●セカンド・アルバム「Need You Now」のレビューはコチラ●
デビューアルバムのリリースをこの4月にひかえたLady Antebellum。まだアルバムも聴いてないのにチョッとフライングですが、これは来る!との思いから取り上げさせていただきます。すでにリード・シングルであるカントリー・ロックLove Don't Live Hereもジワジワとチャートを上がってきてます。
というのも、彼らのルックスから感じられる大物感。いや彼らというより、好一点のHillary Scottの官能的でグラマラスな美貌、そしてその野性味と深みある力強い瞳がそう感じさせたのです。ダウンホームなスーパーモデル風、て言ったら言いすぎかな。つまり、華があるんですよ。いったいこの娘、何者?と思ったらなんと、あの90年代の女性シンガーLinda Davisの娘なんですね。2世タレント。そりゃ筋は良いわ。
現時点聴ける音は、彼らのMySpaceページのモノとYouTubeのライブ映像。注目のLove Don't Live Hereは、実にイカしたイントロのギター・フレーズが曲のペースを決定付ける佳曲。そのメイン・ボーカルは、実はHillary Scottではなくもう一方のフロント・マンCharles KelleyによるものでHillaryはコーラスにまわっています。彼の声がまた見事にソウルフルなしわがれ声で心に響くもの。男女ボーカルの組み合わせの妙を聴かせるユニットとしてはLittle Big Townのフォロワーと言えると思いますが、LBTがブルース・ロックやフォークの影響も受けたルーツ・オリエンティッドな低重心の音なのに対し、ここで聴けるLady A(と略すらしい)は少し重心を上げたカントリー・ロック色が基調で、そこにソウル・フレーバーをまぶしてストレートに疾走します。エンディングのシャウトが豪快!Hillary Scottの歌声が堪能できるのが、MySpaceで聴けるLong Gone。コクのあるミディアム曲で、ルックスどうりのセクシーでパンチのある声です。私のお気に入りは、ラウドなギターのイントロが印象的な”Lookin' For a Good"で、ここではCharlesとHillaryの2トップがリードを分け合うレディAならではのスタイルでパワフルなコンビネイションを聴かせてくれます。シンガーとしての個性は、Charlesの方が上かな。この曲の歌いだしでの、彼の声の緊迫感は素晴らしい。彼らのMySpaceにはメンバー毎のページもあって、そこで聴けるのが"All We'd Ever Need"。ライブ録音のスロー・バラードで、ここでも2人のリード・ボーカリストがそれぞれにエモーショナルな歌声を聴かせてくれます。デビュー・アルバムでもハイライトになるでしょう。
Charles Kelley
ジョージア州はAugusta生まれのCharles KelleyとDave Haywoodの二人は、中学生時代からの友達でした。Charlesは元々ドラマーで兄と演奏活動をしていましたが、次第にその情熱的な歌声のおかげでステージのフロントに立つように。そして2005年兄と共にナッシュビルに来ます。一方Daveは子供の頃から様々な楽器をプレイしていましたが、大学卒業後は手堅く経理の仕事につき、イギリスやなんと日本でも仕事をしていたよう。でも、1年ほどたった頃、やはり音楽への思いが断ち切れず、ちょうどCharlesから誘いの電話をもらった事をキッカケに彼と行動を共にする事になったのです。
Hillary Scott
Hillary Scottは両親の才能を受け継ぎ、音楽への情熱を育みますが、大きな転機は高校生の時。Linda Davis Family Christmas Showという家族によるショーに出演した時、自分にはこの道しかないと思ったのです。作曲の方もVictoria Shawによる英才教育を受けて磨きをかけ、いよいよメジャー・デビュー!だったはずが、2006年にその話が立ち消えてしまいます。そしてその2ヵ月後、HillaryはCharlesと出会うのです。彼女はCharlesのMySpaceページを楽しんでいたので、積極的に彼にアプローチし意気投合。一緒に曲を書き始め、CharlesとHillaryのデュエットから生まれる化学反応とDaveの演奏技術とハーモニーを生かしたオジリナル・スタイルをモノにしていきます。
