知る人は知っているアキ・カウリスマキ。
ウォーキングを挟んでシネマで3本観た。
いつもながらの超寡黙映画。
だけどそのぶっきらぼうさがたまらない。
なんなんだろう、この訴求力バリバリの映画は。
やっぱりロシアと国境を接しているから、刹那主義や退廃感が半端なく漂っているし、映画版のアブストラクトと言える作品だ。
ザクザクと切り取られた断片の連続でストーリーを構成していて、グイっと引き込まれる。
以前見た過去の無い男も良かったが、今日見た労働者3部作は特に良かった。
配役ほぼ固定でもそれぞれの作品で役を淡々とこなしている。
彼の作品は一種の文学作品と言える。
死ぬまでに一度観ておきたい映画監督の作品だろう。
ハリウッド映画もいいし、フランス映画のピカレスク映画もいいけれど、歳をとるとついていけなくなっちゃって。