日本車をずっと乗り継いできた知人がはじめて輸入車を購入したと聞き、先日おしかけ試乗をしてきました。
オーナーは年間20,000kmは走るという、クルマを道具として使い切る人。
和製FRを中心に何台ものクルマを「履きつぶして」きましたが、ちょっとハズシたクルマ選びが好きな私とは違って、いつも真摯なクルマ選びをしています。
そんな知人が選んだ初の輸入車は・・・
Volkswagen Polo 1.6 Sportline です。
今年の8月に新たにラインナップに加わった1.6リッターモデル。
以前206を選択した際に、比較のためにPoloの1.4リッターモデルをディーラーで試乗したことがありましたが、どっしりとした安心感のある出来栄えに唸ったのを今でも覚えています。
それもあって、発表当初から気になる存在でした。
マイナーチェンジの後、エクステリアデザインも少し化粧気が出てきましたね。
それでもマエ、ウシロ、ヨコ、ナナメ・・・
どこから見ても「乗用車」のカタチをしています。
ヘビーユーザーとしては、実用性と道具としての完成度に対して妥協はできません。
それでいてそれなりに楽しめるクルマでなくてはイケナイ。
厳しい要求ですね。
おろしたての新車だったので、あくまで控えめな走りに終始しましたが、スロットルをちょっと踏み込んだだけで、硬質で密度の濃い感じ、いろいろなものが「ぎゅ~!」っと詰まった印象が押し寄せてきます。
足元はちょっと贅沢に6Jの15インチアルミ。
足回りは1.4リッターとは異なるスポーツサスが組み入れられているようです。
雑誌などでは基本設計の優れたPoloにスポーツサスは不要、などと書かれていることもあるようですが、
「そんなの大きなお世話!」
と私は思いました。
Poloに乗っていたって走るときは走ります。
決して荒くはない乗り心地はオールマイティーで日本の道路事情にもベストマッチしています。
ようやくPoloにも載った1.6リッターエンジン。
1.4リッターと比べて、出だしの瞬間から力強さが違いました。
これはいいエンジンですね。
組み合わされる6速ATはV6の407と同じアイシン製。
コンパクトとはいっても、ちゃんとお金がかかってます。
室内もとってもまじめ。
必要なものだけがあるべきところにありました。
しかもつくりの良さは407より上なんじゃないでしょうか?
レバーやスイッチの操作感もかっちりしていて、安心感の塊です。
眺めて、乗り込んで、ちょっと走って、しばらく走り込んで・・・
共にするする時間が長ければ長いほど、まじめな自動車のどっしりとした味わいに満たされて、満足感が高まりました。
いやはや、脱帽です。
同じセグメントの206は、どこかしら華とゆるやかさのある遊び心が売りなら、こちらはわき目もふらずに真正面から「移動すること」に向き合った力作でした。
良し悪しではなく好みだと思いますが、こんな生真面目なクルマがあるからこそ、イタリアやフランスのクルマも際立つのだと思います。
マンションのバルコニーをきれいな花々で飾るより、やがて収穫の喜びを味わえる野菜で満たすようなものかな?
とすると、Poloは正に「花より団子」を地で行く素敵な存在であると、私には思えました。
もし私にライセンスをとったばかりの子供がいたら、安全で上質なこのクルマに乗せたいと思います。
勿論私はどこか遊んじゃってるラテン車好きを変えるつもりはありませんけど(笑)
慣らしが終わったら、もう一度存分に味あわせてもらおうと思っています。
matsuさんのおっしゃる様に
Poloを子供に乗せておいて(自宅ガレージに置いておいて)、自分はラテン車を満喫
ラテン車の機嫌の悪いときはPoloを拝借。
なんてのは、賢いカーライフですね
私の娘が大きくなるころにPoloがあるかどうかはわかりませんが、候補になる(させる?)1台ですね♪
知人にダイハツムーブからPoloに買い換えた人がいますが、「安心してスピード出せる」と言っていましたよ(^^)
実用性を考えたらサイズは今のPoloがベストなんでしょうねGolf2あたりとほぼ同じですし。
乗っていてこんなに安心感があって上質感もあるクルマも少ないと思いました。
子供用という大義名分で、これが1台あれば、もう1台は遊び放題遊べそうな気がします
>Maxさん、
おとうさんが大好きなクルマの世界も分かってもらえるし、安全性も信頼性も抜群だから、やっぱり今なら最有力候補になりますね
スピードもいくらでも出せそうですが、きちんとスピード感を伝えてくれるのもすごいことだと関心しました
女の子ならレッドカラーも良いですね
高速走行も、「撃墜王」の例もあるように日本においてはこのサイズで十分なのかもしれません。
必要にして充分なクルマなんじゃないかと思います。
これを基準にして、どれだけかけるお金を上乗せすると満足できるか、どれだけお金を削って妥協できるか、なんて事を考えると求める車が見えてきそうな気がします
でも全てがよく出来ているから、ある一面が突出したクルマの面白さは少し希薄かもしれませんね。