがあるから。

早紀江さん
それは違います。絶対違う。平凡なおばあさんです!

滋さん
テレビのある人が言っているのだけれど、私たちが良く引っ張り出されるのは、家族会事務局長の増元さんあたりだけを出すと、どうしても見ている人から『馬鹿にするな!』という反発を食らうんだと。私たちはどちらかというと穏やかなことを言うから、そういうのを一緒にださなかったらなんで強硬なのばかり出しているんだと批判を受けるらしい。そういう意味から出てくれと言ってくる。

早紀江さん
クッションになるということね。

石高さん
そればかりではないと思います。去年の12月金正日が亡くなるとすぐにテレビ局がご夫妻に出演をお願いする、拉致担当大臣は家に飛んでくる。で、ご夫妻はこれは娘のためになると、テレビに出て訴える。政治家が動いてくれなきゃ始まらないから娘のためだと付き合う。一年間に100回以上も頑張って公園に行くのと同じ純粋な気持ちでしょう。

そうするうちに、今や早紀江さんはマリアの偶像のようになっていて、方々に引っ張り出されてエネルギーを目いっぱい使っている。しかし全然進展しない。つまり空回りしている。それが悲しいのです。拉致問題が、本来の次元とは違うところに行きつつあるんじゃないかと危機感も覚える。もっと厳しい現実を見てくれ、直視してくれと言いたい。野田総理にしろ、ブルーリボンバッジをつけているのは有り難いけれど、本質はそんなところにはなく、水面下でも闇の世界でもとにかく、持てる力を総動員して拉致解決を前へ進めてほしい。

早紀江さん
そうです。同感。

石高さん
--バッジをつけていれば、あたかも拉致問題に関心があってやっていますと傍目には映るのでしょうけれど、外務省の最高幹部に聞くと北との交渉は何も進んでいません、何もやっていませんとはっきり言う。子供のような言い方だけど、場辞意をつけていることを言い訳にしない、それで完結しないでほしい。

早紀江さん
本当、情けないと思う。確かに考えてみればおかしい。石高さんはめぐみの拉致を突き止める二年前に拉致犯人を韓国で追いかけて、原敕晁さん拉致を命がけで証明したわけでしょ。ところが政治家は緊張感がなくてのんびりしている。それは、ずっと感じています。


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めぐみへの遺言より(3)

2012-04-23 | 時流
めぐみへの遺言  幻冬舎
横田 滋 (著), 横田 早紀江 (著), 石高 健次 (著)
第六章 希望と絶望に翻弄されて P145~146 より

※28 北朝鮮への米支援、私たちを置き去りにしないで--早紀江--

石高さん
--希望がわいてきたときに、自民党政府がコメ支援をやり出す。自民党本部に抗議に行ったとき、バカヤローと大声で言う人もいました。

滋さん 
言ったのは二人だけです。あと『国会議員を辞めろ!』と言った人もいた。

早紀江さん
米支援などの経済援助が始まったとき、なんでこんなことまでするのか、しなくてはならないのか、政府の人たちは何も感じないのかと私も腹が立ちました。
拉致問題が置き去りにされるのではと言う不安があって、私たちのことを忘れてくれるなという強い気持ちがそう言わせたのでしょう。気持ちはわかりますが、それがテレビに出ると、一般の人はちゃんと理解してくれない場合がある。

滋さん
当時、外務省の入り口で座り込みをしていて、出入りの市民にビラを渡そうとしたら、受け取らない人がいて、『オマエそれでも日本人か?』なんて言う。
あんな暴力的な言い方は、やめたほうがいい。
去年6月だったか、東京のデモ行進で、私たちの知らない団体が参加していて、『在日朝鮮人は東京湾に放り込め!』なんて怒鳴っていてそれがテレビのニュースでも放映されたのです。拉致と関係のない在日の人に対してまでそんな言い方をするのは良くない。筋違いです。

早紀江さん
デモはもちろん自由参加ですが、シュプレヒコールの文句は、これとこれって最初からいくつかのパターンが決められていてそれを言います。あんな言葉が出ると、家族会はそこまで言うのかと誤解されるからまずいと思う。

