BLObPUS

SOFTVINYL TOYS 

BLObPUS GEMの誕生

2005-03-18 17:37:09 | Weblog
培養器をのぞきこむと、シルバー、ブルー、ピンク、グリーン・・・
玉虫色の光を放ちながら成長を続ける培養器の中の細胞の色が、
マデーリの白い顔に映りこんだ。目がはれ、血の気がひいている。
「こんな生き物、今までに見たことないわ・・・。」
「俺が釧路沖で最初に見つけた奴の仲間だ。間違いない」

「ブロッパスじゃな!間違いなく、こいつはブロッパスじゃ。」
「Dr.ムニェーニエ!?帰ってらしたんですか!?
一体どこへいってらしたの?」
「それはあとで話す。今はこのブロッパスを見続けなければ・・・。」
Dr.ムニェーニエの目は落ち窪み、髪はかきむしられ
今にも倒れてしまうのではないかという程疲れきっていた。
しかし、ブロッパスを見つめる瞳だけはギラギラと輝き
ブロッパスのどんな部分も見逃すまいとしていた。

「なんという色をしておるのか・・・。まるでジェム、宝石のようじゃ。
おお、そうだ。今日からこいつの名をジェムと呼ぼう。
ブロッパス ジェム だ。」