20代の頃、両親が急死し、少しばかりの不動産(結構いいところ)を相続した友人がいました。
相続した当時は羽振りが良く、遊びまくっていました。
すると、蟷螂と同じ小学校を出た同窓生がすっと近づき、『出モノのアパートがある』と不動産を手にした友人に近づき、売りつけようとしました。
相談を受けた蟷螂は、『相手はコンプライアンスに掛けるところがあるから注意するように』と忠告しました。
脱税で当局から手配されていた時期もあるくらいの男なので、『俺の会社には○○ザがいるからどうなっても知らないぜ』と蟷螂に電話をかけてきて脅しました。
不動産を手にした友人も、相当美味しい話を持ち掛けられていたのでしょう。
『アイツに騙されるなら本望だ』というので、手を引きました。
案の定、そのアパートはいわく付き、駅から遠い上、入居者は全員ダミー、アパートの売買契約を取り交わした直後に全員出て行ったそうです。
そうなると、無一文になった彼はまずサラ金、その後は友人に借金をしまくり、当然蟷螂のところにも申し込んできたので、7億とはいかないまでも少しばかり用立てました。
自宅が借金のカタに抑えられ、最後には2畳ひと間の薄暗く汚いアパートへ引っ越しました。
引っ越しを手伝った蟷螂に向かって大家と思しきオバはんが、『ココの家賃が払えなくなったらル〇ペ〇になるしかないよ』と言っていたことが記憶に残っています。
家賃は3千円でした。
一時はパチンコ屋に勤めていると人づてに聞き、少し安心していましたが、一か所に落ち着いて勤めることができず、勤め先を転々としていたある日、いきなり我が家を訪ねて来て、『歯が痛いから保険証を貸してほしい』といいました。
それってまずいんじゃない。
ヘタをしなくても犯罪です。
蟷螂の実家の飲食店に、客として出入りしていたあっちの世界の人たちの顔が思い浮かびました。
もしその保険証をもって彼がサラ金へ行ったら、一介のサラリーマンに過ぎない蟷螂が莫大な借金を抱えることにもなるので、決然と拒否しました。
そこで友情は破綻しました。
大学卒業時に卒論を代筆し、蟷螂の結婚式の司会まで頼んだ友人でしたが、金が絡むとどうにもなりません。
大谷氏も脇が甘かったですね。
野球一筋だったから、他人を疑うという気持ちが起きなかったのでしょう。
今後は一平案件を、高額な勉強代と思って割り切ることが必要だと思います。
『簡単には振り込めないはずだ』と、外野席がガヤガヤうるさいですが、野球一筋の大谷氏は、煩雑な手続き一切を一平氏に投げていたのでしょう。
ネットバンキングは、手元にワンタイムパスワードがあれば、パソコンから振り込めます。
限度額を5000万円に設定していれば、何回かに分けて振り込めるはず。
確認メールだって、すべて英語でくるから、判読不明のはずです。
さ、蟷螂も毎月税金の様に引き落とされていた、某システム会社の支払いが完全にストップしているか、確認しなくっちゃ。
額こそ違え、他人事じゃないって。
通訳を2人すれば良かった
尤もです。
私も、ボケて代理人を作る場面になったら2人にしたいと思いました。
それをひとりでさせることに無理がありますね。
会社の経理も、何年かごとに異動があると聞いています。
よくある経理の不正なんか典型的な前例でしょう。
今後はカミさんに台所を任せた方が良さそうです。
余計なお世話かもしれませんが。