滋さん
勝手なことを言っているのに、一緒に横で歩いている救う会の役員が止めないんだから。

早紀江さん
そのあと、西岡会長が、『ああいうことを言わせないように注意をしておきましたから』と言われて、それで終わったのですが。

滋さん
自分たちの考えを違う人を許さないという姿勢は、本当に良くない。

早紀江さん
救出運動を一生懸命やっていただいているのは感謝します。ただ『自分たちの考えで凝り固まっていて良くないよ』と言う声を最近、しばしば耳にします。
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めぐみへの遺言より(2)

2012-04-23 | 時流
めぐみへの遺言  幻冬舎
横田 滋 (著), 横田 早紀江 (著), 石高 健次 (著)
最終章 めぐみへの遺言 P205~206 より

早紀江さん
とにかく自由にしてやりたい。
あんな国に閉じ込められたままで消えてもらいたくない。
たった一人哀れに死んでほしくない。生きている間にせめて一時間でもいい。
日本に帰ってきてほしい。
あの人が大好きだった広々とした野原で寝転がって青空を見たり風に当たったり、
馬や牛や羊が遊んでいる緑の牧場のようなところで思いっきり遊んで、
これが自由なんだ!と思わせてやりたい。
それが希望です。

  

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めぐみへの遺言より(1)

2012-04-23 | 時流
読み終えた 『めぐみへの遺言』 心に残った文章を紹介します。


めぐみへの遺言  幻冬舎
横田 滋 (著), 横田 早紀江 (著), 石高 健次 (著)
最終章 めぐみへの遺言 P194~195 より


早紀江さん
救う会の会長の西岡さんは制裁制裁とやってきて北朝鮮をギリギリまで追い詰めてきた。ここで手を離して緩めると,せっかく持っている玉を坂道に転げ落とすようなものだから続けるべきと言う方針です。安倍晋三さんもそのお考えです。


--石高さん--
制裁によって北朝鮮が具体的にこういうふうに困っているというのが出てきていないのです。最近も外務省の幹部に会ってその点を確認したのですが、『効果はない。』『日本からものが行かない分、中国が穴埋めして経済的にも困っていない』と答えた。
金正日死去で安倍さんが雑誌に緊急論文を書いておられるけど、制裁して北朝鮮を追い詰めたら暴発するという人がいたが、していないじゃないかということしか書いていない。制裁を継続、強化しろと言われるが、その根拠を示されていない。6年やってきて具体的にこういう効果が出ているから継続・強化するということで、今後こういう風に北朝鮮は追い詰められ拉致解決に寄与するという肝心の部分が見当たらないのです。
少なくとも、6年間の制裁でどんな効果がでているのかの検証はやるべきです。

めぐみへの遺言

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めぐみへの誓いDVD発売

2010-09-25 | 時流
拉致問題演劇公演「めぐみへの誓い」
=劇シネDVDいよいよ発売=
■拉致問題の全容を知ってもらうために



2010年1月。東京紀伊国屋サザンシアターで公演された「めぐみへの誓い」は、8ステージで3000人を超える動員を記録しました。その節は制作発表記者会見から本番にいたるまで紹介いただき、誠に有難うございました。公演本番には横田めぐみさんのご尊父横田滋氏や、田口八重子さんのご家族飯塚繁雄氏や飯塚耕一郎氏も観劇し、この舞台の成果を高く評価して頂きました。そして多くの観客の方々が涙し、拉致問題の解決のため新たな決意をしたと仰っています。
 公演後、横田滋氏の紹介により新潟での公演なども模索しましたが、総勢八十一名という特別に大人数の舞台のため、経済的な理由から地方講演は未だ成立していません。
 しかし「この舞台を日本中の一人でも多くの人に観て頂き、拉致問題に理解を頂きたい」と、この度DVDによる劇シネの発売の運びとなりました。作品は専門家による三台のハイビジョンカメラによる撮影を行い、クオリティー的にも高いものになっていると自負しております。
 できれば貴メディアを通して、この情報を告知、紹介していただきますよう、お願い申し上げます。







              
<企画・製作・発売元>
         劇団夜想会  (03―3208-8051)
              主宰   野伏 翔
              制作   石村昌一
                   佐々木俊夫
(記)

「めぐみへの誓い・完全収録DVD」
発売 10月8日 定価3800円(税抜き)3990円(税込み)

<DVD販売元>
   (株)JVD  03-3409-9920 
 03-3409-7470FAX
  info@jvd.ne.jp
以下のサイトで予告編をご覧頂けます。
http://www.jvd.ne.jp/cine/megumi/top.html   
--------------------------------------------------