その後、彼らはまず自身のMySpaceページにデモ・レコーディングをアップ、瞬く間に高評価を得ます。ライブの方も小さなギグから始まってどんどん観客が増えていき、Grand Ole Opryにも出演。さらにJosh Turner、Phil Vassar、 Rodney Adkins そしてCarrie Underwoodのオープニング・アクトも務め全米レベルの認知度も上がっていきます。そして満を持して2007年4月にCapitolとメジャー契約。早速Jim Brickmanと共演し"Never Alone"でその姿をお披露目。そしてPaul WorleyとVictoria Shawのプロデュースによるデビュー盤が、いよいよ今年4月15日(本国)にヴェールを脱ぎます。楽しみです。
彼らの受けた影響について、オフィシャル・バイオの中で「Allman Brothers BandからVince Gillまで、EaglesからKeith Urbanまで、そしてGladys KnightからTravis Trittまで」という表現がされています。Chuck Wiclsのインタビューでも語られていた事ですが、現代カントリー・アーティストに求められているタレントは、どれだけ幅広い音楽を理解・吸収し表現する力を持っているか、になって来ているような。メインストリーム・カントリーの今の姿を垣間見させてくれるエピソードです。
●Lady AntebellumのMySpaceサイトはコチラ●
デビューアルバムのリリースをこの4月にひかえたLady Antebellum。まだアルバムも聴いてないのにチョッとフライングですが、これは来る!との思いから取り上げさせていただきます。すでにリード・シングルであるカントリー・ロックLove Don't Live Hereもジワジワとチャートを上がってきてます。
というのも、彼らのルックスから感じられる大物感。いや彼らというより、好一点のHillary Scottの官能的でグラマラスな美貌、そしてその野性味と深みある力強い瞳がそう感じさせたのです。ダウンホームなスーパーモデル風、て言ったら言いすぎかな。つまり、華があるんですよ。いったいこの娘、何者?と思ったらなんと、あの90年代の女性シンガーLinda Davisの娘なんですね。2世タレント。そりゃ筋は良いわ。
現時点聴ける音は、彼らのMySpaceページのモノとYouTubeのライブ映像。注目のLove Don't Live Hereは、実にイカしたイントロのギター・フレーズが曲のペースを決定付ける佳曲。そのメイン・ボーカルは、実はHillary Scottではなくもう一方のフロント・マンCharles KelleyによるものでHillaryはコーラスにまわっています。彼の声がまた見事にソウルフルなしわがれ声で心に響くもの。男女ボーカルの組み合わせの妙を聴かせるユニットとしてはLittle Big Townのフォロワーと言えると思いますが、LBTがブルース・ロックやフォークの影響も受けたルーツ・オリエンティッドな低重心の音なのに対し、ここで聴けるLady A(と略すらしい)は少し重心を上げたカントリー・ロック色が基調で、そこにソウル・フレーバーをまぶしてストレートに疾走します。エンディングのシャウトが豪快!Hillary Scottの歌声が堪能できるのが、MySpaceで聴けるLong Gone。コクのあるミディアム曲で、ルックスどうりのセクシーでパンチのある声です。私のお気に入りは、ラウドなギターのイントロが印象的な”Lookin' For a Good"で、ここではCharlesとHillaryの2トップがリードを分け合うレディAならではのスタイルでパワフルなコンビネイションを聴かせてくれます。シンガーとしての個性は、Charlesの方が上かな。この曲の歌いだしでの、彼の声の緊迫感は素晴らしい。彼らのMySpaceにはメンバー毎のページもあって、そこで聴けるのが"All We'd Ever Need"。ライブ録音のスロー・バラードで、ここでも2人のリード・ボーカリストがそれぞれにエモーショナルな歌声を聴かせてくれます。デビュー・アルバムでもハイライトになるでしょう。
Charles Kelley
ジョージア州はAugusta生まれのCharles KelleyとDave Haywoodの二人は、中学生時代からの友達でした。Charlesは元々ドラマーで兄と演奏活動をしていましたが、次第にその情熱的な歌声のおかげでステージのフロントに立つように。そして2005年兄と共にナッシュビルに来ます。一方Daveは子供の頃から様々な楽器をプレイしていましたが、大学卒業後は手堅く経理の仕事につき、イギリスやなんと日本でも仕事をしていたよう。でも、1年ほどたった頃、やはり音楽への思いが断ち切れず、ちょうどCharlesから誘いの電話をもらった事をキッカケに彼と行動を共にする事になったのです。
