ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

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2010年アメリカン・ミュージック・セールス・データ ~ カントリー・スターが好調!

2011-01-16 | カントリー業界情報、コラム

 今月5日に、米国のNeilsen社SoundScanが集計した、2010年のポップ・ミュージック・セールス・データが発表され、今年もオールジャンルの中でカントリー勢がなかなかの成績を収めました。まずはアーティスト別のランキングでは、テイラー・スウィフトが4,470,000枚を売り上げ堂々の1位。さらにレディ・アンテベラムが3,848,000枚で3位、そしてザック・ブラウン・バンド(ZBB)が1,824,000枚で9位と堂々のベスト10入りを果たしました。ZBBのこの成績は、カントリー・ファンとしては特に嬉しいトピックです。

 アルバム別では、レディ・アンテベラムの「Need You Now」が、昨年1月にリリースされたという事も功を奏して、3,089,000 枚を売り上げ2位の大躍進。順位は下になるものの目を見張るのが、テイラーの「Speak Now」で、10月リリースにもかかわらず2,960,000枚を売り上げ3位に食い込みました。最初の1週間でプラチナの売り上げだからね。1位はエミネムの「Recovery」で3,415, 000 枚。

 フォーマット別で見ますと、躍進著しいデジタル・アルバムでは、「Speak Now」は488,000コピーで2位、 「Need You Now」が382,000コピーで4位。一方、CD、カセット、LPなどの実体フォーマットの方は「Need You Now」が2,707,000枚で1位、「Speak Now」は2,473,000枚で3位と逆転してるのが面白い。テイラーはダウンロードに馴染んでいる若手層に人気が有る事が、改めて分かります。なお、カントリー・ミュージック全体のアルバム・セールスは、43,718,000枚。

 SoundScanが1991年に集計を開始してからの累計では、さらにカントリー・スターは上位のランキングを誇っています。やはり90年代のメガ・スター、ガース・ブルックスが依然強くて1位(68,513,000枚)。ジョージ・ストレイトが6位(42,396,000枚)、ティム・マグロウ8位(39,396,000枚)、そしてアラン・ジャクソン9位(38,275,000枚)と4人もトップ10に入っています。アルバム別ですと、こちらも90年代のスターで最近再婚したシャナイア・トゥエインの「Come On Over」が2位(15,499,000枚)にランキング。1位はメタリカの「Metallica」で15,620,000.枚。

 2004年からはデジタル・フォーマットの集計も開始していて、テイラーの「Fearless」 と 「Speak Now 」がそれぞれ4位(700,000コピー)と8位(488,000コピー)にランキングされています。

 米国での販売形態ごとの売り上げ比率は、Walmart や Targetなどのマス・マーケットで33%、i-TunesやAmazonmp3などのデジタルが26%、Best Buyなどのチェーン・ストアが23%、独立の音楽店舗が8%、そしてAmazonのようなeコマースが7%となっている事も併せて報告されています。(以上、CMT.Comより)

 また、CMAがカントリー・アーティストについて詳しくまとめた際にレポートさせていただく予定です。


※写真は左から、デイブ・ヘイウッド(レディ・アンテベラム)、テイラー・スウィフト、ザック・ブラウン、ヒラリー・スコット(レディ・アンテベラム)。CMTアワードでのワンシーン。


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