■劇の内容
今尚解決を見ない北朝鮮による日本人拉致事件。この舞台では横田めぐみさんや田口八重子さんたち、今現在も尚拉致されたままの拉致被害者の生活を、元北朝鮮工作員安明進(アン・ミョンジン)や金賢姫(キム・ヒョンヒ)他の証言を元に、リアルに描いています。
物語はめぐみさんが13歳、楽しいバレエの発表会に始まります。しかし突然の拉致。朝鮮語の学習、悪夢に見た強制収容所の悲惨、そしてこの地で生き抜こうと静かに決意するシーンへと展開します。一方で李恩恵(リ・ウネ)こと田口八重子さんと、後に大韓航空機爆破事件を起こした金賢姫(キム・キョンヒ)の共同生活を通して、一見明るく振舞う八重子さんの底知れぬ悲しみ、引き裂かれた一歳と三歳の幼子たちへの狂おしい思いを描き、この事件の酷さを告発しています。
そして2002年。小泉首相の訪朝により五人の拉致被害者は帰ってきたが、めぐみさんや八重子さんたち八人は死亡と伝えられる。しかしその死亡の通知は全くの嘘である事が判明する。北朝鮮の謀略と日本外務省の不作為・・・横田早紀江さんたち家族の新たなる戦いが始まる・・・。  
ある日突然愛する家族と引き離された人たちが、いつか必ず日本へ帰ることを心に期し、必死に生き抜こうとする姿は、涙無くして観ることが出来ません。そして横田さん夫妻をはじめとする、家族たちの気の遠くなるほど長く続く救出活動は、あらためて家族愛の尊さを教えてくれます。



≪脚本・演出≫ 
=野伏 翔=
《配役》
横田滋=小野寺昭
横田早紀江=石村とも子
横田めぐみ=木村彩花  内田菜月(少女時代)

田口八重子=川上麻衣子
金賢姫(キム・ヒョンヒ)=辺見のり子 
野口(ボランティア)=山田健太

他総勢=81名

■ 横田めぐみ役と金賢姫(キム・ヒョンヒ)役はプロ、アマ合計
五百名からの応募のあった「横田めぐみ役オーディション」により選出されました。

《出演者紹介》
○小野寺昭(横田滋)
 1943年北海道帯広市出身。テレビ「太陽にほえろ」の島刑事=通称「殿下」役で一世を風靡。映画、テレビ、舞台など多数出演中。夜想会初出演。
○ 石村とも子(横田早紀江)
埼玉県蕨市出身。青山学院英米文学科卒。夜想会公演「俺は君のためにこそ死ににいく」の鳥濱トメ役、原爆乙女を描いた「愛と不安の夏」主演紗依子役等、夜想会の中心的存在として活躍中。
○ 木村彩花(横田めぐみ)
埼玉県出身。現在早稲田大学文学部一年生。2008年3月、16歳の時、紀伊国屋ホール「三人姉妹」の三女イリーナ役で初舞台。
○ 川上麻衣子(田口八重子)
スウェーデン、ストックホルム出身。十四歳の時、NHKドラマ人間模様「絆」でデビュー。TBS「三年B組金八先生」で一躍脚光を浴びる。映画「でべそ」で第6回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞受賞。シアターコクーン「天国から来たチャンピオン」で演出家野伏翔と出会い夜想会公演「十二夜」「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」に出演。
趣味の吹きガラスでは二年に一回展覧会を催す。


○ 辺見のり子(金賢姫=キム・ヒョンヒ)Wキャスト
1985年、大分県出身。明治大学文学部卒。ミスユニバース2009ファイナリスト・ワールドミスユニバーシティコンテストファイナル。身長168センチ。バスケット、スキーなどスポーツ万能。2009年夜想会入所後は連日演技の特訓に明け暮れている。

○ 山田健太(野口=ボランティアの青年役)
1991年、神奈川県出身。2007年滝田洋二郎監督「バッテリー」の主演、キャッチャー永倉豪役で脚光を浴びる。続いて野伏翔監督「初恋・夏の記憶」主演。舞台は夜想会公演「俺は君のためにこそ死ににいく」に続く出演。

以上




2010年9月    (株)夜想会 
         (株)ジェイブイディー
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生きて会いたい!拉致・特定失踪者

