人に役割を与えると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした、
スタンフォード大学監獄実験をモチーフにした日本映画。
スタンフォード大学監獄実験は心理学の本で時々見かける実験で、1971年に行われました。
普通の人を刑務所のような設備で看守役と囚人役に分けると、
看守役は囚人役に対して高圧的になり、
囚人も次第に逆らえなくなり屈してしまいます。
このことから、
・人は役割を与えることで、その通りにあるいはそうなろうと振る舞う
・人に権力を与えると制御が利かなくなり暴走してしまうことがある
・人は狭い空間で長時間圧力を与えられると、自我を失ってコントロールされてしまう
といったことを説明するときの根拠として使われています。
一方、近年では実験がやらせだったのではないか、との疑惑もあるそうです。
本作は2019年にミニシアター系映画館で公開されましたが、
鑑賞のタイミングを逸し、今回DVDレンタルで見ました。
ストーリーは実験のエピソードを多数再現しているようです。
実験の主催者がVtuberというところが、最近の日本で作られた映画ならでは。
主演は堀田真由。鑑賞しようと思った大きな理由です。
ドラマ・映画の準主役級で多数出演。
ゼクシィのCMにも出ています。
本作では熱演。
各種映画情報サイトでは低評価を受けていますが、
実験の概要を知りたい人や、堀田真由や若手俳優目当てで見る人にとっては、
そんなに悪い作品ではないと思います。
ただ、たしかにラストは分かりづらくて、
映画情報サイトで多く見られる意見の通りだとすると唐突感があります
監督・脚本:渡辺謙作
出演:堀田真由、板野友美、前野朋哉、中島健、岩井拳士朗、矢野優花、芹澤興人、宇野祥平、伊藤麻実子、立石晴香、岡部尚、宮下かな子、岡本智礼、近野萌子
映画『プリズン13』
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