Hillary Scott
Hillary Scottは両親の才能を受け継ぎ、音楽への情熱を育みますが、大きな転機は高校生の時。Linda Davis Family Christmas Showという家族によるショーに出演した時、自分にはこの道しかないと思ったのです。作曲の方もVictoria Shawによる英才教育を受けて磨きをかけ、いよいよメジャー・デビュー!だったはずが、2006年にその話が立ち消えてしまいます。そしてその2ヵ月後、HillaryはCharlesと出会うのです。彼女はCharlesのMySpaceページを楽しんでいたので、積極的に彼にアプローチし意気投合。一緒に曲を書き始め、CharlesとHillaryのデュエットから生まれる化学反応とDaveの演奏技術とハーモニーを生かしたオジリナル・スタイルをモノにしていきます。
その後、彼らはまず自身のMySpaceページにデモ・レコーディングをアップ、瞬く間に高評価を得ます。ライブの方も小さなギグから始まってどんどん観客が増えていき、Grand Ole Opryにも出演。さらにJosh Turner、Phil Vassar、 Rodney Adkins そしてCarrie Underwoodのオープニング・アクトも務め全米レベルの認知度も上がっていきます。そして満を持して2007年4月にCapitolとメジャー契約。早速Jim Brickmanと共演し"Never Alone"でその姿をお披露目。そしてPaul WorleyとVictoria Shawのプロデュースによるデビュー盤が、いよいよ今年4月15日(本国)にヴェールを脱ぎます。楽しみです。
彼らの受けた影響について、オフィシャル・バイオの中で「Allman Brothers BandからVince Gillまで、EaglesからKeith Urbanまで、そしてGladys KnightからTravis Trittまで」という表現がされています。Chuck Wiclsのインタビューでも語られていた事ですが、現代カントリー・アーティストに求められているタレントは、どれだけ幅広い音楽を理解・吸収し表現する力を持っているか、になって来ているような。メインストリーム・カントリーの今の姿を垣間見させてくれるエピソードです。
●Lady AntebellumのMySpaceサイトはコチラ●
俺も買いました、ここを見る前でしたけど。
ウチでも書きましたが、音楽の雰囲気が普通のカントリーぽくなくてAORというかクールな感じがしました。
売れて欲しい!(俺のメガネが曇ってないと証明されたい)
Lady Aは、カントリー音楽情報を貪欲に求められている音楽ファンから当ブログへ結構アクセスを頂いたようで、一定の役割を果たせたと思っています。そこそこは行ってるでしょう。メロディ作りがキャッチーで上手いですね。
日本のカントリーに必要なのは、「情報」から一歩踏み出した「報道」ではないかとの思いを持っています。情報は以前からそれなりにありますからね。
気になって調べたら「戦前」という意味らしいです。Civil War というから南北戦争ですよね。かなり古そうですが、どういうつもりでつけたのやら‥‥。
カントリーって、HMVなどの売り場面積見てもまだまだマイナー扱いだなと感じます。
アラン・ジャクソンって言っても「誰それ?」扱いじゃないでしょうか。
俺は、熱狂的に好きってほどではないですが、CDを探して買って聴くくらいには好き?ですので、こちらもちょこちょこ覗かせていただきます。
バイオには、戦前スタイルの家の前で楽しく取る写真撮影が元になった、古いアダ名から選んだ、って書いてますが、良く分かりません。
おっしゃるとおり、HMVは扱いが悪いですね。カントリー聴いてる人はタワーに行ってますね。カントリーは我が国では、メジャーからは程遠いです。
黒猫トムさんのような、ポップと一緒に少々カントリーも聴くって人に増えて欲しいし、増えても良いハズと思ってます。このブログで紹介させてもらっているCDの、ごく一部でも良いから気に入ってくれれば嬉しいのです。黒猫トムさんお持ちのセンス、ご意見をまた聞かせてください。
AOR+Freesoulファンの私もウナリました
久々の響く美メロ+コーラスですね