2010-09-13 | 時流


以下の記事をぜひ読んでください。

横田めぐみさんのご両親も、北朝鮮に拉致されたと判明する前、同じ思いをなさっていました。
家族の痛み、願い、絆の強さは、認定であろうとなかろうと、変わりません。
特定失踪者家族の思いをどうぞ理解してください。


生きて会いたい…「身元不明相談所」で見つけた日本人の絆


近所の100歳以上の高齢者がいなくなっても気に留めない。隣家や隣室から子供の泣きじゃくる声が聞こえても、知らぬふり…。大都会ではそうしたことが日常になっている。無縁社会。だが、肉親の行方が分からなくなった人たちがこの時期、決まって集まる場所がある。警視庁が設置した「身元不明相談所」だ。「生きてもう一度会いたい」。そこには、無縁社会では忘れられた絆(きずな)が確かにあった。

世界各国から観光客がおとずれる東京・浅草の浅草寺。境内の一角にある無人の派出所が毎年9月の1カ月間、身元不明相談所として利用される。

荒川区の無職、宮本正栄さん(69)夫妻は開設初日の朝一番に相談所を訪れた。8年前に次男の直樹さん=当時(24)=が行方不明になってから毎年、通い続けている。

宮本さんは直樹さんの特徴などをまとめたチラシを3万枚以上作り、情報提供を求めている。直樹さんの所持品や失踪(しっそう)当時の服装などをまとめたファイルも肌身離さず持っている。

「たまに忘れてみたいと思うこともあるんです」。徒労に終わることが多い作業の連続。気がめいることもある。それでも、「この暑い中、どうしているのか心配になる」のだという。

直樹さんがいつ帰ってきてもいいように健康にも注意している。「一日でも長く生きていたい」と額の汗をふいた。

「毎年来ているのですが…」。江東区の無職、後藤日出男さん(78)も宮本さんと同じく開所と同時に相談窓口に入ってきた。平成13年9月に家を出たまま帰ってこない次女の美香さん=当時(30)=を捜し続けている。訪れるのは今回で7回目だ。

美香さんの失踪後、後藤さんは情報を求め都内の警察署を回った。探偵事務所に調査を依頼したこともあった。16年には北朝鮮に拉致された可能性を否定できない特定失踪者とされたが、安否に関する情報が寄せられることはなかった。

都内で起きた事故や行き倒れなどで「変死体」として扱われた遺体は年間約2万体近くあり、そのうち身元不明遺体は約360体ある。7年以降の累計は2521体に上る。昨年は期間中に685件の相談があり、61体の身元が確認された。相談所には身元不明遺体の顔写真や所持品の特徴などが書かれた冊子が置かれている。

生存を祈って相談所を訪問しながら、身元確認の冊子をめくる。その心情は…。「美香に似たような人はいるんですが、違うと分かるとほっとする。手がかりがあればと思ってきていますが、複雑ですよね」

■■■

日差しが強さを増す午後、日傘を差した女性が相談所に入っていった。女性は膨大にある過去の資料を約2時間にわたって入念に目を通した。約40年前から所在不明になっている義父を捜していた。

これまで会ったことはなく、手がかりは70年以上前の白黒写真のみ。相談所の存在を知り、今年初めて足を運んだという。「自分の目で見て確認して、少し納得した気分もあります」

義父はすでに100歳を超える年齢だ。今でも親族が集まると義父の話で盛り上がる。
「自然に戻ってくるような気がするんです。義理の父親でも自分の親。初対面になるが、『お父さん』と呼んでみたいです」。女性は少しだけ晴れやかな顔で相談所を後にした。



http://blog.livedoor.jp/tokyo_ribbon/archives/1143404.html
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10.23=北朝鮮による拉致被害者救出のための集い=

2010-09-09 | 時流




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 北朝鮮による拉致被害者救出のための集い
~拉致被害者・
  特定失踪者問題調査会問題への理解と関心を~
 平成22年10月23日(土)午後1時半~4時半
    於:東京都庁 都民広場(オープンエアー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【日時】平成22年10月23日(土)
    午後1時半~4時半
【場所】東京都庁 都民広場(オープンエアー)
    JR 私鉄:新宿駅西口/地下鉄:東京都庁前
【内容】特定失踪者家族の訴え・展示・ワークショップなど
【主催】東京都(予定) 特定失踪者問題調査会 東京都拉致議連など
【参加者】来賓/全国から特定失踪者ご家族

