「オレたちのプロ野球ニュース 野球報道に革命を起こした者たち」
長谷川晶一著、新潮文庫、2021年4月
1976年から2001年までフジテレビ系列で毎晩放送されていた
「プロ野球ニュース」の放送開始から地上波放送終了までを追ったドキュメント。
初代キャスターの佐々木信也をはじめ、
キャスター、解説者、選手、懐かしい名前が多数出てきます。
放送期間中、一番のターニングポイントは佐々木信也の降板でしょうか。
本書でもこの出来事に多くのページを割き、当事者インタビューも交えて
赤裸々に綴っています。
自分がルーティーン的に見ていたのは、1985年頃から1996年頃まで。
佐々木信也のイメージが最も強いですが、中井美穂、福井謙二のイメージもあります。
プロ野球12球団をまんべんなく取り上げていたのが特徴。
自分が今も12球団の試合を観戦するのはこの番組の影響もあるかも。
ただ、1996年から番組終了の2001年まであまり見なかったのは、
番組の変化、自分のライフスタイルの変化もありますが、
阪神があまりにも弱すぎて見る気になれなかったことも大きいです
(1996年から2001年までの順位:656666)。
309ページに関西テレビ、難波秀哉へのインタビューで、
「コアなファンの他の層も取り込もうとしたことで、本来のファンまで離れていってしまった。
どうしても番組を変えたかったのなら、佐々木信也さんが降板した際に番組名も変えるべきでした」
という言葉があり、まったく同感です。
2001年地上波終了直後からCSで放送開始。
コロナ対策でおうち時間が多くなったことで、
自分も再び見るようになりました。
プロ野球ニュース - フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)