トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

国民の幸福度を上げるために

2021-02-15 17:23:13 | 日記
2020年の日本の自殺者が20,919人と昨年比750人増となったそうだ。

10年程前までは自殺者が年間3万人を超えており、先進国としては異常と言われ続けていたが、それと比べると随分減ったものだ。それでも10万人当たり14.9人と先進7か国では最悪らしい。ちなみにG7で自殺者が一番少ないのはイタリアだ。

国の幸福度を測るものとしては、一人当たりのGDPが分かりやすく、かつ普及している。しかし、それが全てではない。幸せにはいろいろな要素があるべきで、それを測る指数として逆説的に自殺者の数というのは有力な指数だと思う。言うまでもなく自殺者が少ない社会のほうが幸福度が高いと思われる。

ちなみにイタリアの一人当たりGDPは日本とほぼ同じ。でも10万人当たりの自殺者は日本はイタリアの3倍近い。

日本は今後GDPが大きく伸びることはないだろうが、それでももっと国民の幸福度を上げる努力をすべきで、その度合いを測る意味でも自殺者数にもっと注目すべきだ。そして政府および国民はいかに自殺者を減らすか、施策を色々と考えるべきだと思う。

政府は自殺の原因の一つとして孤独・孤立があると考え、それに対処する担当大臣を決めた。すぐに効果が出る課題ではないが、やろうとしている方向は正しいと思う。