特定失踪者の問題を提起することは、認定被害者の救出にもつながります。
最初で最後という、この集会の主旨をご理解いただいて 告知と、ご参加をお願いします。



どなたでも参加できる集会です。
イベントテントも用意していますので、ご家族連れでも大丈夫です。
特定失踪者のご家族が、100名以上参加される最初で最後の集会です。

この機会に多くのみなさんに集まっていただきたく、お願いします。

尚、バナーは、ご自由にご利用いただき、告知に使って戴ければ、幸いです。
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東京都HPに拉致問題掲載

2010-09-03 | 時流
昨年三月に、関係団体と共に、東京都に要望した、東京都ホームページでの、拉致問題掲載について、東京都が対応し、このたび公開になりましたので、皆様どうぞご覧ください。

http://www.metro.tokyo.jp/

上記トップページの


この画像から、入ってください。


東京関連の公開されているすべての特定失踪者も、掲載されています。

 北朝鮮による拉致被害者の方々のうち、東京都にお住まいになっていた方々、又は東京都で失踪した方々は4名います。
 また、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者といわれる方々のうち、同じく、東京都にお住まいになっていた方々、又は東京都で失踪した方々は46名います。
 東京都は、これらの方々が一刻も早くご家族と再会できるよう、拉致問題の解決に向けた取組を全力で進めて参ります。

ご協力いただいた関係団体の皆様に感謝するとともに、東京都知事本局のご努力にも敬意を表し、感謝します。


なお、拉致被害者・特定失踪者個人の画像をクリックすると、各当サイト(政府サイト・調査会の個別情報サイトなど)にリンクしています。
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金賢姫来日

2010-07-24 | 時流
私は、今回の来日が、政治ショーで終ってはいけないと思っていました。
ただ、使った費用がどうだとか、ヘリコプターがどうだとか、そんなことの前に、数十年の無策を憂いたい。

1987年の大韓航空機爆破事件の時金賢姫を拘束した砂川昌順さんは、そのことを憂えていた。(http://blog.goo.ne.jp/blue-jewel-7/e/0e79af3bb422837cae577142e808ebd1)

あの時、なんの聴取もしないで、韓国に金賢姫を渡したのは、時の自民党政権。
あの時、なにもしなかった責任は、どう考えるのですか?
自民党は、金賢姫来日への批判を、政争の具にすることなかれ!
具体的な施策を提言せよ!

費用対効果?一億?数千万?

1987年から23年、1年1000万の予算もつぎ込めず、諜報機関もなく、インテリジェンスゼロで、放置してきたのだから、私は、今回の来日の成果云々は別として、大きく批判したいとは思わない。

こんな形になった責任は、自民党にも内在する。もちろん民主党にも!
そして、ここまでしなければ盛り上がらないマスコミと世論=国民にだって、責任はあると思う。

やり方には、ある程度問題はあったかもしれない。
けれど、とにかく行動はした。

見ていて思うのは、日本は、<極秘>ができない国だということ。
極秘のはずの日程も、ぼろぼろ漏れてくる。
意図的に情報を流している人物がいるのではないかとさえおもう。
(反民主勢力?反、中井勢力? 枠外に置かれた外務省??)

こんなに簡単に情報の漏れる国に、金賢姫を呼ぶのは、大変なこと。
世論が、拉致の深刻さを未だに深く理解していないことが、良くわかる。

批判は批判として、中井大臣が受け止めればいい。

金は、拉致問題に無関心だった国民と、無策だった政府への、<ツケ>だと理解したい。

そして、与野党問わず、政治を動かす人々には、更なる努力を望みたい。

私は、横田夫妻の表情に落胆と疲れを読み取った。
それでも、横田夫妻は、金賢姫にさえ、いたわりの言葉を忘れない。
私達が、思慮のない言葉を述べるべきではないと、思う。


◆参考

 ARF=ASEAN地域フォーラム出席のためベトナム・ハノイを訪問している北朝鮮の代表団の一人が、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員について「国と家族を裏切った」と初めて言及しました。

 北朝鮮の代表団の一人は、ANNの取材に対して「(金賢姫元工作員は)国と家族を裏切った者だから話したくない」と述べました。北朝鮮はこれまで、1987年に起きた大韓航空機爆破事件以来、一貫して「事件はでっち上げだ」と主張していて、また、金元工作員の存在についても認めていませんでした。

国と家族を裏切った金賢姫 北朝鮮高官発言
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今こそ、行動を!拉致を動かすための院内集会 報告

2010-05-16 | 時流
『院内集会報告』
昨日衆議院第一議員会館、第四会議室に於いて、『今こそ、行動を!拉致を動かすための院内集会』を行いました。

参加者は以下
★講師
 ・横田滋さん(拉致被害者・横田めぐみさんのお父様)
 ・横田早紀江さん(拉致被害者・横田めぐみさんのお母様)
 ・荒木和博氏(特定失踪者問題調査会代表)
 ・村尾建兒氏(調査会専務理事・しおかぜ担当)

★議員
 ◆国会議員 ※しおかぜ録音のみを含む

 ・長尾たかしさん(民主党・衆議院議員)・・・しおかぜ録音
 ・松原仁さん(民主党・衆議院議員)・・・本人出席
 ・石原洋三郎さん(民主党・衆議院議員)・・・しおかぜ録音(事前録音)
 ・山谷えり子さん(自民党・参議院議員)・・・しおかぜ録音
 ・城島光力さん(民主党・衆議院議員・北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会委員長)・・・本人出席

 ・小池百合子さん(自民党・衆議院議員)・・・代理人に資料のみ配布
 ・衛藤晟一さん・・・本人出席、しおかぜ録音
 ・城内実さん・・・秘書2名代理出席

 ・平沼赳夫さん・・・代理人が資料のみ受け取り
 ・渡辺義彦さん・・・代理人が資料のみ受け取り

 ◆地方議員
 ・鈴木正人さん (埼玉県議)
 ・吉田康一郎さん(東京都議)

特定失踪者家族
 ・藤田隆司さん(特定失踪者・藤田進さんの弟さん)
 ・宮本正栄さん(特定失踪者・宮本直樹さんのお父様)
 ・宮本はるみさん(特定失踪者・宮本直樹さんのお母様)
 ・生島馨子さん(特定失踪者・生島孝子さんのお姉様)
 ・竹下珠路さん(特定失踪者・古川了子さんのお姉様)
 ・後藤日出男さん(特定失踪者・後藤美香さんのお父様)

 ◆関係団体
 ・名古屋ブルーリボンの会 ・救う会ふくしま ・あさがおの会 大阪ブルーリボンの会から5名 ・明るい社会つくり三次(広島)関係者2名  ・救う会埼玉・チャンネル桜ニ千人委員会栃木県支部2名  ・救う会神奈川 ・ARNKA ・北朝鮮人権委員会 ・川崎青年会議所2名・新潟の青年会議所2名

 ◆個人
 ・有田芳生さん(ジャーナリスト)
 ・三橋貴明さん(三橋貴明事務所)
 ・井上義行さん(元内閣総理大臣首席秘書官)
 ・鳥取・奈良・茨城の支援者(各1名)

 ◆政府・自治体関係からも、山口英樹さん(拉致対策本部室長) 他2名
  東京都知事本局総務部調整課長・岡安雅人さんもご参加いただきました。

 ◆報道取材
 ・TBS
 ・毎日新聞社
 ・TV朝日
 ・朝日新聞


初めての取り組みで、至らないことも、多かったと思いますが、これだけ多くの拉致を解決したいという強い願いを持ったみなさんが集まってくださったことに、まず、心からの感謝を申し上げます。

また、この集会のために御協力いただいた、山谷えり子事務所、松原仁事務所、長尾たかし事務所のみなさんに、細部にわたりサポートを頂いたことに、敬意を込めて感謝致します。

お忙しい中時間を割いてご出席いただいた議員のみなさんなど、出入りの激しい集会でしたので、議論が尽くせない部分もありました。これは、反省と共に、次回に生かしていきます。

その中でも参加者のみなさんと 『行動しよう』『解決に向け手をつなごう』 という意志を共有できたことは、一つの成果だと思っています。

この経験を生かし、今後も、政府・議員の皆さんに動いていただくために、できるだけのことをしていきたいと思います。

尚、小池百合子議員は、最後までしおかぜ録音に参加しようとご努力いただいたにもかかわらず、議決のため、録音ができませんでした。
残念ではありましたが、小池議員も含め、次回には、もっと多くの議員に録音をしていただけるように、お声がけをしていこうと思います。

ご参加の皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。


◆―東京ブルーリボンの会―◆一同
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『めぐみへの誓い』初日

2010-01-27 | 時流



小野寺昭さん、川上麻衣子さん出演の演劇、『めぐみへの誓い』を見てきました。

初日、入りはどうかなーと思っていましたが、主催者のみなさんの努力で、会場はにぎわっていました。

拉致問題、初めての本格的演劇。
脚本家の方が、自分にできることとして、どうしても、この演劇を書かなければならないと思ったというお話を聞きました。

劇中で使う署名版は、救う会埼玉と、東京ブルーリボンの会から、提供しました。
ほんの少しのお手伝い。

会場では、リボンパッケージとはがきの配付もしてくださいました。


特定失踪者問題調査会の荒木さん、ジャーナリストの西村幸祐さん、田口八重子さんの長男飯塚耕一郎さんのお姿も。

これから見る人のためには、内容に深く触れない方が良いと思いますが、総じてよく勉強して作られた演劇だと思いました。


強制収容所問題にも触れ、これまでの流れを丁寧に追ったシナリオでした。

田口さん役の川上麻衣子さん、横田早紀江さん役の石村とも子さんの熱演も光っていました。

今、ほとんど拉致がニュースにならない時期ですが、拉致について余り知らない人にこそ、見てもらいたい演劇でした。

出演者のみなさんも、本番まで相当拉致問題について学んだと、プロデューサーの方にお聞きしました。若い役者の方も、今までは、拉致についてほとんど知らなかったけれど、この演劇を通じて、その悲惨さを実感したとも、聞きました。


そう言う意味でも、素晴らしいことだと思います。


31日まで
新宿サザンシアター
http://yasokai.world.coocan.jp/framepage2.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1月26日(火)~1月31日(日)
紀伊國屋サザンシアターにて
計8回公演(☆・月Wキャスト制)

日程
1月26日(火) 18:30~
1月27日(水) 18:30~
1月28日(木) 18:30~
1月29日(金) 14:00~  18:30~
1月30日(土) 14:00~  18:30~
1月31日(日) 14:00~


※会場は開演の30分前よりです。

チケット:前売り¥5,000  当日\5,500  大学・専門学生\3,000 高校生\2,500
小・中学生¥1,000(学割チケットは夜想会のみで販売しております。)

ローソンチケット:予約Tel 0570-084-003(Lコード 31973)
                 0570-000-407(10:00~20:00)
イープラス

夜想会  Tel 03-3208-8051(10:00~19:00)
E-mail  yasokai-ishi1968@mbr.nifty.com

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めぐみへの誓い 上演

2010-01-14 | 時流


 北朝鮮の拉致被害者、横田めぐみさんを題材にした演劇「めぐみへの誓い」が26日~31日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで上演される。北朝鮮工作員に強引に連れ去られてから32年余り。娘に会うことができない両親の苦悩を描いた。

 劇団「夜想会」の公演で、脚本・演出を手がけたのは野伏翔さん(57)。「最近、拉致問題の報道が減った。演劇で話題性を作ることで役に立ちたかった」という。

 脱北した元北朝鮮工作員や、大韓航空機爆破事件の実行犯である金賢姫元死刑囚の証言などが掲載された本を参考に台本を書いた。拉致されためぐみさんが北朝鮮でおびえながら必死に生きる姿を中心に創作した。

 金元死刑囚の日本語教育係を強いられた同じ拉致被害者である田口八重子さんとの生活や、生き抜くために学習する朝鮮語、入院先の病院のベッドでうなされる強制収容所の悪夢など、めぐみさんの苦しみを描く場面が続く。野伏さんは観客に「拉致された人たちの苦悩を、感情移入して体験してほしい」と話す。

 父親の滋さん(77)は「演劇を見て、若い方にも関心を持ってほしい」。母親の早紀江さん(73)は「あまりに残酷で私は見られないかもしれないが、いろんな方に拉致問題を知ってほしい。演劇を作ってくれたことに心から感謝している」と話す。

 滋さん役には小野寺昭さん、田口八重子さん役には川上麻衣子さんが出演。料金は前売り5千円、当日5500円。ローソンチケットなどで販売している。問い合わせは夜想会(03・3208・8051)へ。

記事へ

夜想会

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先日の埼玉浦和での署名活動にも、出演者たちが参加してくれました。
拉致について学ぶ良い機会です。
拉致を、演劇でどのように表現するか興味深いところです。
お近くの方は、是非見ていただきたいと思います。

コメント (2)
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